医者が登場するおすすめ小説21選&読書家500人ランキング

医者と患者の物語や医師が主人公の物語など、お医者さんが登場する小説を読みたい時もありますよね!

誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできるお医者さんが登場する小説と口コミを知りたい方も多いはず!

この記事では、読書家500人が選ぶお医者さんが登場するおすすめ小説21選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。

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医者が登場するおすすめ小説人気ランキング

医者が登場するおすすめ小説ランキング

まずは、医者が登場するおすすめ小説人気ランキングからご紹介していきましょう。

Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ医者が登場するおすすめ小説』によると、1位は『神様のカルテシリーズ(70票)』、2位は『イン・ザ・プール(53票)』、3位は『泣くな研修医(53票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら

それでは、医者が登場するおすすめ小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。

500人中/70人がおすすめ

【1位】神様のカルテシリーズ

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 夏川 草介
出版社 ‎小学館
発売日 ‎2011/6/7
価格 682円

主人公の真摯な姿が深い感動を呼び起こす

こちらの小説にはカッコイイ天才医師もいなければ、エンターテインメント性も少なく、どちらかというと地味な医療現場の日常が描かれています。しかし、だからこそリアリティを感じられるし、地方病院であるが故の厳しい現状が伝わってきます。

決して世渡り上手とはいえない主人公は、悩みながらも患者さんの病気、死ときちんと向き合って、毎日毎日医療を続けます。その真摯な姿は深い感動を呼び起こします。

そしてこの小説のもう一つのポイントは、主人公の自宅の「御嶽荘」です。ここは居場所を無くした人の駆け込み寺のような場所でもあるようで、病院内とは違う主人公の様子や友達とのやり取り、そこからも主人公の人柄がにじみ出てきます。温かく主人公を支える妻のハルさんの生き方にも注目してください。

普通の医療小説とはちょっと違うかもしれませんが、心が疲れた時、忙しくて自分を見失っている時にじっくり読んでもらいたいです。登場する患者さんが亡くなってしまっても、深い「愛」を感じ、何故か元気が出てくる不思議な小説です。

たまやつさん/50代/女性


風変わりな若い医者が、地方病院でさまざまな患者を救う姿に、心が温まる

地方(信州)の大きな病院に勤める医者が主人公です。「24時間医療」を掲げる地方病院の実情が、少し古風な語り口の医者である主人公の目線で描かれています。

医者も患者も様々な事情があり、それぞれ違う考えもあり いろいろな問題が起こりますが、まっすぐな主人公が周りの温かい人達とともに乗り越えていく物語です。

病院内だけでなく、主人公が暮らすアパートにも風変わりな人がたくさんいて、くすっと笑える部分や、じーんと心にくるエピソードもたくさんあり、楽しめます。

nigeraさん/50代/女性

患者さんファーストの医師の想いに感動

長野県の「24時間、365日対応」を掲げる病院で働く栗原一止(くりはらいちと)は、夏目漱石を愛する古風な喋り方が特徴の若い医師です。

彼は救急医療の厳しい現実と向かい合いながらも、患者さんファーストの最善の治療を目指し奮闘します。

生きること、死ぬこと、働くこと、愛すること、大切なことを沢山学べます。

こがみさん/30代/女性

主人公の優しさが物語のそこかしこに溢れている

できるだけ患者側の立場に寄り添おうとする、地方都市病院の勤務医が主人公のお話です。

医師としての出世や名声にとらわれることなく、患者との関わりに人と人との誠実さ、温かさを持ち続けている理想の姿を見せられます。

もちろんそれゆえの葛藤、苦悩も抱えていて、苦しくなるほどです。

主人公の優しさが物語のそこかしこに溢れているので、死というテーマも悲しいだけで終わらず温かい涙がこぼれ落ちます。

Japis703さん/30代/女性

難しい単語や専門用語も少なく、とても読みやすい

主人公は長野の松本で、写真家の妻と暮らしている内科医です。患者さんや病院の関係者、アパートの住人などとの関わりが描かれています。

主人公も含めて一人一人のキャラクターがとても濃く、お気に入りのキャラクターが見つかると思います。

病院がメインで話が進みますが、難しい単語や専門用語も少なく、とても読みやすい本です。

少し疲れているときや、仕事がなんだかうまくいかないとき、今後の人生について少し考えたいときにぜひ読んでもらいたい作品です!

