家族の絆や家族の温かさが感じられる物語など、家族愛を感じる小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできる家族愛を感じる小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶおすすめの家族愛を感じる小説27選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
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家族愛を感じるおすすめ小説人気ランキング
まずは、家族愛を感じるおすすめ小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ家族愛を感じるおすすめ小説』によると、1位は『とんび(61票)』、2位は『そして、バトンは渡された(29票)』、3位は『博士の愛した数式(29票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、家族愛を感じるおすすめ小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】とんび
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 重松 清 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2011/10/25 |
価格 | 704円 |
父と息子の想いあっている様子が伝わってくる作品
父親と息子がぶつかりながらも、共に成長し、それぞれの存在を大切に思っていることがとても伝わってきます。
昔は片親家庭は珍しいと思われていましたが、現在はよくある家族の形だと思います。なので、片親家庭の親御さん、お子さんがとても共感できる作品ではないかと思います。
多くの人が、悩んだりぶつかったりしながら成長していることがわかり、自分だけが悩んでいることではないと感じられると思います。
心温まるストーリーになっているので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。
asahi_14さん/20代/女性
【2位】そして、バトンは渡された
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 瀬尾まいこ |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2018/2/22 |
価格 | 1,760円 |
設定だけを見れば壮絶だけど、こんな家族愛があってもいいと思える
父3人・母2人に育てられ、齢17年の時点で家族構成は7回変わり、苗字も何回も変わった主人公。それでも彼女は「全然不幸ではない」と言い切ります。どの親も不器用なりに彼女を愛し、育てようとしてくれたからでしょう。
途中から参加した森宮さんと最後まで一緒に生活することになるけれど、この主人公と森宮さんの珍妙な食事シーンが面白いです。
親たちがリレーのバトンを渡すように、一人の少女のために命をつなげていく物語。その中でそれぞれの親の葛藤、主人公の寂しさ、色んな感情が涙をさそいます。
こんな家族愛があってもいいと思います。
nekokan07さん/40代/女性
【3位】博士の愛した数式
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 小川 洋子 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2005/11/26 |
価格 | 649円 |
他人でも家族になれる、人を思いやる気持ちに感動させられる
「家族愛」を感じる小説だと「博士の愛した数式」をオススメします。
記憶がもたない「博士」の家政婦として、少しずつ何度も寄り添う主人公は、すごく健気で愛に溢れた人物だと思いました。
変に「恋愛」に寄っていかない関係も、個人的には好みでした。
彼らに血のつながりや婚姻関係はないし、どれだけ時間を重ねても、博士の記憶を蓄積する事はできないけれど、「全部ひっくるめて、これからもみんなで生きていこう」という希望が感じられたところに、「家族愛」を感じました。
ryonryonryon05さん/30代/女性
【4位】AX アックス
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 伊坂 幸太郎 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2017/7/28 |
価格 | 1,650円 |
超一流の殺し屋にして、恐妻家兼愛妻家というギャップが面白い!
主人公は兜という殺し屋なのですが、彼は超がつくほどの恐妻家で、息子からも呆れられているほどです。
そんな主人公なので、家に入る時は殺しの仕事以上に緊張します(笑)
この時点でもう面白いのが確定ですが、そんな妻を愛しているのだというシーンがたくさん登場していて、とても心が温かくなります。
tatusenさん/20代/男性
【5位】秘密
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2001/5/10 |
価格 | 836円 |
家族への想いに溢れた愛のある作品
バスの事故により、娘の体に乗り移ってしまった母親の魂。彼女はその事実を夫にだけ打ち明けます。
二人で話し、娘の意識が戻るまで母が娘の日常を送ることになりました。いつ戻って来てもいいように、学生生活を送り、母は勉強も頑張ります。両親は娘のことを第一に考えており、一生懸命だなと思いました。
しばらくすると娘の体に娘の心が戻り、母親の心は失くなっていました。父は娘の心が戻ってきたことに喜ぶとともに、妻を失ったことに涙を流します。この「嬉しいけどすごく悲しい」という複雑な想いがとても伝わります。
それからは父と娘、二人の生活が過ぎて行くのですが、終盤で衝撃の展開が待っていて驚かされます。
