編集部おすすめ:サイコパスが登場するおすすめ小説13選
ここまでは、読書家500人が選ぶサイコパスが登場するおすすめ小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶサイコパスが登場するおすすめ小説13選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
シャドウ
- 読み応え度 :
- 内容の満足度:
- サイコパス度:
著者 | 道尾 秀介 |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2009年8月20日 |
価格 | 770円 |
現実にありそうな世界観に、「これはフィクション」という感覚を揺るがされる
「サイコパスとはどういうものか」という説明が、作中のあちこちで簡潔にされているのが読みやすさのポイントです。
物語の主軸となる事件そのものは、サイコパスが引き起こすものではないものの、現実と比較するようなリアリティある展開にぐいぐい引き込まれて一気に読めるのでオススメです。
「これはフィクションだ」という感覚が、少しずつ侵蝕されていくような恐怖を感じることができるという点で、とても面白いと感じた作品でした。
haunted_groundさん/30代/女性
実話がもとになっているので、登場人物の絶望感などが鮮明に描かれていてリアリティがある
常にセンセーショナルな作品を夜に送り出している女流作家・桐野夏生氏によるこの作品は、実際の事件である「新潟少女監禁事件」をモデルとした小説です。
とにかく、ストーリーが最初から最後まで陰鬱で救いがなく、少女の絶望感と犯人である監禁男のサイコパスな様子が鮮明に描かれていました。
現実よりも現実らしくて、人間の暗部や世の闇といったものを否が応でも感じてしまいました。
tokayさん/40代/女性
突如、理不尽に虐げられる恐怖を感じられる
村上龍の「イン ザ・ミソスープ」がおすすめです。
性風俗店のアテンドをする主人公と不気味なアメリカ人観光客「フランク」が、年末の数日、夜の街で行動を共にするという内容です。
特に中盤に挿入される凄惨な殺人シーンが圧巻でした。字面だけでも辛くなるほどの惨状と、それを作った張本人なのにどこか普通のように振る舞う犯人との対比により、彼が常人とかけ離れた人間であるということを強く印象づけ、恐怖を覚えてしまいました。
平和な日常の中、突如として理解し難いほどに理不尽な存在が襲いかかってきたらどうなるのか、そのことを嫌というほど教え込まれるような作品でした。
mizuhanさん/20代/男性
読んでいくうちに読者も登場人物の狂気に囚われる
「嵐が丘」は狂気の中に純愛が感じられてオススメです。
時系列で進まないし、信用ならない語り手ですし、登場人物に共感しにくいので読みにくいのですが、それがむしろ想像力を掻き立てられる要因になっています。
読んでいくうちに読者も登場人物の狂気に囚われていってしまうので、サイコパスの狂気にあてられたい方にはオススメになります。
みかみmkさん/20代/女性
殺人鬼
- 読み応え度 :
- 内容の満足度:
- サイコパス度:
著者 | 綾辻 行人 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 1996年1月30日 |
価格 | 72円 |
グロいシーンばかりでなく、ミステリーとしても楽しめる
ミステリー殺人シリーズでも名高い綾辻行人さんが描いたこの作品は、残酷で冷酷な殺人鬼が殺戮を繰り広げるというドストレートな内容になっています。
ですが、只々グロいシーンばかりでなく、トリックなどの仕掛けも随所に用意されており、ミステリーとしても楽しめます。
別世界に浸りたいと思う方には最適な作品だ思います。
fantajimaさん/40代/男性
悪魔と呼ばれた男
- 読み応え度 :
- 内容の満足度:
- サイコパス度:
著者 | 神永 学 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2018年9月5日 |
価格 | 1,815円 |
一番怖いのは「人間」ということがよくわかる
表紙に惹かれてこの小説を買いました。ゆっくりと時間をかけて読もうと考えていたのですが、無理でした(笑)読み進めるうちに「どうなるの?」と先が気になって、結局最後まで休憩することなく読み終えてました。
作者の文章のうまさで場面がありありと想像でき、読んでいる自分をも物語の中に取り込む感じで、終始ハラハラしっぱなしでした。
自分が考えていた結末を簡単に裏切られ、読み終えた頃には魂が半分抜けきってました。最後まで飽きさせない最高の小説です。
一人一人の性格や感情の表現がうまく作られていて、人間の怖さがわかる、終始ゾッとする内容の作品です!人間関係や人間の心理に興味がある人にはオススメです。一番怖いのは「人間」ということがよくわかります…。
naga.rさん/20代/女性
ミザリー
- 読み応え度 :
- 内容の満足度:
- サイコパス度:
著者 | スティーヴン キング |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 1990年3月1日 |
価格 | 165円 |
閉鎖的な状況と異常なファン心理にどんどん引き込まれていく
売れっ子作家が愛読者の女性に助けられるのですが、安心したのも束の間、彼女に監禁され、自分のためだけに作品を書けと脅迫されます。
前作で死亡した登場人物ミザリーを生き返らせるよう強要する、異常なファン心理が恐ろしいです。
ストーリーは作家と女の二人を中心に展開し、出てくる場所もほぼ監禁されている部屋のみなので、この閉鎖的な状況と異常なファン心理にどんどん引き込まれていく作品でした。
S・キングの作品の中でどれか一つ選べと言われたら、この作品を選びます。
leoleonaさん/50代/女性
羊たちの沈黙
- 読み応え度 :
- 内容の満足度:
- サイコパス度:
著者 | トマス ハリス |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 1989年9月1日 |
価格 | 1 円 |
登場人物達の絶妙な距離感や、犯人の心理描写にハラハラする
「羊たちの沈黙」は私が読んだ小説の中で一番おすすめする作品です。
