謎が謎を呼ぶミステリー要素があり、読んだら誰もが「これが最高のミステリー小説だ!」と納得できる小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んで最高だと感じたミステリー小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶ最高のミステリー小説29選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
好きなところから読めます
最高のミステリー小説人気ランキング
まずは、最高のミステリー小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ最高のミステリー小説』によると、1位は『白夜行(98票)』、2位は『アクロイド殺し(37票)』、3位は『そして誰もいなくなった(35票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、最高のミステリー小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】白夜行
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2002年5月25日 |
価格 | 1,430円 |
伏線が随所に張られ、読む者の想像力を掻き立てる
被害者の息子・亮司と容疑者の娘・雪穂の二人が主人公です。
それぞれが子供の頃に負った心の傷をキーに、悲しく辛い過去をシェアし合うも、その後、別々の道を歩んでいきます。
しかし2人の周辺にちらつく数多の犯罪の跡など、物語の中には事件の伏線が随所に張られ、読む者の想像力を掻き立てる作品です。
美しい少女・雪穂の残忍さと、暗い目の少年・亮司、子供の頃の悲劇で心を無くし、成長してしまった子供は大人になるとどうなるのか、深く考えさせられます。
ふじおもふりさん/50代/女性
【2位】アクロイド殺し
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | アガサ クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2003年12月1日 |
価格 | 1,056円 |
直接的な表現が多くて読みやすい
アガサ・クリスティ作の「アクロイド殺し」がおすすめです!
小説の面白みを引き出すのは、名探偵アポロ。名士であるアクロイドを殺した犯人を究明するストーリーです。
タイトルはかなり過激ですが、直接的な表現が多くて読みやすいので、初心者にもおすすめできます。
ラヴェンダーさん/30代/女性
【3位】そして誰もいなくなった
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | アガサ・クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2010年11月10日 |
価格 | 1,034円 |
謎だらけのストーリーを追う緊張感がたまらない
私が選ぶミステリー小説のおすすめ作品は、「そして誰もいなくなった」です。
とある孤島に呼び寄せられた数名の人物たち、誰に呼び寄せられたかわからず、次々と殺人が続く中、彼らを待ち受ける運命とは・・・。
謎だらけのストーリーを追う緊張感がこの小説を読む醍醐味です。
孤島に起こる事件にハラハラすること間違いなしです。
ラヴェンダーさん/30代/女性
【4位】告白
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 湊 かなえ |
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出版社 | 双葉社 |
発売日 | 2008年8月5日 |
価格 | 2,500円 |
だんだんと明らかになっていく真実が気になり一気読みしてしまう!
私が選ぶ最高のミステリーは、湊かなえさんの「告白」です!映画化もされた、かなり有名な作品です。
自分の子供を学校で亡くした女性教師の、「娘はこのクラスの生徒に殺された」というかなり衝撃的な告白から始まるミステリーです。
最初からかなりインパクト強めですが、女性教師に続くこの事件に関する同級生たちの告白で、どんどん明らかになっていく事件の顛末に目が離せません。
読み始めると途中では止めることができずに一気読みしてしまう作品です!
aqua1129さん/30代/女性
【5位】容疑者Xの献身
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2008年8月5日 |
価格 | 770円 |
複雑なトリックの裏に隠された犯人の動機が切ない
ただの推理小説ではなく、深い人間ドラマでもあります。
もちろんどんなトリックなのか推理することも楽しめるのですが、危険を冒してまで複雑なトリックを使わなければならなかった犯人の動機が切なかったです。
犯人がそれまでどれだけ孤独だったのかと思いました。
登場人物たちの心情に思いを馳せることで、より楽しめる作品だと思います。
わさかけさん/40代/女性
【6位】十角館の殺人
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 綾辻 行人 |
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出版社 | 講談社; 新装改訂版 |
発売日 | 2007年10月16日 |
価格 | 946円 |
犯人が分かってから読み返しても面白い!
綾辻行人さんの「館シリーズ」の一作目になります。
無人島に建っている「十角館」という館で連続殺人が起き、その犯人を突き止める物語です。
私が好きな所は、トリックの凄さと、犯人を推理するための伏線がしっかり提示されていることです。そのため、一度読み終えて犯人がわかっても、読み返したときに伏線に気づいて楽しめます。
このように、何回読み返しても面白い作品です!
いーよー14さん/30代/女性
【7位】すべてがFになる
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 森 博嗣 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 1998年12月11日 |
価格 | 869円 |
論理的だが、コンピューターに詳しくなくても十分楽しめ、密室のトリックが想像を超える!
