編集部おすすめ:絶対に泣ける小説20選
ここまでは、読書家500人が選ぶ絶対に泣ける小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶ絶対に泣ける小説20選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
ツナグ
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 辻村 深月 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2012/8/27 |
価格 | 781円 |
登場人物たちの気持ちの移り変わりがとても繊細に描かれていて感動する
あの世とこの世をつなぐ「使者」を生業とする主人公が、依頼者のどうしても会いたい死者を一生に一度だけ呼び出します。
依頼者は様々な気持ちをもって死者と再会するのですが、亡くなってしまった人の思いを聞くことによって、様々な問題を解決していく過程はとても感動します。
「ただ会いたい」という気持ちだけではない依頼者の感情、登場人物たちの気持ちの移り変わりがとても繊細に描かれていて、涙なしでは見れない内容になってます。
Hikaru730さん/20代/男性
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 七月 隆文 |
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出版社 | 宝島社 |
発売日 | 2014/8/6 |
価格 | 737円 |
色々な目線で読んでみることによって、この物語により深く入っていける
高寿と愛美の時間の流れが違うと分かってからは、高寿からの目線で見ても十分に切ないですが、愛美目線で見ると辛すぎてとても感情移入してしまって、途中から涙が止まりませんでした。
何度読んでも泣けるので、色々な目線で読んでみることによって、この物語により深く入っていけると思います。
お互い運命の人に出会えたのに、時の流れが一緒だったらもっとずっと一緒にいられたのに、と悲しい反面もどかしくて、毎回よく分からない感情になります。
本当にお薦めなので、まだの人はすぐに読むべきだし、読んだことがある人でも何回でも見直して欲しい作品です。
凪花さん/20代/女性
恋空
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 美嘉 |
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出版社 | スターツ出版 |
発売日 | 2006/10/17 |
価格 | 1,880円 |
本が苦手でもサクサク読める、ケータイ小説の金字塔
もとはケータイ小説なので短文が多く、本が苦手な人でもサクサクと読むことができます。
恋愛物で、胸キュンすることもあれば、感動で泣かされることもあります。
最後の数ページは、主人公のことを考えると胸が張り裂けそうで、読みながらずっと泣いていました。
三浦春馬さんと新垣結衣さん主演で実写映画化もされています。本を読むことが苦手な方でもとても読みやすいので、ぜひ一度読んでたくさん泣いてください!
makou0818exdbさん/20代/女性
朝が来る
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 辻村 深月 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2015/6/15 |
価格 | 1,650円 |
二つの人生がリアルに描かれている
直木賞作家、辻村深月氏の小説になります。
特別養子縁組というテーマに、巡り合えた愛と手放さなければいけなかった愛。二つの人生がリアルに描かれています。女性にしか書けない小説かもしれません。
最後の悲しみの後に見える希望のようなものは、「八日目の蝉」に近いものを感じました。
ラストに希望がありほっとしました。
hiipocoさん/30代/女性
博士の愛した数式
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 小川 洋子 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2005/11/26 |
価格 | 649円 |
何が一番辛くて悲しいかを考えさせられる
事故の影響で、数学の知識以外残っておらず、新しいことを記憶できない博士。家政婦として派遣された「私」と息子のルートが、彼に振り回されながらも絆を深めていく物語です。
博士の記憶は80分しか持たないので、次の日には忘れているのですが、私とルートは根気強く色々な事を教えていきます。その過程も面白いんですが、覚えられないとわかっているのに覚えようとしてくれる博士の姿に、深く感動します。
忘れるのと、忘れられるのと何が一番辛くて悲しいかを考えさせられる作品です。
そして、血のつながりや年の差、立場を超えた彼らの間に「愛」が芽生えるんです。この愛の形がすごくあたたかくて胸がジワリとなります。
36sod819さん/30代/女性
フィクションであるが、現実問題も含んでおり感慨深い
フィクションでありながら、我が子の脳死という重い現実にどう向き合うかという事に、非常に涙が溢れました。
米国では「脳死=死亡」となりますが、日本では延命治療が施されますね。奇跡が起きる可能性は非常に低いですが、まだ心臓が動いている家族の命を終わらせるというのは、あまりにも酷です。しかし他方で、臓器提供を必要としている患者がいるのも事実です。
どちらも家族や子供、大切な人に置き換えて考えると胸が苦しくなりますが、これは本当に日本で起きている現実で直視すべき問題だと思います。
重い内容になりますが、この本を通して脳死への考え方や臓器提供の現実をたくさんの方に知ってもらえる一冊だと思い、おすすめします。
yuki366さん/30代/女性
人を想うきっかけになる
明治42年、北海道の宗谷本線にある塩狩峠で起こった事故をもとに書かれた小説です。主人公のモデルは、旧国鉄職員の長野さんという方です。
厳寒の塩狩峠付近を走行していた列車の連結部分が不具合を起こし、客車が外れて暴走するという危機に見舞われます。そこで長野さんがとった行動に、ページをめくるのが怖いほど動悸がしたのを記憶しています。
自分を大切にすること、誰かを守るということ、本当に大切なことは何か・・・この本は、私が「生きる意味」について考え始めるきっかけになりました。
「本当の優しさ」の答えは一つではないと思いますが、人を想うきっかけになる本だと思います。
cw.mstarpowerさん/50代/女性
登場人物の気持ちを考えると胸が苦しいが、納得のいく結末にホッとする
東野圭吾の加賀恭一郎シリーズです。
今回は加賀の従兄弟・松宮の生い立ちについても描かれていて良かったです。
一見、全く関係のない家族の物語から始まりますが、心理描写が素晴らしく、それぞれの登場人物に感情移入してしまいました。
個人個人は悪くないはずなのに、ちょっとした誤解で悪い結果を招いてしまう様が、読んでいて苦しかったです。2回読みましたが、2回とも涙が止まらなくなりました。しかし、結末は納得いくものでホッとしました。
様々な立場の人の気持ちについて考えさせられる作品です。
CoCo_Rapiさん/40代/女性
万引き家族
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 是枝 裕和 |
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出版社 | 宝島社 |
発売日 | 2019/4/4 |
価格 | 715円 |
家族とは何なのか、今一度考えさせられる!
