失恋小説のおすすめ12選&読書家100人の人気ランキング

片思いが叶わなかった時や恋人と破局した時など、とにかく泣けるような失恋がテーマの小説を読みたい時もありますよね!

誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできる失恋がテーマの小説と口コミを知りたい方も多いはず!

この記事では、読書家100人が選ぶ失恋がテーマのおすすめ小説12選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。

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失恋がテーマのおすすめ小説人気ランキング

失恋がテーマのおすすめ小説ランキング

まずは、失恋がテーマのおすすめ小説人気ランキングからご紹介していきましょう。

Bookey編集部が行った『読書家100人が選ぶ失恋がテーマのおすすめ小説』によると、1位は『燃えつきるまで(10票)』、2位は『ぼくは明日、昨日のきみとデートする(7票)』、3位は『百瀬、こっちを向いて。(5票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら

それでは、失恋がテーマのおすすめ小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。

100人中/10人がおすすめ

【1位】燃えつきるまで

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 唯川 恵
出版社: ‎幻冬舎
発売日: ‎2002/5/1
価格:

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あらすじ

誰もが一度は経験する、絶望に近い失恋。ハウジングメーカーでチーフを務める31歳の怜子は、5年間付き合った耕一郎に突然別れを告げられる。そろそろ結婚を、と考えていた矢先のことだった。理由がわからず、どうしても別れを受け入れられない怜子は、苦しみ、それまで最優先してきた仕事も手につかなくなる。そして、彼の新しい恋人の存在に絶望し、堪えていた気持ちが決壊してしまう…。

引用元:Amazon

主人公のエスカレートしていく行動にぞっとしながらも、共感できる

ずっと続くと思っていた関係や、自分を好きなまま変わらないと思っていた彼の感情の変化を受け入れることができない主人公のやりきれない気持ちが痛いほど分かりました。

徐々にエスカレートしていく主人公の行動にぞっとしながらも、ツラさに共感出来てしまうので、その心理が切なくもどかしくなりました。

ysn123さん/30代/女性


フラれた後の感情、行動が細かく描かれており、30歳という絶妙な年齢設定もリアル

主人公がフラれた後の描写がリアルすぎるのがこの小説の特徴です。

例えば、3日目までは大丈夫だったのに、4日目の朝になぜか起きられず、大粒の涙が溢れてくる・・・というように、失恋してもいつも通りの日常がやってくる会社員の苦しさがリアルに描かれています。

その後も、元彼の新しい彼女、結婚など苦しい展開になりますが、心が壊れていく中で失恋を乗り越えていく主人公が強く、美しい物語です。

kyassy_life888さん/30代/女性

主人公の心理状態のリアルさと、悲しみを乗り越えようと頑張る姿に涙が出る

主人公の女性がなんの前触れもなく彼氏に別れを告げられます。それから主人公がどんどんおかしくなっていく様子がリアルに描かれています。

悲しさでいっぱいの中、彼にはすぐに新しい恋人ができるのですが、もちろん受け入れることはできず、主人公はすごく苦しみます。

悲しい現実、そして狂っていく自分。心はすでにボロボロになりながらも、悲しみを乗り越えようと頑張る姿に絶対に涙します。

yuifilth1さん/20代/女性

100人中/7人がおすすめ

【2位】ぼくは明日、昨日のきみとデートする

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 七月 隆文
出版社: ‎宝島社
発売日: ‎2014/8/6
価格:

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あらすじ

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。

引用元:Amazon

ファンタジーテイストだが、2人の「食い違い」の理由に心が震える

一目ぼれしてしまった彼女と付き合うことができた主人公でしたが、彼女の不可思議な言動に悩まされていきます。

しかし、その理由は読者の想像をはるかに超えるもので、それが明らかになった時の主人と彼女の気持ちを考えると、本当に切なく涙が止まりませんでした。

複雑な話なので、内容を理解するのに少し時間がかかるかも知れませんが、すべてが繋がった時、きっと彼らの運命の過酷さに心が震えると思います。

ぴかのあさん/20代/女性

100人中/5人がおすすめ

【3位】百瀬、こっちを向いて。

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 中田 永一
出版社: ‎祥伝社
発売日: ‎2010/8/31
価格:

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あらすじ

「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。

引用元:Amazon

高校生の不自由な恋とままならない心の動きがとても丁寧に描写されている

両思いでも一緒になれないこともあり、好きでもないのに結ばれることもあります。

自分の気持ちはそっと隠して、見えないように伝える・・・高校生の不自由な恋とままならない心の動きをとても丁寧に描写しており、彼らの言動一つ一つに胸を締め付けられます。

