現実ではありえないような世界観だけど、どこか近未来を連想させる海外のSFの小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、SF好きが実際に読んでおすすめできる海外のSF小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、SF好き500人が選ぶ海外のおすすめSF小説27選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
好きなところから読めます
海外のおすすめSF小説人気ランキング
まずは、海外のおすすめSF小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ海外のおすすめSF小説』によると、1位は『三体(134票)』、2位は『夏への扉(123票)』、3位は『たったひとつの冴えたやりかた(33票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、海外のおすすめSF小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】三体
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | 劉 慈欣 |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2019年7月4日 |
価格 | 2,090円 |
宇宙人vs人類の驚異的なストーリーに圧倒されること間違いなし!
中国発の大人気SF小説「三体」シリーズがオススメです!
はっきり言って、難解です。書かれていることの半分以上は、専門的すぎて難しくて分からないのですが、それでも面白いです!
発売当初より絶賛の嵐だった三体三部作。序盤、いきなり中国の文化大革命時代の悲惨な話から始まり、面食らいました。しかし、そこから始まる運命の歯車にページを捲る手が止まらなくなり、夢中になって読みました。
科学者達の不審な自殺の増加、物理学が狂わされる謎の事象、そして怪しげなVR世界「三体」。話が進むにつれ壮大に広がっていく展開にドキドキすること間違いなしです!
Haru255さん/30代/女性
【2位】夏への扉
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | ロバート・A. ハインライン |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2010年1月30日 |
価格 | 1,320円 |
SF要素盛りだくさんで、人間の幸せは一体何か教えてくれる一作!!
今回、私がおすすめする海外SF小説は「夏への扉」です。
この作品はタイムトラベルで過去と未来を行き来して、自分が冷凍睡眠していた30年間に何があったのかを調査する冒険要素もある内容となっています。
タイムトラベル、冷凍睡眠、過去と未来、禁じられた30年間など、様々なSF要素が盛りだくさんで主人公のダンの人間性などが共感出来る作品となっています。
papillon.kobeさん/20代/男性
【3位】たったひとつの冴えたやりかた
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 1987年10月1日 |
価格 | 902円 |
謎アリ、笑いアリで面白いが、結末が切ない
こちらの作品は絶対におすすめな良質なSF作品です。
天才の女の子が宇宙に興味をもち、一人旅立つ話だけど、その道中でエイリアンに寄生されてしまいます。しかしそのエイリアンとの会話も楽しいし、エイリアンが寄生した理由などに迫る謎も面白くて一気読みしてしまいます。
女の子は終始冷静で、ギャグなどを飛ばしたりするほど余裕もあるのに、その結末は切ないです。
いぬねことりさん/30代/女性
【4位】火星の人
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | アンディ・ウィアー |
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出版社 | 早川書房; 新版 |
発売日 | 2015年12月8日 |
価格 | 704円 |
リアリティがあり、自分も一緒にサバイバルしているような気になる
デビュー作ながら読み応え十分な内容です。SFというと派手なアクションや未知の生命体との戦いのようなものを想像しがちですが、本作は火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバル日記のような感じです。
食糧をどう確保するのか、酸素はどうするのか等が丁寧に細かく書かれていて、自分も一緒にサバイバルしているような気になります。
主人公の心理描写も巧みで、取り残された絶望から立ち上がって、一縷の希望から何とか生き延びようとする情熱に至るまでが、まるで我が事のよう。
主人公が助かったときには思わずガッツポーズしていました。
ucosmoさん/30代/女性
【5位】われはロボット
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | アイザック・アシモフ |
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出版社 | 早川書房; 決定版 |
発売日 | 2004年8月6日 |
価格 | 924円 |
50年代の作品とは思えない近未来的な作品
SF小説の金字塔的な作品で、映画化もされた作品です。
ロボットの短編小説ですが、人間に都合よく作られた「ロボット三原則」によってロボットを扱う人間が振り回されます。
ロボットと暮らす未来の可能性と、起こりうるトラブルと対処の難しさが描かれ、ブラックユーモアの感じもうけます。
そして、50年代には夢のように思われていたシステムが、現実に現れてきたことに不気味さを感じさせる、今読むべき小説だと思いました。
miyufuuさん/40代/女性
【6位】ロボット・イン・ザ・ガーデン