家族や絆について考えさせられる映画で、最後のシーンは色々やるせなくなって電車の中なのに泣きながら完読してしまいました。
血のつながっていない者達が、様々な理由で一緒に暮らしています。彼らはある日、親に虐待されていた「りん」という女の子を匿うことになり、ストーリーが進んでいきます。
親なのに悪気なく子供に犯罪を教えるなど、倫理的な問題もあるのですが、何が正しいのか深く考えさせられました。
aya829114さん/30代/女性
バラバラな中学生6人が一つになるのがグッとくる!
文字だけで駅伝の緊迫感、わくわく感が十二分に伝わってくる小説です。
不良の大田や、皮肉屋な渡部、お調子者のジロ—など、個性的でバラバラな中学生6人が駅伝を通して自分と向き合い、絆が深まっていくのがすごくグッときます。
特に、襷を渡すシーンでは、感情が大きく動きます。
最初は頼りなかった顧問の上原の存在が、すごく大事なものになっていくので、そこにも注目してほしいなと思います。
ちなみに、大田は「君が夏を走らせる」にも登場していて、そちらもおすすめです。
ask1206さん/20代/女性
大人と子どもの挟間で悩む、純粋さと残酷さに泣けてくる
この物語の中心である長谷川家は、それはそれはアクの強い個性的なメンバーで構成されています。
それぞれの人物の弱さ、純粋さ、そして残酷さが織りなす物語には、用意周到に泣ける要素、場面がちりばめられています。
ただ読む人によって「どの場面で泣いてしまうか」はそれぞれ違うかもしれません。
物語自体のクセも強いので万人受けする本ではありませんし、読後に感動はしないかもしれません。でも「泣ける」という点では保証できます。
rei_21さん/40代/女性
今夜、すベてのバーで
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 中島 らも |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 1994/3/4 |
価格 | 1,800円 |
作者の実体験が元になっており、笑いもありつつ、「生」と「死」の意味を考えさせられる
著者の中島らもさんは、奇想天外な人生を歩みながら、52歳で人生の幕を閉じることとなった作家です。
その中島さんの代表作とも言え、吉川英治文学新人賞に輝いたのが本作です。
どうしてもお酒をやめることができなくて入院している小島と、患者や医者や実の妹との人間模様を中心に、笑いもありつつ、「生」と「死」の意味を考えさせられる一作です。
中島さんの作品といえば、エッセイなど笑える作品が多いというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。「泣ける」というのは意外かもしれませんが、私は何度読んでも泣ける素晴らしい作品だと思っています。
Megppefireさん/40代/女性
ルビィ
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 重松 清 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2020/9/15 |
価格 | 880円 |
登場人物の苦しみに切ないくらい共感して涙が止まらない
生きていれば誰もが抱える切なさ、苦しみ、やるせなさ。それらを優しく、それでいて無垢なあたたかさで包み込んでくれる世界観では右に出るものはいない、重松清さんの作品です。
自分の力量に限界を感じ自殺をはかった小説家のダザイさんと、同じくやりきれぬ悩みと思いを抱えて自ら命を絶った女の子「ルビィ」の物語。
属性の違う様々な人物が登場しますが、その心に隠された痛みは、まさにどれも痛いほどに共感できて涙が溢れます。
「死」がはじまりの物語ではありますが、最後は生きることのぬくもりに包まれます。現代に疲れたら、ぜひご一読を。
spza7k39さん/30代/女性
獣の奏者シリーズ
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | 上橋 菜穂子 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2009/8/12 |
価格 | 748円 |
世界観が秀逸で、主人公のエリンに感情移入してしまう
長編ですが、度々泣いてしまう場面が多く「頑張れ」「頑張ろう」と思える作品です!
