大学病院や救命救急などの医療がテーマの小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできる医療小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶおすすめの医療小説19選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
好きなところから読めます
おすすめ医療小説人気ランキング
まずは、おすすめ医療小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶおすすめ医療小説』によると、1位は『神様のカルテシリーズ(51票)』、2位は『チーム・バチスタの栄光(33票)』、3位は『白い巨塔シリーズ(30票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、おすすめ医療小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】神様のカルテシリーズ
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 夏川 草介 |
---|---|
出版社 | 小学館 |
発売日 | 2011/6/7 |
価格 | 682円 |
地方病院で働く風変わりで心優しい主人公が魅力的!
24時間365日対応の地方病院で働く、29歳の内科医・栗原一止の物語。
常に医師不足で、なかなか家に帰れないほど厳しい医療現場の中でも、患者のために常に全力を尽くし、真摯に命に向き合う姿が魅力的です。
そんな主人公のもとに高齢の癌患者が訪れます。主人公の決断、患者や恩師が残した言葉に「生きるということはどういうことなのか」を考えさせられます。
命の尊さ、人の温かさを感じられ、とても愛に溢れているこの小説の世界をぜひ味わってほしいです!
monachaさん/20代/女性
【2位】チーム・バチスタの栄光
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 海堂 尊 |
---|---|
出版社 | 宝島社 |
発売日 | 2006/2/4 |
価格 | 2,980円 |
専門用語は多くなく、知識がなくても読みやすい
大学病院で腕の良い医者が集まり結成された、チーム・バチスタ。彼らが手術を行えば100%成功すると言われていたのですが、立て続けに3件も患者を死なせてしまいます。
その原因を探るべく、大学病院に勤務する医師の田口と役人の白鳥がタッグを組み、解明することになります。
医療がテーマではありますが、専門用語は多くなく、知識がなくても読みやすい医療サスペンスになっています。
nankurunaisa0708さん/30代/女性
【3位】白い巨塔シリーズ
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 山崎 豊子 |
---|---|
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2002/11/20 |
価格 | 737円 |
何度読んでも引き込まれる魅力がある
医療がテーマの小説だと「白い巨塔」が断然お薦めです。
ドラマ化もされ、あらすじはすでに知っている人も多いかもしれませんが、何度読んでも引き込まれる魅力があります。
人間の性、みたいな深い部分が巧みに描写されており、とても考えさせられる作品です。
ドラマとは違う別の世界観で何度も楽しめる作品だと思います。
hm26さん/30代/女性
【4位】使命と魂のリミット
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 東野 圭吾 |
---|---|
出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2010/2/25 |
価格 | 792円 |
医療ミスがテーマかと思いきや、読み進めるごとに医者の使命が見えてくる
十数年前のあの日、手術室で何があったのか?
笑顔で手術室に入った父が、手術中に亡くなったことをきっかけに医師を目指した氷室夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていました。
冒頭部分では単なる医療ミスがテーマの物語と思わせながら、読み進めるごとに見えてくる医者の使命。東野圭吾さんらしい傑作医療ミステリーです!
ドラマにもなっていますので、そちらもおすすめです。
lu19971101さん/20代/男性
【5位】ライオンのおやつ
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 小川 糸 |
---|---|
出版社 | ポプラ社 |
発売日 | 2019/10/9 |
価格 | 1,650円 |
五体満足で健康で生きていることがいかにありがたいかを思い知らされる
余命幾ばくもない人達が、最後まで人間らしく過ごせることを第一に考える、瀬戸内海にある小さなホスピス・ライオンの家。
そこでは毎週日曜日に、入居者が「もう一度食べたい思い出のおやつ」をリクエストできるイベントがあり、毎回「誰かの思い出のおやつ」が忠実に再現されます。
そのおやつを選んだ入居者のいきさつ、人生…それに触れるたびに涙ボロボロ。これを読んだら、五体満足で健康で生きていることがいかにありがたいかを思い知ります。
辛いことがあっても、生きてさえいればどうにかなります。後ろ向きなことを考えてばかりでは、生きたくても生きられなかったこの入居者達に申し訳ない、と思いました。
nekokan07さん/40代/女性
【6位】いのちの停車場
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 南 杏子 |
---|---|
出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2021/4/8 |
価格 | 781円 |
登場人物たちに感情移入できて、胸がつまる
医療系の小説はあまり読んだことがないのですが、この「いのちの停車場」はとてもスラスラ読めました。
60代のベテラン女医の主人公は、とても真っ直ぐで人間らしく、とても好きになれるキャラクターでした。
一刻を争う医療現場での描写、自宅で看取りをする遺族、介護者達にも感情移入できて、胸がつまりました。
ryonryonryon05さん/30代/女性
【7位】空中ブランコ
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 奥田 英朗 |
---|---|
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2008/1/10 |
価格 | 682円 |
トンデモ精神科医がいろいろな騒動を巻き起こすが、短編集なので気軽に読める
ちょっと変わった悩みを抱える患者が、すごく変わった精神科医・伊良部の診療を受けるうちに、不思議と快方に向かっていくという短編集で、2004年の第131回直木賞受賞作です。
伊良部医師のアプローチは奇想天外で、一見まともな治療に見えませんが、彼と関わった人々は皆、肩の力が抜けて自分らしさを取り戻していくんです。
特に面白いのは「義父のヅラ」です。タイトルからして、波乱の予感がしますよね(笑)妻の父親のカツラを外したい衝動に駆られる若手医師。義父のヅラが外される日は来るのか?