mia01さん/20代/女性

魅力あふれる主人公の生き方に共鳴しつつ、現代の医療現場の実態を知れる

地方病院で休む暇もなく医療に取り組む主人公が、出身大学からスカウトされます。大学病院なら、最先端の医学を駆使した最新の医療現場で働くことができるでしょう。

しかし、「いまの病院、いまの現場を離れてしまっていいのか」と悩む主人公は、大学病院だけが選ばれた医療環境ではないはず。ここで自分にしかできない、自分がやるべき仕事を全うすべき、と気持ちを新たにします。

医師としてだけでなく、一人の人間としての魅力あふれる主人公の生き方に共鳴しつつ、現代の医療現場の実態を知ることになる、そんな小説です。

gagashinoさん/40代/女性

地域医療の大切さや、どう患者さんと向き合うかも学べる

ほっこり温かい気持ちになれる医療系の小説です。医療系と言うと、手術や事件を取り扱った作品が多いので、こちらの雰囲気は気に入っています。

地域医療の大切さや、医者としてどう患者さんと向き合うかといったことも学べるので、医療関係の仕事を目指している人にもおすすめの小説です。

感動するポイントも多いです。

にゃん0320さん/30代/女性

個性豊かな登場人物と人間ドラマにほっこりする

のどかな信州の本庄病院を舞台に、主人公の若き内科医の葛藤や苦悩が描かれています。

本庄病院の看護師たちや上司との絡みがとても面白いです!また、主人公の一止とその妻が暮らす御嶽荘の住人たちも、個性豊かでユニークです。

医療がテーマの作品なので、患者たちの生き死にを避けては通れませんが、決して暗くならないどちらかというとほのぼのしたこの世界観が好きです。

mhma082075さん/40代/女性

個性的な登場人物や、彼らの背景が魅力的

主人公の栗原一止が、さまざまな患者と関わっていくうちに成長していく物語です。

どの患者さんも個性的で、それぞれ異なるストーリーを持っているところがとても切ないなと感じました。

また、一止と妻・はるちゃんとの敬語でのやりとりも微笑ましいなと思いました。

kawausonestさん/20代/女性

500人中/53人がおすすめ

【2位】イン・ザ・プール

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 奥田 英朗
出版社 ‎文藝春秋
発売日 ‎2006/3/10
価格 682円

とにかく登場人物のキャラが立っていて、読後感が最高!

精神科医・伊良部シリーズの第一作です。

人には言えない悩みを抱えて訪れる患者達の症状を、色白でデブでマザコンの精神科医・伊良部が解決していく物語です。

とにかく登場人物のキャラが立っています。主人公の伊良部だけではなく、訪れる患者も同様。悩みやそれに伴うバックグラウンドもバラエティに富んでいて、通常の精神科医はきっとこんな関わり方をしないんだろうなと思わせられる様なファンタジー感もあります。

患者1人ごとに完結する短編集なので、非常に読みやすいです。

jpbxp195さん/30代/女性


主人公が面白おかしく患者さんを治療していく点が最高に笑え、時には泣ける!

奥田英朗先生の『精神科医 伊良部シリーズ』は全て本当に面白くてオススメです。

主人公の伊良部先生が面白おかしく患者さんを治療していく点が最高に笑えますし、患者さん一人一人にも物語を感じられます。

奥田先生の作品は、深刻な問題でも肩の力が抜けているような感じがするので、気楽に読める点もオススメです。

しかし、ただふざけているだけではなく、時折泣かせにくるところも大好きな作品です!

kamiyaaanさん/20代/男性

500人中/53人がおすすめ

【3位】泣くな研修医

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 中山 祐次郎
出版社 ‎幻冬舎
発売日 ‎2019/2/7
価格 1,357円

