編集部おすすめ:家族愛を感じるおすすめ小説17選
ここまでは、読書家500人が選ぶ家族愛を感じるおすすめ小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶ家族愛を感じるおすすめ小説17選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
朝が来る
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 辻村 深月 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2015/6/15 |
価格 | 1,650円 |
子供を授かる立場の違いの切なさを感じる
主人公は不妊治療をしながら、子供を授かりたいと強く願いますが叶わず、生まれたばかりの男の子を養子として向かい入れることになりました。
楽しく子供と生活する日々はとても幸せでしたが、男の子の実母(産みの母親)から「やっぱり子供を返して欲しい」という連絡が入り…。
子供を授かることに対しての、互いの立場の切ない思いを感じる作品です。
Green.Labelさん/40代/男性
ミッドナイトスワン
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 内田 英治 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2020/7/8 |
価格 | 770円 |
ふつうでない二人がもがきながらもお互いの生きる道を探していく姿に勇気を貰える
草彅剛さん主演で映画にもなった、内田英治さんの小説「ミッドナイトスワン」がおすすめです。
男性に生まれながら女性として生きるトランスジェンダーの主人公・凪沙と、彼女が預かることになった、従姉妹の娘・一果の物語です。
はじめはお互い敬遠し合いながらも、徐々に親子の関係となっていく様が描かれています。
世間一般の「ふつう」のルートを辿れない2人が、もがきながらもお互いの生きる道を探し、そこに向かって突き進んでいくストーリーも見どころです。
結末に明確な答えは示されていませんが、そこには確実に家族の愛があったのだと感じました。
mohuhimeさん/30代/女性
東京バンドワゴン
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 小路 幸也 |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2008/4/18 |
価格 | 704円 |
終始、大家族の思いやりが感じられるので、温かい気持ちで読み進められる
小路幸也さんの東京バンドワゴンシリーズがおすすめです。
変わり者ばっかりの家族が、大小さまざまな事件を起こしたり、巻き込まれたり、首をつっこんだりしながら、家族で力を合わせて解決していきます。
事件とはいっても、終始この家族の「他者への優しさ」、「家族を大切に思う気持ち」が土台にあるので、ずっと温かい気持ちで読み進めることができます。
blackcat128さん/30代/女性
家族とは心の繋がりだと感じさせる心温まる作品!
大人びた子どもと幼い母親のちぐはぐさが独特な作品です。
明るく大雑把な肉子ちゃんと、知的でクールな娘・喜久子のボケとツッコミが軽快で、読んでいて楽しくなります。
漁港で起こる様々なエピソードと、2人を取り巻く人々との触れあいにより、喜久子が少しずつ成長していく様が丁寧に描かれています。
家族愛と言っても多種多様で、この2人のような関係性もじんわりと心を温めてくれるなと感じます。
rainybさん/20代/女性
おおかみこどもの雨と雪
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 細田 守 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2012/6/22 |
価格 | 572円 |
主人公の前向きな姿が健気で、涙なくしては読めない
オオカミの血を引く「狼男」のお父さんと人間のお母さんという、あり得ないファンタジー要素を持ちながら、とても人間臭い内容になっています。
早くにお父さんは亡くなってしまうので、子どもは父の顔を知りません。そのため、子どもにオオカミとしての本能が目覚めてもどうしたらいいかわからず、お母さんである「花」も惑います。
しかし花は「自分がしっかりしなければ。この子たちには自分しかいないのだから」と自分を奮い立たせ、ふたりの育児に正面から向き合うのです。
花の前向きな姿が健気で、涙なくしては読めません。一生懸命にひた向きに生きる花たちを支えてくれる人たちとの出会いも、今日ではあまり見られない光景かもしれません。
「家族愛」にもいろんな形があり、誰にもジャッジできることではありません。親子とは、家族とは…とても考えさせられる大好きな1冊です。
薮リカさん/40代/女性
終末のフール
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 伊坂 幸太郎 |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2009/6/26 |
価格 | 693円 |
突飛な設定で、「家族とはどうあるべきか」を深く考えさせられる!
