泣けるおすすめ短編小説21選&読書家500人の人気ランキング

気軽に泣ける物語を楽しみたい時など、短編になっている小説を読みたい時もありますよね!

誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできる泣ける短編小説と口コミを知りたい方も多いはず!

この記事では、読書家500人が選ぶ泣ける短編小説おすすめ21選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。

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泣ける短編小説人気ランキング

泣ける短編小説ランキング

まずは、泣ける短編小説人気ランキングからご紹介していきましょう。

Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ泣ける短編小説』によると、1位は『銀河鉄道の夜(45票)』、2位は『鉄道員(ぽっぽや)(38票)』、3位は『木曜日にはココアを(36票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら

それでは、泣ける短編小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。

500人中/45人がおすすめ

【1位】銀河鉄道の夜

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 宮沢 賢治
出版社: ‎新潮社; 改版
発売日: ‎1989/6/19
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あらすじ

貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく悲しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である表題作や、「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」など、イーハトーヴォの切なく多彩な世界に、「北守将軍と三人兄弟の医者」「饑餓陣営」「ビジテリアン大祭」を加えた14編を収録。賢治童話の豊饒な味わいをあますところなく披露する。

引用元:Amazon

繊細で丁寧な心理描写が胸に響く

『銀河鉄道の夜』をはじめ、美しくて儚いお話が贅沢に盛り込まれた短編集です。

多くの人に愛され続けている独特の世界観と、繊細で丁寧な心理描写が胸に響き、涙が溢れてしまうのを止められない作品です。

大人になってから改めて読み返すと、子どもの頃には分からなかったことの意味が分かるようになり、新たな発見もあるので素晴らしいです。

Japis703さん/30代/女性


色褪せない宮沢賢治の世界観を一気に感じられる

表題の「銀河鉄道の夜」をはじめ、小学校や中学校の教科書に登場する作品も多いのですが、大人になって読み返すと、また違う気持ちで読めたりして新鮮な気持ちになります。

ジョバンニとカムパネルラが二人きりで銀河鉄道に乗る事で、お互いにどんな思いを抱えていたか知るという関係性が好きです。

メディア化もされ、さまざまな解釈がなされる作品もありますが、これからも読まれて行ってほしい作品集です。

宮沢賢治が執筆していた当時の話し言葉が残っているので、今の話し方と比べてみるのもまた面白いです。

むらさきよしかさん/40代/女性

500人中/38人がおすすめ

【2位】鉄道員(ぽっぽや)

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 浅田 次郎
出版社: ‎集英社
発売日: ‎2000/3/17
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あらすじ

娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…。映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、珠玉の短篇8作品を収録。日本中、150万人を感涙の渦に巻き込んだ空前のベストセラー作品集にあらたな「あとがき」を加えた。第117回直木賞を受賞。

引用元:Amazon

男の仕事とは、家族とは何かを問いかける名作

定年間近の佐藤乙松は妻と娘に先立たれ、寂しい毎日を送っていました。駅長を務める終着駅の鉄路も、彼の定年とともに廃線となります。

そんなときに現れた一人の少女。最後の方で彼女が自らネタバラシをしてしまうのですが、ここが一番盛り上がるところで、何度読んでも泣けてしまいます。

男の仕事とは、家族とは何かを問いかける名作で、毎年、必ず1度は読み返しています。

ogaoga555wrcさん/50代/男性


ノスタルジックで臨場感に溢れ、年代によって響く作品に違いがある

映画化されたことでも有名な『鉄道員』をはじめ、『ラブ・レター』『角筈にて』等が収録された短編集です。

どのお話もノスタルジックさが味わえて、臨場感あふれるストーリー展開に強く共感でき、気づくと静かに涙が流れているような素晴らしい作品ばかりです。

読み手の年代によって響く作品が変わってくる、まさに奇跡の一冊です。

Japis703さん/30代/女性

500人中/36人がおすすめ

【3位】木曜日にはココアを

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 青山 美智子
出版社: ‎宝島社
発売日: ‎2019/8/6
価格:

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あらすじ

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる…。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救う―。あなたの心も救われるやさしい物語。