主人公の懸命な姿に心を揺さぶられる

少し前にドラマ化された影響もあって、知っている人も多いと思います。

新米の医師が、毎日の業務のなかで奮闘と葛藤を重ねながら、目の前の命に真正面から向き合うことで成長していく作品です。

医師免許をもったばかりの研修医の姿が包み隠さず描かれていて、リアリティーが溢れています。

主人公が自分の無力さに涙しながら、それでも前に進んでいく姿にいつしか感情移入し、応援せずにはいられなくなります。

Japis703さん/30代/女性


研修医こそ、患者に最も近い感覚を持っていると気づかされる

自分が患者として出会う研修医には、何となく頼りない、心配、不安といったネガティブな要素しか浮かばないのですが、この作品を読んでいると、ある意味、患者に最も近い感覚を持っているのが研修医なんだなと思わされます。

経験豊富な指導医たちは、患者だけでなく家族や環境のことも踏まえ、こうするべきだと答えを出しますが、それが患者にとっての最適解とは限りません。

研修医だからこその「話しやすい雰囲気」が、本当の意味での患者の最良解を導き出すこともあるのだと思いました。

aoi_akariさん/40代/女性

500人中/21人がおすすめ

【4位】白い巨塔シリーズ

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 山崎 豊子
出版社 ‎新潮社
発売日 ‎2002/11/20
価格 737円

富と欲にまみれた人間描写が胸に迫る

本来は人の命を救う「聖職」であるはずの医者。しかし、巨大な大学病院の権力争いの中、野望達成のために手段を選ばない策略を駆使して頂点を目指す主人公が描かれます。

彼を中心に、富や名声、嫉妬心、恐怖心、猜疑心など人間のあらゆる醜さに駆られた登場人物達が出てくるため、何とも言えな不快感をもって読む事になります。ただ、それら醜さだけでなく、主人公の友でありライバルの内科医の誠実さ、憎みあっても医者としての責務を全うしようとする上司など、人は清濁併せ呑む存在として描かれ、不快感と共に心に深く刺さる感動があります。

また、主人公が天才外科医で、実際に多くの人の命を救うのも事実で、単なる勧善懲悪ではなく、誰にでも心当たりのある感情が湧いて、感情移入できると思います。

小難しい話を抜きにして、次期外科部長の座を巡る選挙戦のかけ引き、医療ミスを巡る裁判闘争などは、スリリングに描かれ、エンターテインメントとしても堪能出来ます。

文字数が多いため、読むのは大変ですが、読後の何とも言えない高揚感が忘れられません。

へーやさん/50代/男性


医療業界の理想と現実をとらえている

「人の命を救いたい」という思いで医師になった財前医師でしたが、最先端の医療を学び実践するには大学病院にいなくてはならず、その為には不本意ながらもデータを改ざんしたり嘘を言わされたりすることになります。

教授のポストをひたすら求め続ける彼の姿に、現代の医療崩壊を招いている原因を垣間見た気がしました。

しかしそんな財前医師も病に倒れます。親友への手紙から、人の命の重さと儚さを感じました。

72himawari.kao20さん/50代/女性

500人中/20人がおすすめ

【5位】最後の医者は桜を見上げて君を想う

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 二宮敦人
出版社 ‎TOブックス
発売日 ‎2016/11/1
価格 715円

自分らしい「生と死」について深く考えさせられる

余命がわずかになった患者と、信念や考え方が真逆の二人の医師のお話です。

辛い闘病生活の中、患者が自分らしい人生の終わり方を決めなければならない場面はリアルで、正直読むのが辛くなってしまうくらいです。

どちらの医師の言葉も正しいし、患者がどちらを選択しても正しい・・・それ故に、最善の選択とは何かという正解のない問いかけに、深く考えさせられます。

Japis703さん/30代/女性

500人中/19人がおすすめ

【6位】ドクター・デスの遺産

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 中山 七里
出版社 ‎KADOKAWA
発売日 ‎2017/5/31
価格

