【評価3.87】ふれる。のレビュー！229人の評判と口コミ感想

人との関わり方に一筋の光明が見えた！

正直に話すべきか、それとも黙っていたほうがいいのか、そんなことを日々悩みながら過ごしているんですが、この映画を観て少し救われた気がしました。

自分にとって人との関わりは永遠のテーマのようなもので、そのテーマに一筋の光が差し込んだような感じです。

少し心が軽くなった気がします。

コミュニケーションの大切さを感じる

「ふれる」の力は確かに便利ですが、それに頼りすぎてはいけないというメッセージが響きました。

人の気持ちを読み取れる力を持ってしまったら、今まで通りにはいかないんですよね。

それでも相手の気持ちを推し量り、言葉にして伝えることが大切なんだと強く感じました。

自分も口下手なので、この物語はすごく共感できました。

みんなこの後どうなるんだろう？想像するだけでワクワクしますね。

自分の子供時代に思いを馳せながら観られる

「ふれる」や青年たちの成長、どちらも素直に受け入れることができました。

劇的な展開や派手な演出はありませんが、その静かな流れがかえって心に染みます。

特に「ふれる」が涙を流すシーンは、思わず夜空を見上げてしまうほど美しかったです。

岡田麿里さんのユニークな脚本と、永瀬廉さん、坂東龍汰さん、前田拳太郎さんの誠実な演技のバランスも素晴らしかったですね。

観ているうちに、自分の子供時代を思い出し、周りの人たちにどれだけ支えられてきたかを改めて実感しました。

素敵な映画でした。

登場人物たちの友情に感動！

思春期の娘と一緒に観に行ったのですが、最初は3人の友情が微笑ましくて羨ましいなと思っていたんです。

でも、途中でそれが一見平和な関係の裏に隠されたズルい部分があったんじゃないかと気づかされ、衝撃を受けました。

それでも最後には、お互いにぶつかり合いながらも再び友情を取り戻していて、感動せずにはいられませんでした。

特に、主人公がクライマックスで自分の気持ちを叫ぶシーンには心打たれました。

観終わったあと、娘ともそのシーンについて語り合い、本当に観てよかったと思える作品でした。

清々しく、涙が出る

幼なじみ3人の物語だと思っていたら、もっと深い絆の話でした。

特に、口下手でなかなか気持ちを言葉にできない秋が、変わってしまったふれるに向き合い、自分の想いを全力でぶつけるシーンでは涙が止まりませんでした。

幼い頃から一緒に過ごしてきた2人の関係が変わり、そして再び繋がり直す姿は本当に感動的で、観終わったあとはとても清々しい気持ちになりました。

練り込みが足りないダイジェスト映画

主要キャラ3人の通常エピソードが回想シーンでちらっと描かれるだけで、実際にはほとんど描写されません。

いきなり「崩壊」を描かれても、その前の関係性が薄いので伝わりません。

派手な見せ場の「触れる最終形態」に時間を割くよりも、もっと関係性の積み重ねに時間を費やして欲しかったですね。

最近の映画は、セリフや簡単な描写だけで核心部分を伝えるダイジェスト形式が多く、緻密な物語の構築が足りないと感じます。

泣ける青春映画ではなく、ホラー映画

あの花の脚本家と組んだのが、そもそもの失敗だったのかもしれませんね。

萌え絵や過去の栄光に引かれて観に来た人、お疲れ様です。

こうして監督や脚本家が甘やかされることで、こういう作品ができてしまうんでしょう。

あの花がヒットしたのはもう7年前のことです。

青春映画としてはまったく楽しめませんでしたが、もしホラー映画として見るなら、クトゥルフ神話のような不気味さがあり、見どころがあるかもしれません。

クトゥルフ神話の世界観が好きな方にはおすすめです！

曖昧で中途半端な描写が多い

なんとなく伝えたいことはわかりました！ファンタジー感が強い物語ですが、それを通して人間の大切な部分を再確認させてくれました。

ただ、その中にも現代的な要素が混ざっていて、そこがちょっと中途半端でしたね。

キャラクターたちの個性も強かったけど、え？って思う瞬間がいくつかあって戸惑うこともありました。

物語の展開も序盤から急で、その後も中途半端な描写が続く感じ。

壮大なサウンドトラックが流れるけど、正直そこまで心は揺さぶられなかったです。

全体的には少し残念でした。

描写不足で結末に違和感がある

「あの花」は好きなんですが、その後の映画はどれもあまりハマらず、今回も少し構えて観てしまいました。

そのせいかもしれませんが、正直微妙でした…。

出てくるキャラクターたちに一人も好感を持てませんでしたし、「ふれる」も可愛いというより少し不気味に感じてしまいました。

キャラクターとの交流も掘り下げられていなかったので、クライマックスに至っても「そんなに思い入れがあったんだ？」という感じで、感情移入が難しかったです。

喋らないキャラクターだとしても、もう少し態度で感情を見せてほしかったです。

終始キャラに愛着が湧かない

キャラクターに全く感情移入できないんですよね。

「触れる」というテーマに沿ってキャラ同士のすれ違いや悪い面が表れるのはわかるんですが、その裏にある魅力や関係性が薄く、キャラに愛着が湧きません。

あの花が名作だったのは、感情をぶつけ合うキャラ同士の掛け合いや、展開が秀逸だったからです。

今回はそれが感じられず、盛り上がるところでもキャラに共感できず、物足りなさを感じました。

作品自体がコミュニケーションを放棄している

内容が浅いのはまだしも、作りが雑なのは問題です。

ストーカーや恋愛、街の危機といったテーマが、ただ入れておけばいいと思われているように感じました。

たとえば、ストーカー被害に遭ったことがある人はこの映画をどう見るのか、キャラクターたちやストーリー展開がちゃんと成立しているのか、といった配慮がまるで感じられません。

要するに、この作品自体がコミュニケーションのテーマに対してしっかりと向き合えていないという矛盾を感じました。

クリエイティビティの欠如を感じます。