みなさんは自分のルーツを知る方法のひとつに「家系図」というものが存在していることをご存知でしょうか?
聞いたことがある人、初めて聞いた人、実家に家系図がある人など家系図に対する認識は人それぞれです。
この記事では、自分のルーツを辿る魅力と「家系図」について行政書士が解説をしていきたいと思います。
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自分のルーツを辿る魅力
ルーツを辿るという事は、家族とご先祖様の歴史を知るという事です。
これは一種の物語を読む感覚と非常に似ており、加えてその物語の主人公は自分であるという不思議な体験です。
自分のルーツを辿る魅力をいくつかご紹介しましょう。
自分の存在を知ることができる
ルーツというのはご先祖様の「名前」や「年齢」はもちろんのこと、「生き方」や「考え方」を知ることで、今の自分の存在を知ることにもつながります。
生物学的な自分の存在の起源を知るということも魅力の一つですが、それ以上に自分の成り立ちやご先祖様の想いを知れることが大きな魅力ではないでしょうか。
ご先祖様の人生を知ることができる
多くの方は自分のルーツと聞くとご先祖様の名前がわかる程度だと思われていますが、決してそんなことはありません。
ご先祖様がどのような時間をどこで誰と過ごしたかを知ることによって、ご先祖様の人生を垣間見ることが出来るのです。
ゆかりのある土地を知ることができる
自分のルーツを辿ると、必ずゆかりのある土地が見つかります。
その理由は「ご先祖様が結婚を機に選んだ土地」や「子供のために引っ越した土地」など様々です。
それぞれの土地には選ばれた理由が必ずありますので、ゆかりのある土地を知ることによって自分とは無縁だと思っていた土地に急に親近感が湧くこともありますよ。
ご先祖様が住んでいた土地をめぐってみると、普通の旅行では得ることのできない体験を味わえます。
家系図とは
自分のルーツを辿るためには「家系図」が必要となります。
では、家系図とは一体何でしょうか。
一番分かりやすく説明をしてみましょう。
まず徳川家康をイメージしてみてください。
徳川家は何代も続いていますよね?子供もいれば兄弟もたくさんいて大変繁栄した一族です。
その徳川家をすべて分かりやすく図にしたものが「家系図」です。
歴史博物館に行くと、昔の有名な武将などの名前で〇〇家と記載してある先祖代々の名前を記した巻物もまさにそうです。
今では家系図が残っている家庭はとても少なくなっていますが、もし実家に先祖の名前がずらっと記載してある書類があればそれも立派な家系図ですね。
つまり、家系図とは「家系を図にしてまとめたもの」というわけです。
家系図で分かること、分からないこと
では、家系図を見ると何がわかるのでしょうか?
これは作成された年代や作成者によって大きく異なりますが、主に以下の内容となります。
家系図で分かること
- 先祖の名前
- 先祖の出生日
- 先祖の死亡日
- 先祖の出生地
- 先祖の死亡地
- 先祖の婚姻歴
このように、家系図からは主に先祖の成り立ちに関連する個人情報は見て取ることができます。
家系図で分からないこと
- 先祖の性格
- 先祖の顔写真
- 先祖の犯罪歴
- 先祖の血液型
- 先祖の学歴
- 先祖の職歴
- 傍系先祖の構成(いとこなど)
逆に、家系図からは先祖の生活全般に関する個人情報は確認することができません。
家系図の作り方
家系図の作り方は大きく分けて以下の3つがあります。
- 自分で作る方法
- 行政書士などの士業に依頼する方法
- 株式会社などの会社に依頼する方法
自分で作るか依頼してしまうかということですね。
家系図自体は自分でも十分に作成ができるものです。
もちろん「すぐに、簡単にできる」わけではありませんので、士業に依頼するメリットも十分にあります。
もし家系図を作りたいと思った方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、自分のルーツを辿る魅力と家系図について解説をしてきました。
家系図についてほんの少しでも理解をしていただけましたでしょうか。
家系図は家系それぞれで全く異なる完全にオリジナルなものとなります。
まだ自分のルーツを知らない方は、一度家系図を作って自分のルーツをたどってみてはいかがでしょうか?