家族への想いに溢れた愛のある作品だと思います。
kialaさん/30代/女性
【6位】斜陽
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 太宰 治 |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 2003/5/1 |
価格 | – |
行き違う姉弟だが、最後は固い絆を確認できる
あまりにも有名ですが、太宰治の「斜陽」を推薦します。実話をベースにしたと言われています。
主人公のかず子は、バツイチ出戻りの下級貴族の女性。かず子には、酒や薬に溺れる弟がいます。そして、そんな二人を気に掛けながら亡くなってしまうお母さん。
時に反発し合う姉弟でしたが、ある日、弟の身に悲劇が起こり、かず子は弟を理解するために戦時下の東京を奔走します。
行き違いながらも最後は固い絆を確認でき、涙なしには読めません。
la.lanさん/40代/女性
【7位】その日のまえに
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 重松 清 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2008/9/3 |
価格 | 770円 |
余命わずかな癌患者と家族の心理が切なくリアルで、悲しさの中に家族の愛を感じる
家族愛を感じる小説で一番に思い付くのは、重松清さんの「その日のまえに」です。
家族が癌になり亡くなるまでの過ごし方に、リアルな悲しさと愛情が感じられて、辛いながらも心温まるお話です。
短編で色々な家族のお話があるのがまたリアルで、それぞれの家族にそれぞれの愛の形があるんだなと実感できる点も魅力です。
実際に私の家族が癌になって、余命を宣告されていた時期に読んだお話だったので、感情移入し過ぎて読むのが辛かったりもしましたが、残された時間を少しでも大切にしようと前向きな気持ちにしてもらえて、救いになりました。
oyaizuさん/40代/女性
【8位】東京タワー
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | リリー・フランキー |
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出版社 | 扶桑社 |
発売日 | 2005/6/28 |
価格 | 1,370円 |
リリー・フランキーさんの家族への想いが溢れている
リリー・フランキーさんの半生が描かれた、自伝的長編小説です。冒頭から暴力的な描写がインパクト大で、引き込まれます!
リリーさんは、癇癪持ちですぐに暴力を振るうオトンが嫌いで、自分を守ってくれるオカンが大好きでした。
子供の頃から絵を描くのが大好きだったリリーさんは、大きくなると武蔵野美術大学に入学し、イラストレーターとして活躍。リリーさんの作品作りの一端を知れて面白いです。
また、オカンの葬式の日に担当さんから仕事を催促されたリリーさんが、「こんな日にまで仕事をしないといけないのか、人間の心はないのか」と問い詰める様子が辛くて、読んでいて心が痛かったです。
人情味溢れたリリーさんの人柄が素敵な作品です。
kialaさん/30代/女性
【9位】八日目の蝉
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 角田 光代 |
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出版社 | 中央公論新社 |
発売日 | 2011/1/22 |
価格 | 649円 |
親子や家族にとって、愛情をもって接することがいかに大切か教えてくれる
受け入れなくてはいけない現実に対して、どうやって受け入れるべきなのかを問われる本です。
誰しもが幸せになりたいと願っている一方で、そう簡単にはいかないのが世の常です。それを知りながら、手段を選ばずに行動してしまう主人公の気持ちに、胸が苦しくなります。
血縁関係だけが全てではなく、愛情をもって接することが親子や家族にとって、とても大切なことだと教えてくれます。
ミスラーメンさん/20代/女性
【10位】流星ワゴン
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 家族愛の良さ:
著者 | 重松 清 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2005/2/15 |
価格 | 803円 |
家族の愛を再確認できる
主人公はリストラに遭い、家庭は崩壊寸前の上、父親は重病でいつ亡くなってもおかしくない状況でした。
自暴自棄になる主人公でしたが、ふとしたことから不思議なワゴンに乗ってしまいます。そこで、自分の年齢と同じ年の「若き父」と出会い…。
現実と空想が入り混じりながらも、家族の愛とは何かを教えてくれる、よい作品です。
orangekikukoさん/50代/女性
不器用だが家族思いの父と息子の関係に、じんとする
主人公のヤスは、いかにも昭和の頑固おやじといったキャラクターで、不器用だけれど家族が大好き。
そんなヤスが最愛の妻に先立たれ、一人息子を必死で育てていく物語です。
周囲の助けを借りて、息子が一人立ちするのを楽しみに生活する父と息子との関係に、じんとします。
ヤスのようなタイプの父親は、最近ではあまり見られなくなりましたが、子を想う気持ちは変わらないということが伝わってきます。
lunaartemis_18f1さん/50代/女性
さまざまな愛のカタチに、じんわりと涙が込み上げる
親子愛を感じる小説でおすすめするのは、重松清さんの「とんび」です。
妻を事故で失い、生き残った息子アキラを男手一つで育てるのですが、不器用な生き方をしてしまう主人公のヤスさん。
親子愛、ふるさとへの愛、幼なじみの愛のムチ…様々な愛の形を知ることができる作品です。時に厳しく、時に温かく包み込むそれらの愛に、じんわりと涙が込み上げます。
400頁以上ありますが、読書慣れしていなくても、あっという間に読破してしまいます。
htjnoさん/30代/女性