短編集なので、気軽に読める点でもおすすめです。
tanabota03さん/40代/女性
【8位】ジェネラル・ルージュの凱旋
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 海堂 尊 |
---|---|
出版社 | 宝島社 |
発売日 | 2007/4/7 |
価格 | 2,780円 |
現場の緊迫感とジェネラル・ルージュの格好良さが光る
「チーム・バチスタの栄光」の続編であり3作目。外科の暴君・速水先生が活躍するお話です。
病院の近くの大型ショッピングセンターから運ばれてきた大量の患者たち。当時、新米医師だったはずの速水先生は果敢に現場の指揮をとり、次々と患者を捌いていきます。「その姿は血塗れ将軍(ジェネラル・ルージュ)のようだった」と作中で伝説になる程で、読んでいてあまりの格好よさに胸が熱くなりました。
その速水先生にまつわる内部告発文が届き、時を同じくして複雑な問題や深刻な惨事が次々に起こります!
コミカルな場面は面白く、緊迫した場面は心臓がドキドキするような描写で、読みやすい作品です。
whip256さん/30代/女性
【9位】ディア・ペイシェント 絆のカルテ
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 南 杏子 |
---|---|
出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2020/1/24 |
価格 | 660円 |
現場の内科医の苦労と現代医療の問題点をリアルに描写している
NHKでドラマ化された「ディア・ペイシェント」の原作です。著者は現役の医師なので、内科医本人の苦悩や同僚とのやりとりなどがとてもリアルです。
病院経営の観点から業務で求められる厳しさや、現代特有の「家族と距離のある認知症患者」、「親の介護と自身の失職で困窮する患者」など、訴えかける部分があります。
主人公本人も、キャリアと田舎の母親の介護を天秤にかけて悩む姿が描かれ、多くの現代ワーカーの心を打つものがあるのではないでしょうか。
いろいろな人物の死も描かれ、命の大切さを考えさせられます。外科医が主人公の作品のような派手さはありませんが、内科医の地道な日常のよくわかる作品だと思います。
文体も読みやすく、読書が苦手な方にもおすすめの一冊です。
kinacomoochiさん/30代/男性
【10位】花埋み
- 読みやすさ :
- 読み応え :
- 物語の満足度:
著者 | 渡辺 淳一 |
---|---|
出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1975/6/3 |
価格 | 935円 |
日本で初めて医師国家試験に合格した女性の強さと美しさが迫ってくる
渡辺淳一さんは大人の恋愛やエッセイでも有名ですが、本領を発揮するのは外科医としての経験が活きる医療ものと、実在の人物の人生を描いた作品だと思います。
中でも医師国家試験に女性で初めて合格した荻野吟子さんの人生を描いた「花埋み」は、日本の医療の歴史のとても大きく重要な流れが実に細かく書かれています。
この作品を書くために、渡辺先生がどれだけ取材を重ねたのかに思いを馳せると、改めて素晴らしい作家だったのだと感服します。
女性が勉強すること自体が否定されていた明治時代に、医師になるべく挑んだ吟子さんの強さと美しさが迫ってくる作品です。
mint310_b485さん/50代/女性
地域医療の抱える問題や、誰にでも起こりうる身近な病気の話で、考えさせられる
作者の夏川さんは現役のお医者さんで、地域医療に携わっている方なので、医者と患者の距離が近い「地方ならでは」の雰囲気と問題点が見事に描き出されています。
主人公のキャラも良くて、夏目漱石好きで昔の書生さんのような雰囲気とぶっきら棒な口調に味があります。
また奥さんや同じところに住んでいる住人たちもとても個性的です。
難しい最先端医療の問題よりも、誰にでも起こりうる身近な病気の話だけに、いろいろと考えさせられる物語です。
longtailtitさん/50代/男性
地域医療の過酷さとあたたかさを感じられる物語!