引用元:Amazon

登場人物達の何気ない行動の繋がりを追いかけるのが楽しい

12編の連作短編小説です。一つ一つのお話が短めなので読みやすく、それぞれの繋がりを探していくのが楽しいです。

ほっこりと心が温かくなるような、感動が広がるお話ばかりで、読んでいて心地がいいです。

予想もつかない驚くような展開を迎えるストーリーもあり、読み応えもあります。

kurage0143さん/30代/女性

500人中/34人がおすすめ

【4位】少年と犬

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 馳 星周
出版社: ‎文藝春秋
発売日: ‎2020/5/15
価格:

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あらすじ

家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。犬を愛する人に贈る感涙作。

引用元:Amazon

犬とのかかわりから浮かび上がる人間模様が印象的

一匹の迷い犬と出会った人々の物語がおさめられています。作者の馳星周さんは、ノワール小説のイメージが強かったので、こんな作品も書くのだと驚きました。

ただ、迷い犬・多聞と出会うのは、犯罪まがいの仕事に手を染める男や、男に振り回される女などで、彼らの辛さやままならない状況が冷静に描かれていて、そのあたりは馳さんらしさを感じました。

私自身、身近に犬がいたことがありますが、この本を読んで、犬がそばにいてくれることで得られるぬくもりや落ち着きは代えがたいものだと改めて思いました。

多聞や東北から南へと向かって旅を続けます。なぜ、多聞は南に向かうのか。それがわかったとき、自然と涙がこぼれるはずです。

tomoko42さん/40代/女性

500人中/33人がおすすめ

【5位】恋文

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 連城 三紀彦
出版社: ‎新潮社
発売日: ‎1987/8/1
価格:

あらすじ

マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を残し、夜明けに下駄音を響かせアイツは部屋を出ていった。結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが…。表題作をはじめ、都会に暮す男女の人生の機微を様々な風景のなかに描く『紅き唇』『十三年目の子守歌』『ピエロ』『私の叔父さん』の5編。直木賞受賞。

引用元:Amazon

繊細な描写に心を揺さぶられる

昭和時代の夫婦や家族等、様々な立場の男女の心の様子がつぶさに窺える、濃厚な大人の恋愛短編集です。

決してハッピーエンドというわけではないからこそ、美しいと思えるようなお話ばかりで、表題にもなっている『恋文』は直木賞を受賞したこともある名作なのでおすすめです。

ストーリーの展開はもちろん、言葉のひとつひとつの選び方や表現も独特かつ繊細で、素敵な一冊です。

Japis703さん/30代/女性


いろんな人の恋愛が詰まっていて、リアリティがすごい

複雑な男と女の関係を、自分が目の前で見ているかのように感じるほど、リアリティが強い作品集です。

愛するが故に嘘をつくこともある現実に涙が流れます。

いろんな人の愛が詰まっていて、一組一組違う愛の形があるのだと感じました。

人生をかけた恋愛をしてみたいという感情に駆られる1冊になっています。

ミスラーメンさん/20代/女性

500人中/24人がおすすめ

【6位】青い鳥

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 重松 清
出版社: ‎新潮社
発売日: ‎2010/6/29
価格:

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あらすじ

村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒―後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。

引用元:Amazon

心にそっと寄り添ってくれ、考えさせられる

いじめの加害者になった生徒や家庭を知らない生徒等、リアルな日常にもたくさん存在しているであろう中学生たちが主人公の連作短編集です。

吃音症で、タ行とカ行がうまく言えない村内先生が各話に登場するのですが、彼が教えてくれた本当に大切なことに触れると、自然と胸がいっぱいになり涙が溢れます。

誰もが一度は経験した青春時代を舞台にしているからこそ共感でき、考えさせられる一冊です。

Japis703さん/30代/女性

500人中/22人がおすすめ

【7位】あなたは、誰かの大切な人

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 原田 マハ
出版社: ‎講談社
発売日: ‎2014/12/18
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あらすじ

