魅力的な料理の数々が登場するような、料理を題材にした小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできる料理小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶ料理小説のおすすめ28選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
好きなところから読めます
料理がテーマのおすすめ小説人気ランキング
まずは、料理がテーマのおすすめ小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ料理がテーマのおすすめ小説』によると、1位は『食堂かたつむり(87票)』、2位は『タルト・タタンの夢(29票)』、3位は『みをつくし料理帖シリーズ(17票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、料理がテーマのおすすめ小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】食堂かたつむり
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 小川 糸 |
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出版社: | ポプラ社 |
発売日: | 2010/1/5 |
価格: |
あらすじ
同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。
引用元:Amazon
美味しい料理の描写が心をほぐしてくれる
料理が好きな主人公の倫子は、ある日恋人に裏切られたショックから声が出なくなってしまいます。そんな失意の彼女にとって、唯一残っていたのが料理への情熱でした。
そうして彼女は地元で1日1組限定の食堂をオープンすることになり、料理を通して、たくさんの人や自分自身と向き合い、傷ついた心が少しずつほぐれていきます。
出てくる料理はどれも本当に美味しそうに描かれていて、作者の料理への愛を感じます。食材に感謝し、食べる人のことを想像する・・・きっとこれだけで、料理の楽しさや完成度は変わってくるのかもしれません。
またこの物語は「傷を負った者だからこそ人の痛みが分かり、優しくなれる。だったら、失うことや傷つくことも悪くないんじゃない?」と思わせてくれます。そのため辛いことがあって落ち込んでいる人には、ぜひ一度手に取ってみてほしいです。まるでスープを飲んだときのように、心がじんわりと温まるセラピーのような小説です。
oimobabyさん/20代/女性
【2位】タルト・タタンの夢
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 近藤 史恵 |
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出版社: | 東京創元社 |
発売日: | 2014/4/27 |
価格: |
あらすじ
商店街の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。シェフ三舟の料理は、気取らない、本当のフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんな彼が、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。常連の西田さんが体調を崩したわけは?フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか?絶品料理の数々と極上のミステリ。
引用元:Amazon
料理にまつわる日常の謎をさらりと解決する食の知識にあふれた短編ミステリ
下町の小さなフレンチレストラン(パ・マル)では、無口なシェフが作る気取らないフランス料理が人気。
本作は、お客様やスタッフの小さな謎を、シェフがフランス料理にからめて鮮やかに解決していく短編ミステリです。
人間関係で起こり得るちょっとした「掛け違い」を、シェフがするする紐解いてくれるので読みやすさ満点!
推理も絶品ですが、出てくるフランス料理が美味しそうで、想像するだけでお腹が空いてきます。近くにお店があればぜひ行ってみたい!と思える一冊です。
sea_sunさん/30代/女性
【3位】みをつくし料理帖シリーズ
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 高田 郁 |
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出版社: | 角川春樹事務所 |
発売日: | 2009/5/18 |
価格: |
澪の優しさに好感が持て、毎回美味しそうな料理が楽しめる
NHKのドラマにもなった作品です。
時代物の小説ですが、今でも食べられているような素朴な料理が毎回登場して、楽しみです。
決して豪華な訳ではないけど、手間ひまかけて食べる人の事を考えて作る澪に好感が持てます。
恋愛あり、幼馴染との友情ありと、ただの料理人の話ではなく、人情味あふれた小説になっています。
yogonさん/50代/女性
【4位】和菓子のアン
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 坂木 司 |
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出版社: | 光文社 |
発売日: | 2012/10/11 |
価格: |
あらすじ
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。
引用元:Amazon
気軽に読みやすく、ほっこり癒される!