小説だけでなく、漫画やアニメもあるほどの人気作品で、ファンタジーでもリアルに感じられるような世界観がとっても魅力的です!
主人公のエリンが幼少期から辛く苦しい環境で生き続け、家族も同然な獣と共に頑張って生きる姿に胸を打たれます。
asuka2324さん/20代/女性
ほのぼのとした2人の時間にどこか切なさを感じる
有川浩さんの「植物図鑑」はおすすめの作品です。図書館戦争等メディア化作品も多い作者さんですが、私はこちらの作品が一番好きです。
ほのぼのとあたたかく、永遠に続いていくのではないかと思える2人の時間と、お互いを深く知っているようでどこかに感じる影。
大人同士の恋愛なのに、少年少女のような甘酸っぱさ…魅力がたくさん詰まった小説です。
haruno312さん/30代/女性
青春を思い出し、懐かしい気持ちになる
主人公には付き合って一年半になる恋人がいるのですが、なかなかうまくいきません。そしていつからか頻繁に、学生時代の初恋相手や親友を思い出すようになります。
そんな時、まさかの出来事が起こります。初恋相手とやり直せるのか、親友と仲直りできるのか。複雑な関係が入り乱れる切ない青春ラブストーリーです。
「あの頃は楽しかったなあ、またあの人に会いたいなあ」と思わせてくれて、主人公の気持ちに共感して思わず腹が立ったり、涙ぐんだり・・・何だか懐かしい気持ちになれました。
作者の櫻いいよさんは青春系の漫画も描いています。気になった方はそちらも是非どうぞ!
Riri42さん/20代/女性
気持ちのこもったラブレターの内容に涙が溢れる
「素直な狂気」の中に収録された短編「ラブレター」がおすすめです。
中国人の白蘭が日本で就労するために、偽装結婚したヤクザの男が受け取った複数の手書きのラブレター。
一度も会ったことのない二人ですが、男はとあるきっかけでそのラブレターを手にします。
まだ会ったことのない偽装結婚の夫への、気持ちのこもったラブレターの内容に涙が溢れました。
mayu_worksさん/30代/女性
深い「縁」と愛情を感じ、切なくもあたたかい余韻が残る
「加賀恭一郎」シリーズのひとつですが、一番心動かされるものでした。
主人公と「ある事件」が切っても切れない縁で繋がっていると分かった時は、鳥肌が立ちました。
本来であれば気持ちがいいはずの伏線回収ができた時、やるせなさと切なさに押しつぶされそうになり、読後はしばらく放心状態でした。
でも、悲しさの根底にあるのが、深い「縁」と愛情だったりするので、決して救いようのないストーリーというわけでないところが、すごくよかったです。
加賀恭一郎が好きな方にはもちろん、一度も読んだことがない方にもおすすめです。多分、全シリーズ読みたくなると思います。
niko.tkhsさん/30代/女性
車いすのパティシエ
- 物語の満足度:
- 感動レベル :
- 泣けるレベル:
著者 | ニッポン放送 |
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出版社 | ニッポン放送 |
発売日 | 2006/11/1 |
価格 | 1,450円 |
リスナーからの話に想像を巡らせ、人生とは何かを考えさせられる
文化放送のラジオ番組宛てに届いた、リスナーからの話をもとに作られた作品です。
色々な体験をされた方のお話が載っているので、何かと人生について考えさせられる内容だなと思いました。
友人同士、夫婦、親子、職場関係など、色々な視点で書かれている作品なので、人生について学ぶいい勉強になっています。
akanebono2さん/30代/女性
他人事ではないと考えさせられる
認知症を患った父親をもつ三姉妹と、その周りの状況が描かれた小説です。
高齢化が進む日本で問題視されている認知症。完治させる薬は未だに無く、近い将来自分の身に起こるかもしれないし、自分の家族が巻き込まれるかもしれない症状です。
笑える場面も描かれますが、進行する父の病に家族が翻弄される場面もあったりして、これは決して他人事ではないと考えさせられる事が沢山ありました。
nsmh2371さん/40代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶ絶対に泣ける小説では、1位は『君の膵臓をたべたい』、2位は『ライオンのおやつ』、3位は『世界の中心で、愛をさけぶ』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶおすすめの絶対泣ける小説30選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
絶対に泣ける小説アンケートの詳細
第1位(46票) | 君の膵臓をたべたい |
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第2位(45票) | ライオンのおやつ |
第3位(28票) | 世界の中心で、愛をさけぶ |
第4位(21票) | 永遠の0 |
第5位(20票) | 影法師 |
第6位(19票) | その日のまえに |
第7位(19票) | 桜のような僕の恋人 |
第8位(17票) | 流星の絆 |
第9位(16票) | 東京タワー |
第10位(15票) | コーヒーが冷めないうちに |
その他(254票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人