家族と、恋人と、そして友だちと、きっと、つながっている。大好きな人と、食卓で向かい合って、おいしい食事をともにする―。単純で、かけがえのない、ささやかなこと。それこそが本当の幸福。何かを失くしたとき、旅とアート、その先で見つけた小さな幸せ。六つの物語。

引用元:Amazon

誰かに優しくされた記憶が蘇り、胸が熱くなる

原田マハさんの洗練された文体で、妙齢の6人の女性たちとその大切な人との思いを綴った短編集です。

私たちは目の前のことに囚われすぎたり、忙しかったりで、ついつい本当に大切なことを忘れがちです。この本はそういったことに気づかせてくれます。

誰かに優しくされた記憶が心にじんわりと宿り、その温かい気持ちに思わず涙が出てしまう作品です。大切な人に今すぐ会いたくなります。

Poundcakeさん/40代/女性

500人中/22人がおすすめ

【8位】星がひとつほしいとの祈り

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 原田 マハ
出版社: ‎実業之日本社
発売日: ‎2013/10/4
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あらすじ

売れっ子コピーライターの文香は、出張後に寄った道後温泉の宿でマッサージ師の老女と出会う。盲目のその人は上品な言葉遣いで、戦時中の令嬢だった自らの悲恋、献身的な女中との交流を語り始め…(「星がひとつほしいとの祈り」)。表題作ほか、娘として妻として母として、20代から50代まで各世代女性の希望と祈りを見つめ続けた物語の数々。

引用元:Amazon

心に染みる話ばかりで、読んだあとに大切な人を思い浮かべてしまう

一番泣いたのは表題作の『星がひとつ欲しいとの祈り』です。

東京の大手広告代理店のコピーライターをしている文香は、超売れっ子で仕事はできるのですが、いつも家庭を持っている男性を好きになってしまいます。

そんな彼女が温泉で出会ったマッサージの老女は、思いがけない話を聞かせてくれます。

忙しく過ぎていく日々は忘れて、本当に大切な人とゆっくりとした時間を過ごしたくなるような作品です。

mkma19さん/20代/女性

500人中/21人がおすすめ

【9位】ギフト

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 原田 マハ
出版社: ‎イースト・プレス
発売日: ‎2009/7/1
価格:

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あらすじ

忙しさの中で見落としている「贈り物」をあなたへ。第1回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞、『カフーを待ちわびて』の著者が贈る、珠玉のショートストーリー。

引用元:Amazon

空き時間で読め、心のエネルギーをチャージしてくれる

家族や仕事や恋愛など、人生に関わる泣ける短編がたくさん詰まっています。

1つの話は2、3ページしかないので、ちょっとした空き時間でも読み切ることができます。

しかもどの話も泣けるので、読み終わったあとにほっこりとした気持ちになって、心のエネルギーをチャージしてくれます。

ちょっと疲れたときに持ち歩いて読みたい小説です。

にゃん0320さん/30代/女性

500人中/21人がおすすめ

【10位】出会いなおし

  • 読みやすさ :
  • 物語の満足度:
  • 泣けるレベル:
著者: 森 絵都
出版社: ‎文藝春秋
発売日: ‎2020/3/10
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あらすじ

イラストレーターの時子は、かつて共に仕事をした編集者のナリキヨさんから、仕事の依頼をふたたび受ける。年を重ねて時子が得た感慨とは(「出会いなおし」)。ほろ苦い思い出のある小学校の同窓会に出て知る、意外な事実(「むすびめ」)。人々の出会いと別れ、そして再会を描く珠玉の六篇をおさめた短篇集。

引用元:Amazon

勇気をもって踏み出すことの大切さを教えてくれる

一つ一つの物語があたたかくて、切なくて誰もが経験する感情が多くちりばめられていると思います。

それぞれの主人公は、何かしらの後悔を引きずっていますが、距離を置いていた相手と再会することでわだかまりが解けていきます。

誰でも過去を悔いることはありますが、きちんと向き合ってみれば意外と自分が思っているよりも深刻ではなかったりします。

勇気をもって踏み出してみることが、解決の大きな一歩になるのだなあと感じました。

Konkon4さん/20代/女性