身近にある家族の存在を再認識したい時など、家族がテーマの小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできる家族がテーマの小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶおすすめの家族がテーマの小説26選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
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家族がテーマのおすすめ小説人気ランキング
まずは、家族がテーマのおすすめ小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ家族がテーマのおすすめ小説』によると、1位は『そして、バトンは渡された(61票)』、2位は『重力ピエロ(47票)』、3位は『八日目の蝉(37票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、家族がテーマのおすすめ小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】そして、バトンは渡された
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 瀬尾まいこ |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2018/2/22 |
価格 | 1,760円 |
家族は血のつながりだけじゃないんだなと思える作品!
親が何度も変わり、苗字も変わってきた主人公の優子。傍から見れば、だいぶ人生ハードモードの彼女ですが、全然不幸感もなく過ごしている感じがすごく素敵だなと思います。
また、自由奔放だなと思っていた梨花の「隠された真実」に、本当に感動します。
優子の父の森宮さんが、変わっているけどすごくいい人であるという点も、読んでいてほんわかします。
家族は血のつながりだけじゃないんだなと思える作品だと思います!
ask1206さん/20代/女性
【2位】重力ピエロ
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 伊坂 幸太郎 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2006/6/28 |
価格 | 825円 |
遺伝子も重力も関係無い家族の形に感動する
ジャンルはミステリーですが、家族の愛を一番感じる作品です。
遺伝子の研究をしている兄とイケメンで自由な弟が、連続放火事件の謎に巻き込まれていく中で、家族の悲しい過去と向き合うことになります。
おすすめポイントはお父さんの発言のかっこよさです。「俺たちは最強の家族だ」の一言が泣けます。
遺伝子も重力も関係無い家族の形に感動する作品です。
su113さん/20代/女性
【3位】八日目の蝉
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 角田 光代 |
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出版社 | 中央公論新社 |
発売日 | 2011/1/22 |
価格 | 649円 |
母性とは何か、考えさせられる
映画化もされて、とても有名な作品です。
不倫相手の子を誘拐して育てていく主人公と、誘拐犯に娘として育てられた子との間の物語です。偽の母娘の関係に、夢中になって読み進めてしまう一冊です。
映画化された時に舞台となった小豆島の景色も美しく、映画を観てから読んでもとても楽しめます。
二人の間が引き裂かれるシーンは、感情移入してしまうこと間違いなしです。
Green283さん/30代/女性
【4位】とんび
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 重松 清 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2011/10/25 |
価格 | 704円 |
不器用な父親の深い愛情が伝わってきて、優しい気持ちになれる
不器用な父親ヤスが、周りの人の手を借りて、奥さんの残したたった一人の息子アキラを育てます。
ヤスは無鉄砲で乱暴者だけれど、アキラへの深い愛情が伝わってきて、何度読んでも泣いてしまう作品です。
母親がいなくても、近所の人に恵まれ、たくさんの愛情を貰ったアキラが羨ましくもあります。
優しい気持ちになれる本だと思います。
きっき〜さん/30代/女性
【5位】流星の絆
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2011/4/15 |
価格 | 1,012円 |
三兄妹の父母を思う気持ちや、家族の絆にほろりとさせられる
レストランを営む夫婦が殺害され、残された3人の兄妹は「大人になったら犯人を突き止めて両親の復讐をする」と誓いながら成長します。
3人は結婚詐欺を働きながら生活していたのですが、ターゲットにした男性の父親に不審を抱きます。それから3人は真実を追い求め始め、その先にはとんでもない結末が待っていました。
兄妹の殺された父と母を思う気持ちや、家族の絆にはほろりとさせられます。
サスペンス要素や、どんでん返しを求める人には更にオススメできる作品です。
cbkotoniさん/30代/男性
【6位】朝が来る
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 辻村 深月 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2015/6/15 |
価格 | 1,650円 |
子供を産めなかった人、産んでも育てる事ができなかった人、それぞれの葛藤がつらい
子供を産めなかった人、産んでも育てる事ができなかった人、それぞれの葛藤が描かれています。
私は長年不妊治療をしてきたんですが、死ぬほどつらいです。周りの何気ないセリフに、親からのプレッシャー。毎度毎度「この次こそは」と希望を胸にして、できなかった時の絶望。周りがどんどん「子育て」という次のステップに進んで行ってしまう焦り…挙げればキリがありません。
作中で苦渋の決断をする女性のシーンでは、自分の事のように共感し涙してしまいました。
是非読んで「不妊治療」と「特別養子縁組」をいう制度を、いろんな人に知ってほしいと思いました。
nekokan07さん/40代/女性
【7位】人魚の眠る家