設定が面白いです。3年後、地球には確実に小惑星が衝突することが分かっており、残された時間をどう過ごすかがテーマになっています。
8部構成で、各パートごとに主人公が変わるのですが、どのキャラクターの目線から見ても、「家族とはどうあるべきか」を深く考えさせられます。
もし自分がこの作品の中に入り込んでしまったら、どのように過ごすだろうかを考えながら読み進めると、なお楽しめると思います。
dairamondさん/20代/男性
明日の記憶
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 荻原 浩 |
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出版社 | 光文社 |
発売日 | 2007/11/8 |
価格 | 681円 |
大切な人の記憶が失われていく時、自分に何ができるのかと考えさせられる
愛する二人が結婚をし、色々な問題も二人で悩みながら乗り越え、ごくごく普通の家庭の、ごくごく普通の幸せを掴んだご夫婦のお話です。
特に華やかさなどは無いものの、仲睦まじく生活していた二人でしたが、旦那さんがアルツハイマー病を患い、徐々に記憶が失われていってしまうのです。
奥さんは旦那さんの病気の回復を祈り、懸命に支えますが、旦那さんの中に残っていた最愛の奥さんの記憶までもが失われていきます。
そんなとき、自分はどう考え行動できるのかと考えさせられる作品です。
Green.Labelさん/40代/男性
虹の谷のアン
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | モンゴメリ |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2008/4/24 |
価格 | 825円 |
大人も万能ではないと気づかせてくれる
「赤毛のアン」シリーズの一冊ですが、この本では既に母親になっているアンは脇役で、主役はアンの子供たちと、近所の牧師館に越してくる男やもめのメレディス牧師と子供たちです。
メレディス牧師は清廉ですが、夢想家でいつもポーっとしており、子供たちのことをかまいません。子供たちは自分で自分をしつけることにしますが、失敗します。それを知り父親は悩みます。どうしたらいいのか読者も一緒に悩むと思います。
最後はハッピーエンドになるのですが、大人も万能ではないし、愛していても子供とうまく接することのできない親もいるんだと気づかせてくれる内容です。
のぎく06さん/50代/女性
魯肉飯のさえずり
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 温 又柔 |
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出版社 | 中央公論新社 |
発売日 | 2020/8/20 |
価格 | 1,815円 |
相手をわかろうとする努力が必要だと教えてくれる
日本人の父と台湾人の母のもとに生まれた女の子・桃嘉。彼女は「いい奥さん」を目指し、夫・聖司のために魯肉飯(ロバプン)を作ります。魯肉飯とは台湾料理の一つで、豚肉をご飯の上に乗せた料理です。しかし、聖司は「ふつうの料理」が食べたいと拒否します。
子どもの頃から、日本語が苦手な母の通訳をするなど「ふつう」とは違った生活を送ってきた桃嘉は、夫の言動に戸惑い傷つきます。
両親のように仲の良い夫婦になりたい桃嘉。娘を案じる母・雪穂。二人の想いが交互に語られていきます。
特に印象的なのは、「日本語がうまくできないから、娘の気持ちがわからない」と悩む雪穂に、「言葉が通じるからといって、何もかもわかりあえるわけではない」と母親がアドバイスをするシーンです。
家族だからといって、必ずしもわかり合えるわけではありません。だからこそ、お互いに相手をわかろうとする努力が必要だと、この作品は伝えてくれます。読み終えると、心が温かくなること間違いない小説です。
tomoko42さん/40代/女性
ミステリー要素も含まれ、兄弟愛・家族愛に号泣
何でもできる兄に嫉妬する弟の視点で描かれています。劣等感剥き出しの弟に感情移入しやすい、読みやすい文章です。
昔起きた惨劇事件も絡めて、ミステリー要素も含まれています。
サスペンス好きな人におすすめで、全体的に暗いですが、ラストにかけて兄弟愛、家族愛に号泣します。
「大人になってから、本でこんなに泣くのか」と思えるほど、ずっと引きずる作品です。
みるみこさん/40代/女性
家族のためなら人は変われるんだなと感じる
泣き虫のお母さんが家族のために、幼馴染の力を借りながら奮闘していく物語です。
最初の方はお母さんのメソメソ具合にイライラしてしまいましたが、段々と変化していく様子が面白く、家族のためなら人は変われるんだなということが感じられました。
重松清さんらしい引き込まれるようなストーリー展開で、勇気と元気がもらえました。
kurage0143さん/30代/女性
プラム・クリークの土手で
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | ローラ・インガルス ワイルダー |
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出版社 | 福音館書店 |
発売日 | 2002/11/20 |
価格 | 825円 |
家族を守ろうとする父と、父を思うローラに感動
ドラマ「大草原の小さな家」で有名なローラ・インガルス・ワイルダーの本です。
ローラたちはプラム・クリークに移り住みますが、バッタの大襲来により農作物は大打撃を受けます。この損害を補い、家族を養うため、ローラの父は何十マイルも離れた場所まで歩いて出稼ぎに行きます。
残された家族は父の手紙を楽しみに時を過ごし、やがて父は報酬を手に戻ってきて、家族でクリスマスを祝います。
父の心配、楽しみな手紙、クリスマスのウキウキ感など、ローラと一緒に一喜一憂するはずです。
のぎく06さん/50代/女性
遺跡発掘師は笑わない 君の街の宝物
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 桑原 水菜 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2018/1/25 |
価格 | 616円 |
遺跡発掘がテーマだが、難しい知識は一切不要で楽しめる!
