編集部おすすめ:最高のミステリー小説19選
ここまでは、読書家500人が選ぶ最高のミステリー小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶ最高のミステリー小説19選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
殺戮にいたる病
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 我孫子 武丸 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 1996年11月14日 |
価格 | – |
誰も読めない秀逸なラストで、2度読みたくなる作品
ある一家を取り巻く事件なのですが、登場人物それぞれの視点で物語が進んでいきます。
母、父、息子、刑事、どの視点でもうっすら全員が潔白のようで犯人のようでもある絶妙な展開で、それでいて非常に読みやすい文体になっています。
読み手も一緒に謎を解いていける臨場感が素晴らしく、読んだ後は「こういうことだったのか」という驚きと納得で唸らされます。
誰も読めない秀逸なラストで、2度読みたくなる作品です。
his1_b786さん/20代/女性
オリエント急行の殺人
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | アガサ クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2011年4月5日 |
価格 | 1,034円 |
シチュエーションに興味が湧く小説
アガサ・クリスティの作品で、映画化も行われ、多くの人に周知されています。
寝台特急という密室にて発生した殺人事件を、名探偵・ポワロが説いてゆきます。
列車内にいる乗客たちの身分は多様で、誰もが一癖ある人物という条件がミステリーの面白みとなっています。
ラヴェンダーさん/30代/女性
ドン引きするほど常軌を逸したストーカー女に震撼!
妻子持ちの平凡な男性会社員が、軽い気持ちで始めた出会い系サイトで「リカ」に出会ったことが悲劇の始まりでした。
「リカ」の常軌を逸したストーカー行為や、想像するだけで吐き気のするような残忍さ…。
小説という文字だけの媒体で、ここまでの恐怖や嫌悪感を与えられる作品に出会ったことがありません。読んでいる時に、あまりの恐怖で本を閉じてしまったり、目をそむけてしまうほどでした。
ストーリー展開にスピード感があり、一気に駆け抜けてしまいました。
Keppeさん/20代/女性
ジェリーフィッシュは凍らない
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 市川 憂人 |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2016年10月9日 |
価格 | – |
SF要素ありの手に汗握る密室殺人がたまらない
最高のミステリーは「ジェリーフィッシュは凍らない」です。
まず、「ジェリーフィッシュ」という想像上の小型飛行船が舞台という設定が面白いです。
ジェリーフィッシュの試験飛行中に次々と殺人が起き、開発に関わる「過去の事件」も浮上してきます。
犯人は同乗者の中の誰かか、それとも過去の事件の呪いか・・・SF要素ありの、手に汗握る密室殺人がたまりません!
読み終わってすぐにまた読み返したくなる、最高のミステリーです!
yakooさん/30代/女性
Another
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 綾辻 行人 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2011年11月25日 |
価格 | 748円 |
謎めいた雰囲気、独特のホラー感が心地よい
主人公は肺の病を患っており、療養するため、夜見山市に引っ越してきました。
そこの病院で同い年の少女に出会いますが、彼女は確かに存在しているはずなのに、存在していない者として扱われています。
彼女の周りには何が起きているのか、彼女の存在はいったい何なのか…
どんどん深まっていく謎と謎めいた雰囲気、独特のホラー感が最後まで付きまとってきます。
最後の最後に霧のように晴れていく真実…この世界観がとても心地よいミステリー作品でした。
itu1さん/30代/男性
シャドウ
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 道尾 秀介 |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2009年8月20日 |
価格 | 770円 |
読者の予想を気持ちよく裏切ってくれる結末にスカッとする
道尾秀介さんの「シャドウ」をおすすめします。
物語は、ある家族の母親のお葬式から始まります。自分にとって大切な「母親」であり、「妻」であり、「親友」を失ったそれぞれの人の日常が、女性の死をキッカケにどんどん狂っていきます。
キーワードは「思い込み」です。途中、なんとなくこうなるのかなあ・・・と読者が予想できる展開になるのですが、それを気持ちよく裏切ってくれる結末にスカッとします。
最後はなんだか考えさせられる内容になってますが、深夜に一気読みするほど没頭してしまう内容です。
yknnnnnさん/20代/女性
ガダラの豚
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 中島 らも |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 1996年5月17日 |
価格 | 704円 |
ボリュームに反して話のテンポがよく一気に読める
日本とアフリカを舞台にした冒険活劇で、3部作になっていますが、そのボリュームに反して話のテンポがよく一気に読めてしまいます。
30年近く前の作品ですが、今読み返してもあまり古さは感じません。
この作品を読む前まで、中島らもさんのイメージは「アルコール中毒に加え、薬物中毒でもある面白エッセイスト」でしたが、こんなしっかりした面白い小説が書けるんだ!とびっくりした思い出があります。
hidefumi34782さん/40代/男性
ナイルに死す
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | アガサ クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2003年10月1日 |
価格 | – |
豪華客船、殺人事件といった、いかにもなシチュエーションにわくわくできる
私が選ぶミステリー小説のおすすめ作品は、「ナイルに死す」です!