安楽死とは何かについて考えさせられる

綾野剛主演の映画にもなった作品です。

日本では安楽死がまだ認められない状況ですが、作中のある人物は海外での経験を通して、安楽死を決して悪い事とはせずに、むしろ進んで病人を安楽死させる行動をとっています。

もちろん命はかけがえのない大切なものです。しかし治療法がなく、耐えがたい苦痛に死ぬまで苛まれ続けるのが、患者にとってどれほど辛いことか考えることも必要だと感じます。

「人には死ぬ権利もあるのではないだろうか」ということを考えさせられる作品です。

orangekikukoさん/50代/女性

500人中/16人がおすすめ

【7位】最後の医者は雨上がりの空に君を願う

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 二宮敦人
出版社 ‎TOブックス
発売日 ‎2018/4/2
価格 638円

対照的な医師の、それぞれの病気への向き合い方に力をもらえる

シリーズ作品で、読み進めるごとにメインキャラクターの医師である福原と桐子のことが好きになっていきます。正反対な2人が共にぶつかり、補完し合いながら患者と病気に向き合っていく姿に力をもらえます。

前半はHIVに感染した恋人同士のエピソード。日本ではまだ正しい情報が認識されづらい病気ですが、主人公と一緒に知識を得て、闘える気持ちになってきます。

それぞれを担当する医師の対照的な視点が興味深くて、途中ハラハラしますが最後は納得できる内容です。死そのものではなく「どう死ぬか」を追求する桐子の姿勢は、不思議に優しさを感じて深刻なお話の中でも安心できるシーンです。

後半は、そんな桐子の過去で子供の時に出会った女性とのエピソード。私はこのお話で登場人物たちの人生により引き込まれて、下巻や他のシリーズも手に取ることになりました。

医療系の小説は言葉や理解が難しいイメージもありますが、このお話はヒューマンドラマがメインでとても読みやすく面白いです。もちろん悲しみや切なさで胸が苦しくなるシーンもあります。しかし、それ以上に温かく力強い医師たちが魅力的なので、出会ってみてほしいです。

ezumaiさん/30代/女性

500人中/14人がおすすめ

【8位】祈りのカルテ

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 知念 実希人
出版社 ‎KADOKAWA
発売日 ‎2018/3/29
価格 1,430円

重くなりすぎず気軽に読める

大学病院を舞台とした研修医が主人公の短編ミステリーです。

短編なので、それぞれのお話の序盤から解決までが少しあっさりとした印象を受けてしまいますが、全体的に読みやすくなっていて内容も面白いです。

登場人物たちがみんないいキャラクターで、読んでいてほっこりしますし、ストーリー自体も重くなりすぎず気軽に読める医療ミステリーなのでおすすめです。

Japis703さん/30代/女性

500人中/14人がおすすめ

【9位】閉鎖病棟

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 帚木 蓬生
出版社 ‎新潮社
発売日 ‎1997/4/25
価格 781円

現代社会の生きづらさについて考えさせられる

ある精神科病棟に入院している患者たちの日々を淡々と、しかし穏やかな目線で描いた物語です。

時代背景が昭和なのと、著者の抱える臨床哲学がそうさせるのとで、シリアスな話なのに、雰囲気がどこか温かくて、読んでいると優しい気持ちになります。

後半にある事件が起こりますが、異常心理ミステリー系のものではありません。

Japis703さん/30代/女性

500人中/14人がおすすめ

【10位】ジェネラル・ルージュの凱旋

  • 読みやすさ :
  • 読み応え  :
  • 物語の満足度:
著者 海堂 尊
出版社 ‎宝島社
発売日 ‎2007/4/7
価格 1,980円

ミステリの要素も含みつつ、救命救急の問題点をするどく描いている

この作品はドラマ・映画化もされた「チーム・バチスタの栄光」の続編です。

ミステリの要素も含みつつ、救命救急の問題点をするどく描きます。

おなじみの田口医師や変わり者の白鳥、そして「ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)」と呼ばれて畏怖される速水医師も大変魅力的に描かれています。

展開の速さにページをめくる手が止まりません。

Koirinennekokaanさん/40代/女性