桑原水菜さんの人気シリーズの一作です。短編集なのですが、特に表題作がおすすめです。
遺跡発掘中に見つけた小瓶を辿っていくと、思いがけず亡父の想いに出会うというストーリーなのですが、私は読むたびに泣いてしまいます。
遺跡発掘というと、内容が難しいと思うかもしれませんが、この短編集に関しては難しい知識は一切不要なので、とにかく読んでみて欲しいです。
あえたんさん/40代/女性
若草物語
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | ルイザ・メイ・オルコット |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 1986/12/23 |
価格 | 781円 |
現代と変わらない親子愛と姉妹愛を何度も感じられる
仲の良い四姉妹と優しい両親、そんな一家を取り巻く周囲の人々との交流の物語です。
四人の姉妹たちはとても個性的で、可愛らしい子ばかりです。お姉さんに言いよる男性を見定めたり、些細なことでケンカをしたり・・・意地を張って仲直りまでに時間がかかるところなんて、時代が変わっても姉妹の形は今とあまり変わりません。
姉妹のいる人はものすごく共感のできる作品だと思います。
また、お母さんがとても素敵な人で、娘を一人の女性として導くシーンは、読みながら私も背筋が伸びました。読みながら何度も泣きそうになります。
子供から大人まで楽しめる、特に女性におすすめの「家族愛を感じる作品」です!
桜庭39さん/20代/女性
家族同士のぶつかり合いが激しく心を揺さぶる
銀行強盗をした両親が行方不明になって10年。10年経つと死亡届が受理されるため、家族は集まり、形ばかりの葬式を挙げました。
しかし、彼らの本当の目的は財産分与。家族たちはその場で、「今までの人生は両親のせいでめちゃくちゃだ」と真情を吐露します。きちんとした職を失った兄と姉、フリーターのためあまり影響がなかった弟。様々な立場での日々の思いがあり、とても心が震えます。
思いをぶつけ合ううち、兄弟たちはふと両親の行方を考え始めます。そして心当たりの場所を目指し、台風が来ている中、車を走らせるのですが・・・。
両親との思わぬ形での再会が衝撃でした。
kialaさん/30代/女性
恐怖と感動が入り交じっているので、飽きずに楽しめる
東野圭吾の加賀恭一郎シリーズの代表作です。
罪を犯した息子を守ろうとする夫婦の間違った愛情で、事件が複雑化していき、それを恭一郎が見事に暴いていくというスト-リーになっています。
読み進めていくうちに、家族とは何かを考えさせられていきます。
最後のどんでん返しは圧巻です。恐怖と感動が入り交じっているので、飽きずに一気に読み切ることができます。
kazu198さん/50代/男性
ハッピーバースデー
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 青木 和雄 |
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出版社 | 金の星社 |
発売日 | 2005/4/18 |
価格 | 1,320円 |
家族の愛と悲しみの両方を伝えてくれる作品
この小説は、家族の優しさや慈しみだけではなく、嫉妬や悲哀など、家族だからこそ感じてしまうネガティブな面も描かれています。「みんな仲良し!良かったね!」で終わる内容ではないので、最初に読んだ時は少しショッキングでした。
しかしそれが本当の家族なのかもしれません。家族だからといって、無条件に愛せるわけではありません。苦しみもがき、傷つけ合いながら、親も子も成長していきます。
11歳の誕生日、主人公のあすかは家族からの心無い仕打ちで、心がぽっきり折れてしまいます。でも、祖父母という「違う家族」の愛を受けて、また前を向き進んでいきます。
家族だからといって何も努力せず愛しあうことできない、それでもあすかと一緒に前を向いて進んでいけば希望がある、そう思えるお話でした。
宮原 さくらさん/30代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶ家族愛を感じるおすすめ小説では、1位は『とんび』、2位は『そして、バトンは渡された』、3位は『博士の愛した数式』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶおすすめの家族愛を感じる小説27選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
家族愛を感じるおすすめ小説アンケートの詳細
第1位(61票) | とんび |
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第2位(29票) | そして、バトンは渡された |
第3位(29票) | 博士の愛した数式 |
第4位(27票) | AX アックス |
第5位(25票) | 秘密 |
第6位(23票) | 斜陽 |
第7位(22票) | その日のまえに |
第8位(20票) | 東京タワー |
第9位(19票) | 八日目の蝉 |
第10位(17票) | 流星ワゴン |
その他(228票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人