富と美貌を持ち合わせ、豪華客船を舞台にした登場人物たち、贅沢なシチュエーションで起きた殺人事件の真相はなんなのか。名探偵ポアロが知恵を絞り出した答えとは?
アガサ・クリスティーのミステリー小説の特徴でもある「シチュエーション」も面白い一作です。
ラヴェンダーさん/30代/女性
読み応えばっちりで、ホラーとしてもミステリーとしても完成度の高い作品
残穢は2015年に映画化もされた、小野不由美さんの作品になります。
とあるホラー作家に届いた一件の手紙から物語が始まります。その内容は「住んでいる部屋から変な音がする」と言うもの。
そこから主人公の「私」は、手紙をくれた久保という女性と原因解明をしようと聞き込みを始めていくのですが、関係がないと思われる怪奇現象が次々につながっていく…と言うものです。
読み応えばっちりで、ホラーとしてもミステリーとしても完成度の高い作品となっています。
ハマキさん/30代/女性
点と点が線で繋がる感覚が楽しめる!
山田悠介の「×ゲーム」という小説がおすすめです。
ミステリーとホラーを掛け合わせたような本ですが、周りの友人が被害者となり、犯人がじわじわと近づいてくる恐怖感が楽しめます。
またタイトルの通り「罰ゲーム」の場面があるのですが、この罰ゲームが本当に恐ろしい物ばかりです。描写も細かく書かれているため、グロテスクな表現や虫が苦手な方は思わず読みたくなくなってしまうかもしれません。
特になぜ周りの友人が被害にあったのか?なぜ罰ゲームなのか?という謎が分かった時は、思わず「あぁ…」と声が漏れてしまうかもしれません。
最初から最後までスリルが楽しめる小説です!
DEER93さん/20代/男性
三毛猫ホームズシリーズ
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 赤川 次郎 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 1984年4月1日 |
価格 | 704円 |
飼い猫のホームズが絶妙なタイミングで犯人を追い詰める所が面白い
赤川次郎のミステリーはどれも面白いのですが、特に「三毛猫ホームズ」シリーズはおすすめです。
主人公の片山は、少し気弱だけど人情に厚い刑事。その妹の晴美は、強気に兄をぐいぐい引っ張って行きます。
そして飼い猫のホームズ。ホームズが絶妙なタイミングで活躍し、犯人逮捕に貢献します。
ただし言葉を話すなどのファンタジーではなく、さりげない行動などでヒントを出してくれるところが面白いです。
crystalcat_373eさん/40代/女性
重すぎずサクサク読めて、怒涛の伏線回収がたまらない!
若竹七海さんによる女探偵シリーズの1作なのですが、この1冊だけ読んでも十分面白いのでおすすめです。
主人公と周りの人間たちとのテンポの良い会話や、頭の切れる主人公の毒のある言い回しなど、クスッと笑ってしまうようなシーンも多いため、重すぎずサクサク読み進めることができます。
しかし最後には怒涛の伏線回収があるので、読み応えはたっぷりあります。
思わずもう一度最初から読み直したくなる最高のミステリーです。
狐田さん/20代/女性
白昼の悪魔
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | アガサ クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2003年10月1日 |
価格 | 1,034円 |
巧妙な伏線がちりばめられ、謎が解けた時、納得できる
私が選ぶミステリー小説のおすすめ作品は、「白昼の悪魔」です。
美しい青い海のある地中海で殺人事件が起こり、アリバイのある人物たちに、名探偵ポアロが挑みます。
アガサ・クリスティーらしい巧妙な伏線がちりばめられ、一つの台詞も読み飛ばしてはいけません。
珍しい切り口が楽しめますので、おすすめです。
ラヴェンダーさん/30代/女性
カササギ殺人事件
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | アンソニー・ホロヴィッツ |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2018年9月28日 |
価格 | 1,100円 |
上下巻で世界が変わるギミックに鳥肌が立つ
アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」をオススメします。
上下巻の作品となっておりますが、上巻では探偵が登場する古典的なミステリーが展開され、かなり良いところで終わります。
続きが気になって下巻に入ると、突然別の話が進み、これはどういうことかと読み進めると、あっと驚かされる展開が訪れ、上巻と下巻で二重のミステリーが繰り広げられるギミックに鳥肌が立ちました。
是非、手元に上巻下巻を揃えて読んで欲しいミステリー小説です。
Haru255さん/30代/女性
狐罠
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 北森 鴻 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2000年5月12日 |
価格 | 2,456円 |
骨董と美術の世界にどっぷりハマれる
私の中での最高のミステリーは、北森鴻さんの「狐罠」です。同じ作家さんの別のシリーズが好きで、何となく手に取ったのですが、物語の世界観とミステリーとしてのおもしろさにどっぷりハマりました。
主人公が贋作を掴まされる「目利き殺し」を仕掛けられたところから、物語は始まります。
話が進むにつれ、どんどん引き込まれて、目が離せなくなります。