ヒト対ヒトの温かい姿が描かれていますが、同時に地方の医師不足による現場の過酷さも問題提起しています。
しかし、大筋としては、主人公の想いと医師として真っ直ぐ患者に向き合う姿、周囲の人の温かさが組み合わさって、心がホッとして考えさせられるものでした!
tsudamoe0412さん/20代/女性
サラッと読めて、自分の人生に向き合いたくなる
主人公は夏目漱石を敬愛するあまり、古風な口調で喋り、医局にも入らず、地方の総合病院に勤務するという紛うことなき「変わり者」の内科医です。
何日も病院に泊まり込み、常に髪はボサボサな彼の周りには、彼に負けない個性を持つ温かい人が集まっています。
最先端の医療で「治す」ことを目指す大学病院とは違い、残りの時間をどう過ごすか、どう終えるか、そんなテーマがつきまとう現場で、不器用に生きる主人公の物語です。
「生と死」という重くなりがちなテーマを扱いつつ、サラッと読めて、それでいて心温まり、自分の人生に向き合いたくなる、絶妙なバランスで何度も読み返したくなる作品です。
Anne__さん/20代/女性
自分の生き方や信念を貫き通そうとする様がとてもカッコ良い
若い内科医・栗原一止が、様々な患者や医師と関わり合いながら、成長していく話です。
患者さんにも病気との付き合い方、家族の在り方、生き方に死に方、それぞれの信念があります。
患者さんと関わっていきながら、栗原先生も自分の生き方や信念を貫き通そうとする様がとてもカッコ良いです。
病気を通じて、人生の様々なことを考えさせられる内容になっています。
mtrhさん/20代/女性
医療関係者の実情がリアルに描かれている
さまざまなタイプの医師が登場してきます。
患者との関わり方や、その人ならではの考え方、他の医療スタッフや病院経営者との関係などが描かれます。
私は看護師をしていましたが、医療関係者が読んでもそれほど違和感を覚えないほど、医師の現状がリアルに描かれているように思います。
読みやすい本なので、多くの人に読んでもらいたいです。
hi16さん/20代/女性
主人公が一人の人間として、「死」にどう向き合うのか感じてもらえる
主人公のしゃべり方が独特だったり、個性的な特徴を持っている登場人物が多く出ているので、誰が誰かわかりやすいです。
作品の舞台は、24時間緊急対応もしている病院で、患者さんや周りの人物たちのストーリーを通して、様々な心情が読み取れます。
誰にもやってくる「死」に、主人公が一人の人間としてどう向き合うのか感じてもらえる作品です。
abeilleさん/30代/女性
人間ドラマと過酷な医療体制が見事に描かれていて、引き込まれる
常に患者を診ないといけない病院に勤める栗原一止と、彼をとりまく医師達の実態を描いたストーリーです。
主人公は実体験を踏まえて、常に患者を救える病院を目指してきました。
人間ドラマと過酷な医療体制が見事に描かれていて、引き込まれます。
らいおんさん/40代/女性
「病院や医療関係者は、こうであって欲しい」という理想を体現している
手術や治療のシーンは少ないけども、「病院や医療関係者は、こうであって欲しい」という理想を体現した人間味あふれる小説だと思います。
主人公・栗原の家で過ごすシーンや、アパートの隣人とのやり取り、独特な口調が面白いと思います。
個性的な特徴が先行しがちですが、彼が写真家の奥さんを大事に思っている気持ちなどもすごく伝わってきます。
また、24時間働く医療の現場が上手く描かれており、医者はこんなに頑張っているんだと伝えてくれる作品です。
もっと病院の事を感情的に知りたいと思う人にオススメな作品です。
cbkotoniさん/30代/男性
死をどう迎えるべきか、非常に考えさせられる
片田舎のとある中規模病院で働く医者の話です。
医療といっても難しい話が出てくるわけではないので、サクサク読めます。
死が近づいてきたと自分でもわかっている患者に真摯に向かい合い、体ではなく心を生かす努力をする医師たちの様子にグッときます。
本当は食べてはいけないけれど、患者が食べたいと言っていた思い出のカステラを、誕生日にプレゼントする様子はとても印象的です。
いつかは皆が必ず迎える死。どんな風に迎えるのがいいのか、非常に考えさせられる内容です。
toyomakiさん/40代/女性
若き医師の苦悩を通し、生きることは何かを問うヒューマンドラマ
個性豊かな登場人物と、不思議な語り口で描かれる最高の医療系ヒューマンドラマです。医療がテーマの作品ですが、描かれるのは「命と向き合い生きる人々」です。
限界医療の田舎の病院で過ごす主人公・栗原一止。まだまだ医師として若い彼が、命の終わりに直面する患者を看取る中で成長していく物語です。
命の重さと、懸命に生きる人々の温かさに泣ける一冊です。
シリーズを通して成長していく栗原にも注目です。
3匹のコアラさん/30代/女性
きれいごとでは済まされない地方の医療の現実を描いたストーリーが素晴らしい
平凡な、どこにでもあるような地方の病院に勤める医師と、そこに通う患者の物語です。
登場人物みんな個性的で魅力的ですが、きれいごとでは済まされない地方の医療の現実を描いたストーリーも素晴らしいと思います。
主人公は医者になって数年の青年で、名医と呼ばれるような凄腕の医師ではありません。日々、病気と向き合い、患者と向き合い、葛藤したり泣いたり笑ったり・・・お酒に呑まれながら、医師としても人間としても成長していく人間ドラマも見所です。
長野県安曇野の風景描写も美しいです。
maaaaan5さん/30代/女性