主人公とヒロイン、そしてその二人のそれぞれ好きな人との間にある嘘と騙し合いが巧妙で切なく、最後に全ての意味がわかった時に胸が締め付けられる思いがします。

嘘に隠れた本当の気持ちがわかった時に、切なくて苦しくて思わず涙してしまう、そんな作品です。

c.degesuさん/30代/女性

100人中/5人がおすすめ

【4位】デッドエンドの思い出

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: よしもと ばなな
出版社: ‎文藝春秋
発売日: ‎2006/7/7
価格:

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あらすじ

つらくて、どれほど切なくても、幸せはふいに訪れる。かけがえのない祝福の瞬間を鮮やかに描き、心の中の宝物を蘇らせてくれる珠玉の短篇集。

引用元:Amazon

辛い時にどうやって立ち上がれるようになるのかを教えてくれる

遠距離恋愛で大好きだったけれど、いつしか相手の気持ちが離れて向こうには新しい恋人がいて恋が終わったというストーリーです。

それだけ聞くとよくある話なのですが、切なくて辛い中に大事なもの、救いがあるお話です。

短編集なので、他にも色んな話が詰まっているのですが、どれも切なくて辛いけれど光や希望があります。

辛い時、転んだ時にどうやって自分を見つめて、相手を恨むことなくもう一度立ち上がって歩けるようになるのかを教えてもらった本です。「相手が君の人生からはじきだされたと思えばいい」という言葉に励まされました。

hodaruさん/40代/女性

100人中/5人がおすすめ

【5位】落下する夕方

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 江國 香織
出版社: ‎角川書店
発売日: ‎1999/7/5
価格:

あらすじ

梨果と八年一緒だった健吾が家を出た。それと入れかわるように押しかけてきた健吾の新しい恋人・華子と暮らすはめになった梨果は、彼女の不思議な魅力に取りつかれていく。逃げることも、攻めることもできない寄妙な三角関係。そして愛しきることも、憎みきることもできないひとたち…。永遠に続く日常を温かで切ない感性が描いた、恋愛小説の新しい波。

引用元:Amazon

未練をゆっくりと片付けて、自分らしく失恋するのも素敵だと思える

この本を読んで、「好きな人と別れるには、覚悟だけでなく、自分の生き方を見つめ直す時間が必要なんだなあ」と思いました。

人はよく「未練」という言葉で、好きな人との幕引きまでの時間を言い表すことがあります。この物語の主人公・梨果も、さらっとしていますが、未練という言葉がぴったりの思いを抱えています。

そんな梨果の生活や思考に変化をもたらすのが、彼女の元カレ・健吾の新恋人の華子です。彼女の奔放な生き方に惹かれる梨果でしたが、それは彼女の一面を見ているに過ぎなかったことに気付かされます。最後にすべて決着をつけて歩き出す梨果が素敵に見えました。

こういう失恋はきっと、時間とともにいい思い出になるのだろうと思います。

ncmsk523さん/50代/男性

100人中/6人がおすすめ

【6位】ホリー・ガーデン

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 江國 香織
出版社: ‎新潮社
発売日: ‎1998/3/2
価格:

あらすじ

果歩と静枝は高校までずっと同じ女子校だった。ふと気づくといつも一緒だった。お互いを知りすぎてもいた。30歳目前のいまでも、二人の友情に変わりはない。傷が癒えない果歩の失恋に静枝は心を痛め、静枝の不倫に果歩はどこか釈然としない。まるで自分のことのように。果歩を無邪気に慕う中野くんも輪に加わり、二人の関係にも緩やかな変化が兆しはじめる…。心洗われる長編小説。

引用元:Amazon

アラサーの女性2人の恋と友情に共感できる

アラサーの果穂と静枝は幼なじみです。

果穂はこれまでの恋でとても傷ついてきました。一途に思い、慕いながらも報われない恋でした。その傷を抱えながらも、メガネ店で販売員として働き始めます。

そのメガネ店の年下の男性・中野くんが、少しずつ果穂と関わりを持とうとし始めます。

そんな果穂を気にかけてきた静枝が心惹かれている男性は、家庭を持っていて・・・。

果穂の傷ついた心が、少しずつ平常を取り戻す様子が温かな筆致で描かれ、読みやすくて共感できます。

makino50さん/30代/女性

100人中/6人がおすすめ

【7位】愛に乱暴

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 吉田 修一
出版社: ‎新潮社
発売日: ‎2013/5/22
価格:

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あらすじ

これは私の、私たちの愛のはずだった―本当に騙したのは、妻か?夫か?やがて、読者も騙される狂乱の純愛。“家庭”にある闇奥。“独り”でいる孤絶。デビュー以来一貫して、「ひとが誰かと繋がること」を突き詰めてきた吉田修一が、かつてない強度で描く女の業火。

引用元:Amazon

迫り来る「終わりの影」に怯える妻の心情に、同情と脅威を覚える

夫婦になってからのリアルな日常が生々しく書かれた一冊で、特に女性が感じがちな「結婚してから夫が冷たくなった」という状況を浮き彫りにしたようなシーンが多々あります。

夫の不貞にじわじわと追い詰められる苦しさや、姑からの監視するような視線は自分に置き換えて考えると「絶対嫌だ、かわいそう」と同情しがちですが、実は主人公にも後ろ暗い秘密があり……。

愛憎渦巻く世界観は、面白くもゾッとすること間違いなしです!

