怖くて手に汗握るホラー要素があり、かつ初心者にも読みやすい名作のホラー小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、ホラー好きが実際に読んでおすすめできる名作ホラー小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶホラー小説の名作28選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
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おすすめの名作ホラー小説人気ランキング
まずは、おすすめの名作ホラー小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶおすすめの名作ホラー小説』によると、1位は『黒い家(103票)』、2位は『残穢(66票)』、3位は『そして誰もいなくなった(58票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、おすすめの名作ホラー小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】黒い家
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 貴志 祐介 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 1998年12月10日 |
価格 | 748円 |
一番怖いのは幽霊でも妖怪でもなく生きた人間だ、としみじみ感じさせる恐ろしさ
作者の貴志祐介は、どちらかというと人間の内面に踏み込んだ恐ろしさを剥き出しにするタイプの作家です。そのため、どちらかというと後味の悪さがずっと残り続けるのが特徴でもあります。
「黒い家」は保険金詐欺を暴くという、一見するとサスペンスなのかと思わせる内容ではありますが、間違いなくホラーです。
保険金詐欺を繰り返す夫婦も最初はちょっとした違和感程度なのですが、やがて人間としての心が無くなっている人物への恐怖に変わります。最近になって「サイコパス」という言葉が一般的になりましたが、多分この登場人物はその言葉が認識されるきっかけになったように思います。
日本のホラー独特の、身の毛もよだつ感覚を味わいたいなら是非おすすめです。
cinemakumaさん/40代/女性
【2位】残穢
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 小野 不由美 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2015年7月29日 |
価格 | 693円 |
一つずつ紐解かれていく怪異の正体に、心がじわじわと恐怖に蝕まれていく!
普通のホラー小説とは一味違い、ひたひたと歩み寄ってくるような恐怖感がたまりません。
主人公のもとに届いた一通の手紙から始まる恐怖の連鎖。一つ謎が解けるとまた一つ謎が現れ、ホラー小説でありながら、どこか推理小説のような側面も感じさせる本作。
日本特有の「穢れ」をキーワードに、いまもどこかで、自分の近くで巻き起こっているのではないかと思わせるような臨場感あふれる内容に、ページをめくる手が止まりませんでした。
sizuSさん/20代/女性
【3位】そして誰もいなくなった
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | アガサ・クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2010年11月10日 |
価格 | 1,034円 |
推理小説の白眉
ある島の別荘に集められた10人の男女たち。誰一人面識はなかったのですが、彼らには人に言えない隠し事がありました。
外界から途絶された空間で、レコードが冷酷に彼らの罪状を告げ、一人また一人と死んでいきます。
10人の黒んぼのストーリー進行になぞらえたシナリオに沿って、一つ一つ人形が消え、死人が出ていく描写は秀逸で、ミステリの女王・クリスティーの名を高めました。
本人の評価でも、本作は傑作の部類に入るそうですが、私も同意できる素晴らしい内容になっています。
ut_heartful07さん/50代/男性
【4位】リング
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 鈴木 光司 |
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出版社 | KADOKAWA; 第28版 |
発売日 | 1993年4月30日 |
価格 | 660円 |
サスペンス仕立てでじわじわと這いよる恐怖が革新的
この小説に登場する貞子はあまりにも有名で、誰もが知っていることでしょう。
見た者を一週間後に呪い殺す「呪いのビデオテープ」を見てしまった雑誌記者の主人公は、呪いを解除するためにビデオテープの謎に迫ります。
この小説の特異な点は、幽霊が現れるといった直接的な恐怖がない点でしょう。しかし、タイムリミットまでにもがく主人公の様子や、ビデオテープの謎は見る者に得体のしれない不安感を与えます。
革新的なホラー小説なので、興味のある方は読んでみたらいかがでしょうか。
astadさん/20代/男性
【5位】悪の教典
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 貴志 祐介 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2012年8月3日 |
価格 | 825円 |
一見人当たりがよい主人公の狂気に震える
幼い頃から他者への共感能力に乏しい蓮見は、高校の教職員となります。明るくコミュ力も高い彼は「ハスミン」と呼ばれ、生徒達からも慕われます。
しかし、裏では生徒と関係を持ったり、虐めを助長させたりしていました。そして邪魔になったものを次々と殺めていきます。
恐ろしいのは彼のような、一見人当たりがよい人がとんでもない殺戮者であったという点です。あまりの狂気に震えます。
geout501bandさん/30代/男性
【6位】ずうのめの人形
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 澤村伊智 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2018年7月24日 |
価格 | 836円 |
この世で一番怖いのは怪異などではなく、人間だと教えてくれる
聞くだけで、読んだだけで呪われる「最強の都市伝説」に関わった人間達の恐怖を描いた作品です。
大人気・比嘉姉妹シリーズの1作で、真琴・野崎・琴子と呪いの人形の死闘に、手に汗握る超怖いストーリーです。
最後にはあっと驚くどんでん返しが待っていて、読者を飽きさせない内容になっています。
そして、この世で一番怖いのは怪異などではなく、人間だと教えてくれる作品です。
0607ihmrさん/30代/女性
【7位】王様ゲーム
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 金沢 伸明 |
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出版社 | 双葉社 |
発売日 | 2011年10月13日 |
価格 | 713円 |
少々グロいが、展開が気になって次々読んでしまう!
