「SF小説の名作を読んでみたい!」と思う事もありますよね。特にSF小説の初心者の場合は、気軽に読めそうな名作から読み始めてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
本当に面白い名作の一冊を見つけ出すのは難しいからこそ、SF好きが実際に読んでおすすめできる名作SF小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、SF好き500人が選ぶSF小説の名作30選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
好きなところから読めます
SF小説の名作人気ランキング
まずは、SF小説の名作人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『SF好き500人が選ぶSF小説の名作』によると、1位は『夏への扉(143票)』、2位は『星を継ぐもの(52票)』、3位は『アミ 小さな宇宙人(42票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、SF小説の名作を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】夏への扉
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | ロバート・A. ハインライン |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2010年1月30日 |
価格 | 774円 |
ユーモアとスリル満点で、猫好きにはたまらない
1965年の作品ですが、SF小説の王道として多くのファンから愛されています。
古い作品ゆえか矛盾点もあり、突っ込みどころ満載ですが、そんなことも吹っ飛ばしてくれるほどスリル満点で楽しませてくれます。
キーポイントとなるのは主人公が飼っている猫。要所要所で登場して、物語を引っ掻き回したり感動を与えたり、実にいい仕事をしてくれます。猫好きにはたまりません(笑)
SFに触れる際、一度は読んでおきたい名作です!
sanaedodonさん/40代/女性
【2位】星を継ぐもの
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | ジェイムズ・P・ホーガン |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 1980年5月23日 |
価格 | 770円 |
ハードで本格的なSFが楽しめ、驚愕の真実にカタルシスを得られる
SF小説の不朽の名作といわれるのが『星を継ぐもの』です。作者は、それまで無名作家だったJ・P・ホーガン。
月面調査隊が宇宙服をまとった人間の死体を発見しますが、いくら調査してもこの人間はどの月面基地にも所属しておらず、それどころか地球上に存在した痕跡もありません。しかも5万年前にはすでに死んでいたというのです。
主人公のハント博士と共に、人類の謎に悩み、解決したと思ったら新たな謎に直面する、ハードで本格的なSFが楽しめます!
そして、たどり着く驚愕の真実も必見です!
Nagumo Maoさん/20代/女性
【3位】アミ 小さな宇宙人
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | エンリケ・バリオス |
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出版社 | 徳間書店 |
発売日 | 2005年8月5日 |
価格 | – |
地球の将来は今の私たちの行動にかかっていると思い知らされる
私たちが忘れてしまった、動物・植物・環境を大切にするという意識、人間はピラミッドの上にいるのではなく、全ての存在と同じ立場で共存しているんだということを思い出させてくれるお話です。
単なる空想ではなく、宇宙人が地球へのメッセージとして伝えた内容なのではないかと錯覚しそうになります。
SFなので威圧的ではなく、やんわりと地球や環境に対する意識の持ち方について伝えてくれています。
私たち人類と地球の将来は、今の私たちの行動にかかっているのだと、思い知らされました。
hiro_ogさん/40代/女性
【4位】ハーモニー
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | 伊藤 計劃 |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2008年12月1日 |
価格 | 609円 |
読みやすく、過酷な運命に立ち向かう主人公がカッコ可愛い
伊藤計劃さんのハーモニーが名作だと思います。アニメ映画化もされ、小説は読みやすく、SF作品入門としてもおすすめできる作品です。
3人の少女、そのうち一人が主人公ですが、過酷な運命に立ち向かうかっこよさが見所です。
イラストレーターのシライシユウコさんの描いた表紙イラストも可愛いです。
manamii3さん/20代/女性
【5位】ボッコちゃん
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | 星 新一 |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1971年5月25日 |
価格 | 693円 |
ちょっと怖くて、読む人の想像が広がるラストが秀逸
ショートショートで有名な星新一さんの代表作で、短編小説よりも短いので、あっという間に読むことができます。
女性型ロボットのボッコちゃんと、彼女に恋するバーの客との不毛な会話やブラックな展開が興味深い一冊です。
読む人の想像が広がるラストもいいと思います。
ちょっと怖いSFが読みたい人にはお勧めの1冊です。
Koirinennekokaanさん/40代/女性
【6位】旅のラゴス
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | 筒井 康隆 |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1994年3月30日 |