あさり子さん/20代/女性

100人中/5人がおすすめ

【8位】トラッシュ

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 山田 詠美
出版社: ‎文藝春秋
発売日: ‎1994/2/10
価格:

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あらすじ

人を愛した記憶はゴミのようには捨てられない。黒人の男「リック」を愛した「ココ」。愛が真実だったとしたら、なぜ二人は傷つき別れなければならなかったのか。男、女、ゲイ、黒人、白人―、ニューヨークに住むさまざまな人々の織りなす愛憎の形を、言葉を尽くして描く著者渾身の長篇。女流文学賞受賞。

引用元:Amazon

苦しくてたまらないが、前に進む勇気を感じられる

お互いに心の奥で求めあっているのに、相手の顔を正面から見ることができなかったり、相手に甘える気持ちと相手を信頼する気持ちを混同してしまって、取り返しのつかない失敗をしてしまったりする、リックとココの物語です。

失恋という言葉では決着がつかないような物語ですが、人間の本質的な弱さを痛々しいまでに浮き彫りにしています。

「ジェシーの背骨」で希望が見えたココが見つけた答えには、胸が苦しくなりますが、女性の強さも感じました。

ncmsk523さん/50代/男性

100人中/5人がおすすめ

【9位】少女と殺人鬼

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 宮崎 小春
出版社: ‎主婦の友社
発売日: ‎2011/12/2
価格:

あらすじ

監禁、死の恐怖、逃亡、そして…もし、愛してはいけない人を愛してしまったら。しかも、その相手が「一家惨殺事件の犯人」だとしたら…。女子高生・千晴は突然、拉致され、そして監禁されてしまう。そこにいたのは二人のケダモノと、一人の「殺人鬼」だった―。「何回読んでも涙が止まらない」「こんなに感動した小説は初めて」「読まないと人生損する」など、魔法のiらんどで大絶賛の問題作。総合ランキング1位に輝いた。衝撃の結末に、あなたの涙腺は崩壊する…。

引用元:Amazon

今まで読んだ恋愛小説の中で、最も「幸せに終わってほしい」と願った作品

ある日、女子高生の主人公の千晴(ちはる)は、下校の際に3人の男に誘拐されます。そこから地獄のような日々が始まりますが、唯一暴行に協力的でなかった朝日(あさひ)に千晴は興味が湧いてきます。

そんな彼に徐々に惹かれていく千晴と、時々とても優しくて寂しい目をする朝日は、被害者と加害者でありながら、恋愛関係に発展していき、2人だけの逃亡生活が始まります。

お互いを信じたいと思えば思うほどすれ違い、大切にしたいからこそ別れを決断せざるを得ない関係で、読んでいてとても切なくなりました。

千晴が朝日の「自分だけに向けられた優しさ」に気づいたとき、涙が自然と出てきました。

ラストで朝日の衝撃の過去を知ったとき、残忍な殺人鬼とは何者なのか、深く考えさせられます。切なくて優しくて、忘れられない作品です。

Jurika.uさん/20代/女性

100人中/5人がおすすめ

【10位】大統領のクリスマス・ツリー

  • 切なさレベル:
  • 泣けるレベル:
  • 失恋の共感度:
著者: 鷺沢 萠
出版社: ‎講談社
発売日: ‎1996/10/1
価格:

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あらすじ

これがね、大統領のクリスマス・ツリー。治貴の言葉は香子の耳の奥に今でも残っている。ワシントンで出会い、そこで一緒に暮らし始めた二人。アメリカ人でも難関の司法試験にパスし弁護士事務所でホープとなった治貴。二人の夢は次々と現実となっていく。だが、そんな幸福も束の間…。感涙のラストシーン。

引用元:Amazon

登場人物が魅力的で、ワシントンの風景描写が綺麗!

「失恋」を大きなテーマとして掲げている小説ではないかもしれませんが、「恋を失う」ということ、それに伴う切なさや喪失感をリアルに感じさせてくれる小説は、本作をおいてほかにないと思います。

アメリカ・ワシントンで日本人留学生として出会った香子と、その恋人(のちに夫となる)治貴の日常を静かに描きながら、アメリカの異国情緒も生き生きと感じさせてくれます。

この日本人カップルも、周りの人々もとても魅力的で、その幸せな世界が、のちの悲しみをより引きたたせます。

ラストシーンは悲しいのだけれど、暗い印象よりもどこか美しさを感じてしまいます。

もう何回読み返したかわからないくらいお気に入りの小説です。

satomisaitoさん/40代/女性