個人的にはホラー小説だと「王様ゲームシリーズ」がおすすめです。
私が初めて読んだのは中学生の頃なのですが、非現実的な内容に衝撃を受けて、授業中も夢中になって読んでいたのを思い出します。笑
少しグロい描写もありますが、刺激を求めている方にはもってこいの作品かなと思います。
小説の他に漫画や映画もあるので、自分の見やすいジャンルが選べるのも嬉しいです。
n1a1o27さん/20代/女性
【8位】ぼっけえ、きょうてえ
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 岩井 志麻子 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2002年7月10日 |
価格 | 616円 |
おどろおどろしい世界観が気持ち悪さを際立たせる
まさかあの岩井志麻子さんが書いたとは思えない代表作。
私は岩井志麻子さんを見たのはテレビが先だったので、「ああ、あの方が書いた本なのか」と何気なく手に取って読みました。
が、まさかこんなにおどろおどろしい世界観の小説だったとは・・・という感じでした。
少し気持ち悪さを覚えましたが、今でも強烈に印象に残る一冊です。
mmm_fowarderさん/30代/男性
【9位】リカ
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 五十嵐 貴久 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2003年10月10日 |
価格 | 781円 |
結局は生きている人間が一番怖いと実感する
ホラー小説といえば、一般的には「怪奇現象」「心霊現象」をイメージするわけですが、結局一番怖いのは「人間」です。
人間が一番怖い理由は『圧倒的な現実感』でしょう。怪奇現象・心霊現象なら、「現実ではない」というある種の安心感があります。
しかし人間は違います。「本当にこんな人がいるんじゃないか」「自分も巻き込まれる可能性があるんじゃないか」という気がしてきます。
本作から学ぶことは何もないし、今後の人生に生かせることも何もありません。しかし圧倒的に面白いので、時にはホラーエンターテイメントを味わってみるのはどうでしょうか。
タカハラ先生さん/30代/男性
【10位】嗤う伊右衛門
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- ホラー要素 :
著者 | 京極 夏彦 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2001年11月22日 |
価格 | 704円 |
切ないだけでなく、ゾッとする様な執念や残酷さに唸らされる
誰もが一度は聞いた事のある「四谷怪談」を新解釈し、お岩と伊右衛門のラブストーリーとして描いています。
設定や登場人物は四谷怪談と同じですが、視点や登場人物の環境・感情・打算を丁寧に描いています。ただ純粋に夫を思い、支えるお岩の強さや、相手を想うあまりにつらい決断をし、周囲の悪意に振り回されてしまう状況がひたすら切ないです。
切ないだけでなく、ゾッとする様な執念や残酷さもあり、どんどん読み進められます。そして、すれ違う男女の気持ち、思いやりが最後は最高に切ない形で昇華します。
作者は京極夏彦さんですが比較的読みやすいので、特に普段はホラーをあまり見ない方にもおすすめです。もちろんホラー好きも大満足な小説だと思います。
risasukenoさん/40代/女性
怪物も幽霊も出ないが、映画のような臨場感、追い詰められていく恐ろしさが伝わってくる
貴志祐介作の「黒い家」は、幽霊等が登場する既存のホラーのイメージを踏襲しない、現実に起こりうる、しかしそんな想像を絶対にしたくない事案を起点にストーリーが進んでいくホラー小説です。
保険金をめぐる詐欺事件系のサスペンスかと思いきや、読み進めるとサイコパスという理解し難い人間の深淵を覗くことができます。
ラストは活字であるにもかかわらず、映画のような臨場感、追い詰められていく恐ろしさが伝わってきます。
sakaki585さん/30代/女性