価格 | 572円 |
旅人の人柄と強い意志に感動し、不思議な爽快感を覚える
筒井康隆さんの名著のひとつです。
ラゴスという一人の旅人の一生を追っていく物語ですが、奴隷に落ちたり、不思議な力を持つ能力者たちとの出会い、氷の王女など、様々な体験を通して、ロゴスの人柄と強い意志に感動します。
読み終えたあとは、なんだか不思議な爽快感を覚えました。
当時の友達にもよくオススメして回った思い出があります。
mmm_fowarderさん/30代/男性
【7位】新世界より
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | 貴志 祐介 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2011年1月14日 |
価格 | 902円 |
世界観の作り込みが凄くて読みごたえがある
人々がサイコキネシスを手に入れた千年後の世界が舞台で、平和に過ごしていた主人公らは触れては行けないものに触れてしまい、仮初の平和が崩れていくという話です。
なんといっても独自の生態系やルールなどの世界観の作り込みが凄かったり、倫理観などもその世界独自のもので、大変読み応えがあります。
特に最後の一文は、これを読み切った人ならば、ずっと心に残ると思います。
重厚な世界観を楽しみたい人には、是非ともおすすめしたいです。
Highnasuさん/20代/男性
【8位】図書館戦争
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | 有川 浩 |
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出版社 | メディアワークス |
発売日 | 2006年2月1日 |
価格 | – |
本にかける図書隊の熱い気持ちに感動する
SF小説の名作といえば、私は「図書館戦争」シリーズをオススメします!メディア良化法という法律が施行され、好きな本も自由に読めない世界で、図書館の自由と本を守るために立ち上がった図書隊の活躍を描いたお話です。
図書館のお話だから穏やかなのかな?と思いきや、戦闘シーンたっぷりです。メディア良化隊と図書隊の戦闘はまるで戦争の様で手に汗握ります。
そして一人ひとりのキャラクターがまたカッコよくて、可愛くて…どのキャラクターも本当に魅力的です。
そして登場キャラクター達のラブ事情も目が離せません。SF×お仕事×友情×ラブの色んな要素が楽しめる小説だと思いました。
whatadayasa211さん/30代/女性
【9位】幼年期の終り
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | アーサー・C・クラーク |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 1979年4月1日 |
価格 | 924円 |
宇宙人と遭遇したらこうなるかもしれないと考えさせらる
宇宙人が存在するならば、しかも極めて理性的な宇宙人であるならば、地球人との関係はこの小説のように展開するかもしれません。少なくとも何光年もの距離を越え、人類とコミュニケーションがとれるとすれば、人の科学を軽く超えた文明を持つのは間違いありません。
問題はその姿です。よくグレイとかヒューマノイド型が取り上げられていますが、そんな穏当な姿をしているというのは希望的観測にすぎません。
この物語に登場する人々はとても理知的で、「彼ら」のおぞましい姿もやがて受け入れますが、昨今の差別的な世界を見ていると、作者は人間を過大評価していたのかもしれません。
いずれにせよ、宇宙の統一意識が存在するという夢想が全盛であった頃の傑作SFです。作者は「2001年宇宙の旅」で知られたアーサー・C・クラーク。是非とも若い世代の方に読んで欲しい作品です。
longtailtitさん/50代/男性
【10位】鋼鉄都市
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | アイザック・アシモフ |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 1979年3月1日 |
価格 | 924円 |
リアルな世界観の中に哲学的な問いを感じられる
SF小説の巨匠、アイザック・アシモフの大傑作です。古典にはなりますが、そう遠くない未来に、地球が退廃した「鋼鉄都市」になってしまうだろう!と感じられるリアルな設定が光ります。
旧時代的な思想で人類至上主義の主人公が、相棒となったアンドロイドと共に事件を解決するために鋼鉄都市を出ていくことで、閉鎖的な思考に変化が出てくるのですが、もし、自分が当事者だったら果たして主人公と同じ行動ができるだろうか?と考えさせられる、厚みのある内容となっています。
痛快なだけのSFではない、人間とは?ロボットとは?と哲学的な問いを感じたい人にはおススメです。
あき蔵さん/40代/女性
SFの王道といった感じで、読後感は爽やかで清々しい
SFの王道といった感じで、読後感は爽やかで清々しい点がポイントです。
また、日本の問題を客観的に理解する上で、本書のような著作は貴重だと思いました。
日本では取材先と懇意になって、他社より早く情報をとって来る記者が「優秀な記者」とされますが、それは欧米人の記者から見れば、エサをもらうために権力に尻尾を振っているようにしか見えないのです。
以前、来日した「国境なき記者団」の人が、「自国メディアの問題は中からではわからない」と言っていました。この国の「ジャーナリズム」がガラパゴス化している状況が、本書の記述からは浮かび上がってきます。
katu61さん/30代/男性
SF小説の金字塔なので、わくわくできる要素が満載
名作バック・トゥ・ザ・フューチャーの下敷きになった作品として知られる本書。
信じていた親友の裏切りにより、主人公はペットの猫と共にまだ不安定なタイムマシンの使用を余儀なくされてしまい、元友人に対する復讐が始まります。
冷凍睡眠とタイムマシンを使ったSF小説の金字塔なので、わくわくできる要素が満載です!
ut_heartful07さん/50代/男性