自分が最高だと思うミステリー小説は「すべてがFになる」です。
舞台は、優秀な研究者の集まるとある離島の研究所。訪れたのは女子大学生と助教授で、彼らは死体に遭遇します。
パソコンに残されていたのは「すべてがFになる」という謎の言葉。この言葉の謎を解決すべく、主人公たちの論理的な物語の展開が始まります。
そして最後に明らかになる研究所での真実と密室トリックに衝撃を受けました。
読み応えが凄いし、コンピューターに詳しくなくても十分楽しめる作品です。
coppe_maruさん/20代/女性
【8位】流星の絆
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 講談社; 12刷版 |
発売日 | 2008年3月5日 |
価格 | 2,100円 |
家族愛や絆についてしみじみと考えさせられる
ドラマ化もされ話題になりましたが、東野圭吾さんの流星の絆がおすすめです。
洋食屋の幼い3兄妹が、夜中に家を抜け出して流星群を見に行った帰り、家に戻ると両親が何者かに刃物で惨殺されていました。その後、養護施設で育った3人ですが、不運にも相次いで詐欺に遭い、強く生きるために自分たちも詐欺をするようになります。
ある日、新たな詐欺のターゲットに選んだ洋食チェーンの御曹司に近づきますが、その洋食チェーンのハヤシライスの味が自分たちの洋食屋の味とそっくりで、そこから両親を殺した犯人探しへとうつっていきます。
最後の最後まで犯人が分からず、暴かれた時の意外性、そして殺害の動機を考えると胸が苦しくなり、家族愛や絆についてしみじみと考えさせられました。
また犯人がわかった時の伏線回収が気持ちよかったです。既にドラマで内容がわかっていても、改めて小説として読むと違った面白さがあるくらい読み応えがあっておすすめです。
yknnnnnさん/20代/女性
【9位】プラチナデータ
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 幻冬舎; 第11版 |
発売日 | 2012年7月5日 |
価格 | 869円 |
近い将来に現実で起こる気がして、ゾワッとする
自分よりも天才、自分よりも遥かに長けた存在が『カラスは白い』といえば、誰もが白だと言う・・・。
AIに操られているような人間たちがそんな現状を覆そうとする姿や、次々に繰り出される謎に引き込まれる作品です。
いずれは近い将来で起こりそうな現実に恐怖しました。
真白シロさん/20代/女性
【10位】白ゆき姫殺人事件
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 湊 かなえ |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2014年2月20日 |
価格 | 660円 |
色々な視点で考察しなければならないことを教えてくれる
実話をもとに作られた話ですが、1つの事件を色々な視点で考察しなければならないことを教えてくれます。
関係者の話だけではなく、犯人と被害者、双方の意見や考え方によって、事件の考察は変わります。
SNSで勝手に騒いでいる人は、一部の人の話を聞いただけ。本当に事件が起きた理由は、当事者しかわからないのではないでしょうか。
わさかけさん/40代/女性
東野圭吾作品の魅力が凝縮されている
長編ミステリーで、文庫本になると少し及び腰になりそうな分厚さですが、あっという間に読み終えてしまいます。
時代背景は1980年代後半から1990年代初めごろにかけてですので、現在45~50歳後半ぐらいの方が読むと、「あぁ、そんな時代だったな」と郷愁をさそう一面もあります。
主人公は美しく頭脳明晰で、ゾクッとするような冷静さをもつ女性「ゆき」。彼女の周囲で数々の事件が起こり、人が亡くなるような事件も起こりますが、彼女が犯罪者か否かどこにも出てこず、匂わせの状態のままエンディングまで走って行きます。
ここまで書くとモヤモヤとしたままの小説のように感じるかもしれませんが、読破後に残るのは鮮やかな犯行への感動で、モヤモヤではありません。さすが、「はずれなし」と謳われる東野圭吾作品です。
人気作家故に、敢えて避けている方もいるかもしれません。しかし、白夜行だけはお読み下さい。この先、3回4回と読んでしまうことでしょう。
aya_tigerさん/40代/女性
必死に生き抜いていく少年少女の姿に引き付けられる
何度もドラマ化や映画化されてデフォルメされていますが、やはり原作が一番面白いです。
孤独で大人からの支援を受けられない少年と少女が、巧みに周りの大人を操って、周りに知られないように協力しながら、時には犯罪に手を染めて、必死に生き抜いていく姿に引き付けられます。
原作はとても軽快に進んでいき、ドラマや映画だと深刻さを増して違う作品になっているように感じます。
生きるために犯罪さえもいとわない軽快さが、強く生きていくために必要な暴走なのだと思いました。
わさかけさん/40代/女性