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2015/11/18 |
価格 | 1,300円 |
切なく苦しく、家族と命について深く考えさせられる
ミステリ小説で知られる東野圭吾さんの作品で、脳死状態の娘とその家族が描かれています。
娘の脳死という事実がなかなか受け止められず、狂気的な行動に出る母親は、一見気味の悪いことをしているように感じられますが、娘の回復を信じて頑張る姿は切なく苦しく、愛に溢れているようにも感じられます。
家族と命について深く考えさせられる本です。
Green283さん/30代/女性
【8位】こちらあみ子
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 今村 夏子 |
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出版社 | 筑摩書房 |
発売日 | 2014/6/4 |
価格 | 704円 |
純粋な行動が人を傷つけ、修復不可能になっていく過程がリアルすぎて恐ろしい
家族がテーマの小説を読もうと思った時、「絆」や「愛」を求めることが多いと思いますが、本作はリボンを解くように静かに崩壊する家族が描かれた、ある意味こわい話です。
主人公のあみ子は、おそらく病名のつくハンデを抱えていますが、彼女の視点からはそれが何であるかはわかりません。
あみ子はしばしば突拍子もない行動をとり、保護者ならば叱らねばならないシーンでも、「どうせ言ってもわからない」とばかりに目を逸らされてしまうばかり。あみ子は孤独を孤独と受け取らない子ですが、どんどん孤立し、家族を繋ぎ止めようとして逆効果を産んでしまいます。
純粋な行動が人を傷つけてしまった時、それが修復不可能になっていく過程がリアルすぎて、読んでいるものの心を重たくさせますが、どうかこの先あみ子にも救いが有りますようにと祈りたくなります。
あさり子さん/20代/女性
【9位】うちの父が運転をやめません
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 垣谷 美雨 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2020/2/21 |
価格 | 1,760円 |
身近な日常の問題だからこそ、共感できる
高齢者の運転免許証返還を望む家族と、嫌がる当事者の物語です。両者の気持ちを理解しながら読み進めていくことができます。
将来、自分ならどうするかなと考えながら読んでいると、少し不安に感じますが、当事者や家族の気持ちを知っておくと役に立つでしょう。
身近な日常の問題だからこそ、共感できることが多く楽しめた作品でした。
当事者にも家族にもオススメの本です。
NAKANIJIさん/20代/女性
【10位】漁港の肉子ちゃん
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 西 加奈子 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2014/4/10 |
価格 | 660円 |
血が繋がっているだけが家族ではないと痛感する
家族ってなんだろう・・・と、改めて考えさせられる作品です。
肉子ちゃんは名前の通り、明るくてまん丸で元気な女性。見た目も中身も正反対の娘と、二人三脚で毎日を過ごしています。
背景にはいろんな事情や障害がありますが、2人は毎日をたくさんの人に支えてもらいながら楽しみます。
肉子ちゃんの娘に対する愛や考え方に、心が洗われます。
楽しい毎日を過ごしたい方におすすめです。
wyuzuさん/30代/女性
家族になる覚悟と喜びに、純粋に感動できる
2019年に本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」がおすすめです。
主人公・優子には3人の父と2人の母がいます。様々な事情で、17年間で7回も家族の形態が変わりますが、優子は「全く不幸ではない」と言い切ります。
複雑な家庭環境を描いているのに、温かくユーモアに溢れ、清々しく感じるのは、登場人物が魅力的だからだと思います。
血の繋がりのない母や父の優子に対する深い愛情が、ぐっと胸を打ちます。
ラストではきっと、綺麗な涙が頬を伝っていることでしょう。
kei5.557さん/50代/女性
家族の概念が変わる!
瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」を紹介します。
一般的に「離婚を繰り返す境遇」は、不幸がつきまとうようなイメージがありますが、この作品の主人公は悲壮感が全くありません。
「家族=血のつながりではないんだ」とまざまざと痛感しました。
また、作中に登場するご飯がすべて美味しそうで、家族を語る上で食は外せないものなんだと思いました。
hattyworldさん/40代/女性
血のつながりを超えた家族の絆を感じられる一冊
私がおすすめするのは、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」です。
この物語は、小さい頃に母を亡くし、転勤を機に父とも別れた主人公の優子が、血のつながらない義母や義父のもとを渡り歩く話です。
それだけ聞くと、辛い境遇のように感じますが、優子はいつでもその環境に順応し、それぞれの親に大事にされ、良い関係性を築いていきます。
そんな優子の高校生活をあたたかく見守る3人目の父親との交流をメインに描かれる今作を読み、親子の絆というのは必ずしも血縁だけではないということに気付かされました。
arina1219さん/30代/女性
血が繋がってなくても愛があれば家族は成り立つと実感できる
主人公の家族がどんどん入れ替わっていきます。
環境や継親が何度も変わる状況だけを見れば、世間では「かわいそうな子」に当てはまってしまいますが、主人公はどの家庭でもびっくりするくらい愛されるので、非常に満足して生活をしています。
日本人は血のつながりに重きを置きがちですが、本物の家族の幸せは血の繋がりではなく、愛や思いやりなんだなと思わせてくれます。
painapo715さん/30代/女性
家族の定義について考えさせられる
主人公は複雑な家庭事情を抱えており、何人ものお父さん、お母さんが存在します。
今まで見てきたドラマや小説に登場する継母や継父というと、大抵問題ありなパターンが多いですが、この小説に出てくる親たちは皆いい人ばかりで、その温かさにほっこりとします。
読み終わった後も、心になにか温かいものが残ったような感覚になります。
血のつながりなんてそんなに大事ではないんだなと思えました。
kurage0143さん/30代/女性