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | デボラ インストール |
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出版社 | 小学館 |
発売日 | 2016年6月7日 |
価格 | 990円 |
ロボットと中年男性のほんわかロードムービー
「ロボット・イン・ザ・ガーデン」は、妻に見捨てられかけている中年の男性が主人公です。
アンドロイドが普及する近未来のイギリスで、主人公はある日、庭に古ぼけた壊れかけのロボットを見つけます。高性能のアンドロイドが普通の中、ロボットは人間の子どものようでほとんど役に立ちませんが、主人公はこのロボットを可愛がるようになります。
ロボットの故障を見つけた主人公が、作った人を探しにふたりで旅に出るのですが、とにかくダメダメな主人公と、子どものように無邪気で無鉄砲なロボットのコンビが可愛いです。
ロボットが庭に落ちていた謎あり、主人公の成長あり、ほんわかして、でも少し切ないお話です。
さと07さん/40代/女性
【7位】スローターハウス5
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | カート・ヴォネガット・ジュニア |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 1978年12月31日 |
価格 | 792円 |
変えられる事と変えられない事を見分け、受け入れる力について考えさせられる
「スローターハウス5」は、著者のカート・ヴォネガット・ジュニアの、SF的要素と戦争体験に関するこれまでの著作を織り交ぜた集大成です。読む人にとっては、SFとも言い難い部分があるかもしれません。
もし、時間旅行ができても、自分の行きたい年代に行って過去を変えることができなかったら・・・もし、未来がすでに決まっており、その瞬間を時間旅行で否応なしに見せられたら・・・。
作中に出てくる、「ニーバーの祈り」と呼ばれる有名な詩が心に響きます。
「神よ願わくばわたしに、変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを見分ける知恵とをさずけたまえ」
オフィスRHさん/20代/男性
【8位】紙の動物園
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | ケン リュウ |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2017年4月6日 |
価格 | 748円 |
ファンタジー感のあるSFで初心者にも読みやすい短編集
「紙の動物園」は誰にでも自信を持っておすすめできるSF短編集です。
SFというと、難しい用語が多くて読みにくいイメージがあります。この作品も、しっかりとしたSFなので難しい用語は出てきますが、登場人物の心情などをしっかりと書いてくれているため、用語がわからなくても楽しめます。
表題作の「紙の動物園」は、アメリカ人の父と中国人の母の間に生まれた主人公の物語です。その母が紙で折った動物は生きているかのように動き回るというもので、SFというよりファンタジーに近く、初心者でもわかりやすく、楽しめます。
もちろん収録されている他の作品も面白く、どこか切ない物語でおすすめできます。
astadさん/20代/男性
【9位】十五少年漂流記
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | ジュール・ヴェルヌ |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1951年11月20日 |
価格 | 440円 |
懸命に生き抜く少年らの姿に、勇気を貰える
私がこの本を紹介する理由は、私の読んだ本の中で最も感動した本だからです。
漂流してしまった少年達と犬の物語。ありとあらゆる困難にも負けず、懸命に生き抜く彼らの姿に、勇気を貰えます。
物語の途中で、思春期らしく衝突する彼らの考え方。バラバラになっていく統率。でも、最後にはやっぱり仲直りするハッピーエンドでカタルシスを得られます。
よー34さん/30代/男性
【10位】老人と宇宙
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- SF要素 :
著者 | ジョン スコルジー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2007年2月1日 |
価格 | 968円 |
エイリアンとの死闘やクライマックスの家族愛が胸アツ!
75歳の誕生日、主人公ジョン・ペリーは亡妻キャシーの墓参りをした後、かねて入隊を決めていたコロニー防衛軍に出頭します。彼は地球を離れ、人類が移住した惑星系を侵略するエイリアンと戦うことになります。
恐ろしいエイリアンたちの前に次々に倒れる仲間。瀕死の重傷を負いながら救出されたペリーの前に、亡くなったはずのキャシーが現れ…。
なぜ老人だけを徴募するかという謎、さまざまなエイリアンとの戦闘アクション、そしてクライマックスの家族愛に満ちたシーンに胸が熱くなりました。
shiba3283963さん/50代/男性
とにかくスケールが大きいが、ばっちりまとまる結末に充たされる
「三体」は現代中国が舞台のSF小説です。
文化大革命の時代から極秘裏に進行しているとある計画と、それに関わる一人の女性科学者のエピソードから始まります。
時が過ぎて謎のオンラインゲームと科学者たちの失踪の謎を解くことになる主人公は、不思議なゲームの世界に入り込むうちに謎の現象に度々会うようになります。
ふたつの時代で話は交互に流れて、最終的には遥か遠い宇宙からの侵略にまでつながっていきます。
難しいですが、どうしても続きが気になって読んでしまいます。とにかくスケールの大きな話ですが、最終的にきちんと一つの方向に話がまとまっていくのもすごいです。
中国SFなんて面白いの?と最初は疑問に思いますが、そんな疑問は吹き飛んでしまうくらいです。
さと07さん/40代/女性