ほっこりと前向きな気持ちになれる作品です。
登場人物には魅力的なキャラクターが多く、こんな人が現実にもいたらと思う場面が多くありました。
主人公は人生を模索しているのですが、暗く重すぎるところはなく、気軽に読みやすかったです。
作中に出てくる和菓子を食べながら、休憩時間に読むのにちょうどよい本だと思います。
madokakingさん/20代/女性
【5位】太陽のパスタ、豆のスープ
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 宮下 奈都 |
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出版社: | 集英社 |
発売日: | 2013/1/18 |
価格: |
あらすじ
結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽。失意のどん底にいる彼女に、叔母のロッカさんが提案したのは“ドリフターズ(やりたいこと)・リスト”の作成だった。自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。相手の意見やその場の空気に流されていなかっただろうか。自分の心を見つめ直すことで明日羽は少しずつ成長してゆく。自らの気持ちに正直に生きたいと願う全ての人々におくる感動の物語。
引用元:Amazon
毎日のごはんを丁寧に楽しみたくなる一冊
結婚間近で婚約破棄された主人公が、叔母にやりたいことリストを作るように言われ、実行していくうちに、自分を取り戻していくお話。
作中に「わたしが選ぶものでわたしはつくられる」という言葉があり、素敵だなと思いました。
この本を読むと、毎日のご飯を丁寧にしたいな、食事って大切だな、と感じます。
物語に出てくる「豆のスープ」がとても美味しそうで気になります。
aiuoさん/30代/女性
【6位】BUTTER
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 柚木 麻子 |
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出版社: | 新潮社 |
発売日: | 2017/4/21 |
価格: |
あらすじ
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。
引用元:Amazon
殺人犯と料理の組み合わせに最後まで目が離せない!
男たちを殺した疑いで逮捕された梶井真奈子と、彼女に関心を寄せる雑誌記者の物語です。
あまり美しくない彼女に男たちはなぜ惹かれたのか。それを知りたいと思った雑誌記者は、梶井に命じられるまま、さまざまな料理に挑戦していきます。
作者の柚木麻子さんは、食べ物にこだわりがあると感じられる作家で、この本の中でも高級バターを使った料理など、おいしそうな料理が次々と出てきます。
最後に七面鳥を丸ごと使って料理をするシーンが出てきますが、手間と時間がすごい!でも、たっぷりの手間と時間がかかった七面鳥の料理はおいしそうで、いつか食べてみたいと思いました。
tomoko42さん/40代/女性
【7位】あつあつを召し上がれ
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 小川 糸 |
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出版社: | 新潮社 |
発売日: | 2014/4/28 |
価格: |
あらすじ
この味を忘れることは、決してないだろう―。10年以上つきあった恋人との、能登へのお別れ旅行で味わった最高の朝食。幼い頃に、今は亡き母から伝授された、おいしいおみそ汁のつくり方。何年か前に家族みんなで並んでやっとありついた、天然氷でつくった富士山みたいなかき氷…。ときにはほろ苦く、ときには甘く優しく、身も心も温めてくれる、食卓をめぐる7つの感動の物語。
引用元:Amazon
思い出の料理にまつわる短編集で、温かい気持ちになれる
7つの料理にまつわる短編集です。どのお話にもおいしそうな料理が出てきますし、描写がとても美味しそうです。
特に「こーちゃんのおみそ汁」というお話は、じーんときてしまいます。
自分にとって忘れられない食事はなんだろうか、と考えさせられます。
これから家族との食事の時間をもっと大切にしたいと思った一冊でした。
aiuoさん/30代/女性
【8位】それからはスープのことばかり考えて暮らした
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 吉田 篤弘 |
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出版社: | 中央公論新社 |
発売日: | 2009/9/1 |
価格: |
あらすじ
路面電車が走る町に越して来た青年が出会う人々。商店街のはずれのサンドイッチ店「トロワ」の店主と息子。アパートの屋根裏に住むマダム。隣町の映画館「月舟シネマ」のポップコーン売り。銀幕の女優に恋をした青年は時をこえてひとりの女性とめぐり会う―。いくつもの人生がとけあった「名前のないスープ」をめぐる、ささやかであたたかい物語。
引用元:Amazon
ささやかな生活の連なりを通して、丁寧な生き方を思い出させてくれる
主人公は映画の中の女優に恋する青年オーリィくんこと、失職中の大里青年。
彼はサンドイッチ屋「トロワ」で働くようになり、スープ役を任されるのですが、「トロワ」のサンドイッチに魅了され、働きながらスープのことを考えます。
穏やかな時間の流れは、普段せかせかと生きている中で忘れがちな丁寧な生き方を思い出させてくれます。登場するサンドイッチもポップコーンも、もちろんスープも、ただ食べ物という以上に温かい生活の愛を滲ませているのがなんとも言えず魅力的。
つま先から頭のてっぺんまで、柔らかい日の光に包まれているような気分になれる一冊です。
ナス星人さん/20代/女性
【9位】鴨川食堂シリーズ
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 柏井 壽 |
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出版社: | 小学館 |
発売日: | 2015/5/8 |
価格: |
あらすじ
鴨川流と娘のこいし、トラ猫のひるねが京都・東本願寺近くで営む食堂には看板がない。店に辿り着く手掛かりはただひとつ、料理雑誌『料理春秋』に掲載される“鴨川食堂・鴨川探偵事務所―“食”捜します”の一行広告のみ。縁あって辿り着いた客は、もう一度食べてみたいものに出会えるという。夫の揚げていたとんかつを再現したいという女性、実母のつくってくれた肉じゃがをもう一度食べたいという青年など、人生の岐路に立つ人々が今日も鴨川食堂の扉を叩く。寂しさも辛さも吹き飛ばす、美味しい六皿をご用意しました。京都のカリスマ案内人、初の小説!