そして最後に…!ネタバレになるので言えませんが、とにかくあっと言わされました。
hir1_34c8さん/40代/女性
暁の死線
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | ウィリアム・アイリッシュ |
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出版社 | 東京創元社; 新版 |
発売日 | 2016年3月12日 |
価格 | 1,210円 |
サスペンスと切なさに思わず拳をにぎりしめる
若い頃、「ミステリといえば本格」と信じていたときに出会ったのが、「暁の死線」というサスペンス小説です。
大都会を脱出するために、明日の朝に出発するバスに乗らなければならない。しかし、殺人容疑を晴らすためには、真犯人をそれまでに見つけなければならない。
孤独なふたりの男女が、夜の大都会をかけずりまわって、犯人捜しをします。典型的なタイムリミットサスペンスです。
ハラハラの度合いも大したものですが、ラスト、もう間に合わない、バスは行ってしまった、というときに、女性のたったひとりの友が・・・というくだりは、いま思い出しても涙が出ます。
いまはもう、古い小説となってしまったかもしれませんが、私にとっては最高のミステリーです。
pengxuelaoさん/50代/男性
魔女の隠れ里
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | はやみね かおる |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 1996年10月15日 |
価格 | 858円 |
ミステリー要素とホラー要素で、色んな人が楽しめる
「夢水清志郎シリーズ」の中の一冊です。第一部は不思議な謎が出てきますが真相は和む内容、逆に後半の第二部、第三部はかなり不気味な内容で、そのコントラストがまた素晴らしいです。
真犯人についての伏線を第一部から書いており、最後の謎解きシーンで回収されているところは素直に感心してしまいました。
また少しホラー的な要素も含んでおり、他のシリーズと比べてこれはラストがかなり不気味に終わります。最初に読んだ小学生当時は「怖いけどもう一度読みたい」と何度も味わうように読んでいました。
出てくるキャラクターもみな個性的で、特に探偵・夢水清志郎は奇人とも呼べる存在なので、キャラクターの動きを見るだけでも楽しめます。
本格的なミステリー作品とは少し違いますが、誰でも読みやすく楽しめる素敵な作品です。
pi2465859さん/20代/女性
イヴの原罪
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | 新津 きよみ |
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出版社 | 光文社 |
発売日 | 1996年2月1日 |
価格 | – |
読みやすく軽快な展開が魅力
気の合うもの同士、ルームシェアを始める祥子でしたが、不慮の事故により同居人・美加を失ってしまいます。
美加の残した荷物の中に投稿前の小説を見つけた祥子は、親友の夢を叶えるべく小説を応募することを決めます。その小説が思わぬ評価を受けることから、平凡だった祥子の人生が大きく変わりはじめていきます。
こんなはずではなかった、これではいけないといった罪悪感を持ちながらも、抜け出せず流される展開に目が離せなくなります。
読後もまるで自分に起こった出来事のように、後ろめたさを残す反面、経験しそうでできない体験に爽快感を得られる作品です。読みやすく軽快な展開となっているため、初心者やふだん本を読み慣れない人にもおすすめです。
yk02141972さん/40代/女性
最後に明かされるまさかまさかの真実に、度肝を抜かれる
毎朝、浜辺で小説を書く女子高生は、同級生の椅子職人の男の子とそこで少しだけ会話をするのが日課となっています。
主人公は友達からラブレターの代筆を頼まれます。戸惑いながらも、友達の普段の雰囲気を思い浮かべながら書き上げますが、その友達が失踪してしまいます。
そして警察から事情聴取を受けていた椅子職人の彼もまた姿を消してしまいます。
最後に明かされるまさかまさかの真実に、かなり度肝を抜かれます。こんな衝撃は他にはないと思うのでお薦めします!
yakooさん/30代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶ最高のミステリー小説では、1位は『白夜行』、2位は『アクロイド殺し』、3位は『そして誰もいなくなった』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶ最高のミステリー小説29選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
最高のミステリー小説アンケートの詳細
第1位(98票) | 白夜行 |
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第2位(37票) | アクロイド殺し |
第3位(35票) | そして誰もいなくなった |
第4位(34票) | 告白 |
第5位(33票) | 容疑者Xの献身 |
第6位(25票) | 十角館の殺人 |
第7位(24票) | すべてがFになる |
第8位(16票) | 流星の絆 |
第9位(14票) | プラチナデータ |
第10位(13票) | 白ゆき姫殺人事件 |
その他(172票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人