FBI見習いの女性クラリスと、天才的な精神科医でありながら猟奇的殺人犯でもあるレクター博士の絶妙な距離感と、徐々に深まる絆は見ていて複雑な感情になります。
文章なのに頭に映像が浮かんできて、読み進めていくと冷や汗をかいてきます。サイコパスな犯人の心理なども描かれていて、興味深いです。
この作品は単品でも楽しめますが、続編もあるのでそちらもおすすめです。
kakutoukinkin757さん/40代/女性
誰もがその場の衝動で恐ろしい行動をとる可能性があると考えさせられる
京極夏彦が書いた百鬼夜行シリーズの第2巻です。第1巻を読んでいなくても面白く読めます。
線路に落ちて重傷を負った少女の事件と、バラバラ殺人事件が絡み合って話が進み、作中に出てくるサイコパスの存在が肝になるミステリー小説です。
話の土台になっている宗教、神話、妖怪などの豊富な知識も魅力の一つになっています。
謎が明かされていくうちに「犯人はサイコパスな狂人」と簡単に決めつけてはいけない、みんなその場の衝動でサイコパスな行動をしてしまう可能性を持っていると考えさせられる作品です。
わたっこタンポポさん/20代/女性
フランケンシュタイン
- 読み応え度 :
- 内容の満足度:
- サイコパス度:
著者 | メアリー シェリー |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2014年12月22日 |
価格 | 825円 |
人らしい優しさと残虐性を併せ持つ怪物の二面性が切ない
昔から有名な海外文学の1つですが、私の中で「サイコパスとは?」と言われて真っ先に浮かぶのがフランケンシュタインです。
人造人間を作る際、間違えて数々の犯罪をおかした人物の脳を使ってしまったことにより、生み出されたのがこの怪物です。小さな女の子に微笑んだ後、殺したり、次々とサイコパス的な行動を繰り返す彼は二面性を持った恐ろしい存在です。
色々な人を殺したりするのでまさにサイコパスですが、どこか憎み切る事の出来ない可哀想な感情も湧き起こります。だからこそ、惹き込まれてしまう作品の一つだと思います。
怪物が時に人間のような優しい心を見せる所が、憎み切る事が出来ない理由の一つだと感じます。
yuyuworksさん/20代/女性
犯人の狂気に飲み込まれそうになり、ハラハラできる
母子家庭を狙う犯人の凶悪な手口は鳥肌ものです。
また、ただの推理小説ではなく、今迄にない犯人の犯罪心理、そして犯行の内容に序盤から目が離せず、狂気に自分自身が飲み込まれていきそうになります。
勿論、その犯人を追う者達がいる訳ですが、徐々に明らかになっていく犯人の常軌を逸した深層心理に飲み込まれそうになりながらも、踏みとどまる姿にハラハラしながら読み進める事ができる作品だと思います。
kotekichiさん/30代/女性
記憶屋ジョニィ
- 読み応え度 :
- 内容の満足度:
- サイコパス度:
著者 | ウィリアム・ギブスン |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 1987年5月15日 |
価格 | 1,122 円 |
時代が進んだSFの世界観が堪能できる
SF作家、ウィリアム・ギブスン作のSF小説で、1995年に『JM』というタイトルで映画化されました。クローム襲撃という短編集の中の一作です。
もう30年以上も前に小説化され、映画にもなった作品なのに、時代背景がちょうど今ぐらいで、作家さんは未来予測が出来ていたのかというぐらい現代の技術とマッチングしているところが驚きの作品です。
脳内にチップを埋め込んで、データ情報を記憶するのを生業としている主人公のジョニィは、犯罪組織「ヤクザ」から盗まれた機密情報を預かったがゆえに口封じとして命を狙われる羽目になり、それを救ったのが強化人間のモリィで、彼女と共に悪の組織に立ち向かっていく、というのが主なストーリー内容です。
今でいう人工知能がすでに作中に取り上げられており、しかも今なお発展していない分野でも、これから先の未来には開発されていくんだろうなと思わせる様々な内容が盛り込まれています。
bjad893さん/30代/女性
主人公の感じる恐怖の描写がリアルで、引き込まれる
遺体に触れると、その人の死の状況が見える女子高校生が主人公です。その能力を知る「誰か」に誘拐され、遺体を触らせられるところから物語は始まります。女子高生の恐怖感が我が事のようにリアリティを持って迫ってきます。
次第に心が近づき、信頼感で繋がっていく若い刑事と共に、主人公は真相に迫っていきます。
連鎖する殺人にぞわぞわしますし、「こんな能力が自分にあったら」と想像するだけで恐怖ですが、ゾワゾワドキドキしたい方、是非読んでみて下さい。
この作家さんの名前を見てファンタジーなお話(矢崎存美・ぶたぶたシリーズ)を想像すると、気持ち良いほどばっさり裏切られます(笑)
raranonさん/50代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶサイコパスが登場するおすすめ小説では、1位は『悪の教典』、2位は『殺戮にいたる病』、3位は『告白』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶおすすめのサイコパス小説23選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
サイコパスが登場するおすすめ小説アンケートの詳細
第1位(173票) | 悪の教典 |
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第2位(70票) | 殺戮にいたる病 |
第3位(69票) | 告白 |
第4位(34票) | マリアビートル |
第5位(30票) | 黒い家 |
第6位(29票) | medium |
第7位(19票) | ストロベリーナイト |
第8位(14票) | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない |
第9位(9票) | リカ |
第10位(8票) | バトル・ロワイアル |
その他(45票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人