引用元:Amazon
心もお腹も温まる、美味しいミステリー
探しているものは、忘れられない、でも二度と味わうことの出来ない”思い出の味”。
京都にひっそり佇む鴨川食堂では、そんな記憶の中の味を再現してくれるといいます。
元警察官で料理人の鴨川 流、娘のこいし、とら猫のひるねのおもてなしは、人生に迷える人々の背中を優しく押していきます。
心もお腹も温まる、美味しいミステリーです。個人的には第二弾の「鴨川食堂 おかわり」がおすすめ!
aiiin_1さん/20代/女性
【10位】かもめ食堂
- 読みやすさ :
- 物語の満足度:
- 料理の魅力度:
著者: | 群 ようこ |
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出版社: | 幻冬舎 |
発売日: | 2008/8/4 |
価格: |
あらすじ
ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。
引用元:Amazon
のびのび生きてみる勇気をもらえる!
単身フィンランドに渡り、いわゆる日本式の食堂「かもめ食堂」を開いているサチエ。お店の売りはおにぎりですが、お客は日本語を学ぶ現地青年のトンミ・ヒルトネンだけ。
自分の信じる料理を崩さないサチエが、日本からやってきた二人の女性ミドリとマサコと共に、事情を抱えたフィンランドの人々と触れ合っていくことで、徐々に食堂に人が集まるようになっていきます。
ほんの少しの歩み寄りから、人々が打ち解けていく様子に、頑張りすぎない小さな勇気をもらえる小説です。
captainshredderさん/20代/女性
出てくる料理がおいしそうで、食べることについて考えさせられる
傷心し、田舎で一人で「食堂かたつむり」を開く主人公が作る料理は、とても魅力的です。出てくる料理がいずれも美味しそうで、全部食べたくなります(笑)
料理に向き合いながら自分とも向き合い、徐々に「失われていた自分らしさ」を取り戻していく主人公が逞しく、うらやましくなります。
どうやら、レシピ本も発売されているようです。
また、食べることは命をいただくことだと学べる本です。「いただきます」の挨拶がいかに重要か考えさせられます。
pinaco1130さん/30代/女性
食事で人の幸せは作れると思わせてくれる一冊
失恋のショックで声を失ってしまった主人公が営む食堂の物語。
お客様は1日1組のみで、食前にお客様と面談をして、その人たちだけのメニューを当日作る、というのがコンセプトとなっています。
人の幸せって食事で作ることができるんだな、と考えさせられた一冊です。
登場人物も素敵ですし、ハッピーエンドで前向きになれる小説だと思います。
aiuoさん/30代/女性
彩りある綺麗な料理がイメージできてワクワクする!
恋人にフラれ、あまりのショックに喋れなくなった主人公が田舎に帰り、実家の土地を間借りしてお店を始めます。
元々、料理が得意だった主人公は、周囲のサポートを受けながら少しずつ立ち直っていきます。
主人公が始めた料理店は1日1組限定で、お客さんの希望やイメージに沿った料理を出していきます。料理を口にしてくれるお客さんを通して、自分や相手に対していろいろな感情に触れていく過程がとても素敵です。
また、なんといっても作っている料理をイメージさせる描写が秀逸で、こんなお店あったら是非行ってみたい!と思わせてくれるような、ワクワクする作品です!
kashiwagihahiiraさん/30代/女性