編集部おすすめ:おすすめの長編ミステリー小説20選
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめの長編ミステリー小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶおすすめの長編ミステリー小説20選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
悪の教典
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 貴志 祐介 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2012/8/3 |
価格 | 825円 |
裏表の顔を使い分ける教師の狂気的な行動に引き込まれる
教師・蓮実はさわやかなイケメンで、生徒からの人気者です。
しかし、裏の顔はサイコパスな殺人鬼。過去に両親を殺害したり、生徒を手にかけたり表と裏の切り替えがうますぎて、本当に恐ろしいです。
狂気とミステリーに溢れている作品なので、是非オススメです。
つくたろうさん/20代/男性
アンダードッグス
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 長浦 京 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2020/8/19 |
価格 | 2,035円 |
ストーリーも面白いし、めぐるましい展開が気になって、途中で読むのをやめられなくなる
農林水産省を追い出された元官僚が主人公です。同じ負け犬(アンダードッグス)たちとチームを組み、返還をひかえた香港で、お宝の強奪に挑みます。
米、ロシア、中国、英国など各国の部隊との駆け引きと激突、誰が敵で誰が味方か?お宝の謎・・・血にそまる香港で、生き残り、宝を強奪できるのか?という内容です。
ストーリーも面白いし、めぐるましい展開に、話に引き込まれます。
そんな中での主人公の成長、謎だらけの登場人物たち、先が読めない展開など、読みどころ満載です。気になって、途中で読むのをやめられなくなる本です。
chammywhilte7733さん/50代/男性
緻密なロジカルにおどろおどろしい世界観で、あっという間に物語の世界に惹き込まれてしまう!
オススメの長編ミステリーは『黒祠の島』です!
小野不由美さんはファンタジーやホラーが有名ですが、この『黒祠の島』は緻密に練り上げられた上質なミステリーです。
主人公は行方不明になった知り合いを探しに、とある島を訪れるのですが、そこは国に認められなかった宗教の伝わる島、黒祠の島でした。頑なに口を閉ざす島民、島に根付いた不気味な因習、惨事の名残を残した廃屋……。それら全てが一本の線として繋がった時、おどろおどろしい事件の真相が明らかになる、というお話です。
漫画化もされていて、文章の繊細さ、世界観の構築、トリック構成、全てが素晴らしいクオリティです。
南秋良さん/20代/女性
暗黒館の殺人
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 綾辻 行人 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2004/9/10 |
価格 | – |
全4巻で2000ページ越えだが、面白くてするっと読める
本作は、綾辻行人による超有名な館シリーズのなかでも一番の長編なので、「読むのに色々な意味で覚悟が必要」と言われています。
全4巻で2000ページ越えです。あまりの長さに伸ばした手を引っ込めそうになりますが、心配ありません。館シリーズは数あるミステリー小説のなかでもとても読みやすいのです。
もちろん作品としても面白いので、あっという間に読み進めることができます。
暗黒館を読むなら、館シリーズをすべて順番に読んでからの方が楽しめます。そうなると長編どころではなくなるかもしれませんが、いつの間にか世界に引き込まれていますよ。
Japis703さん/30代/女性
オクトーバー・リスト
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | ジェフリー・ディーヴァー |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021/3/9 |
価格 | 1,045円 |
時間を遡りながら明かされる謎が凄く面白い
本作のヒロインであるガブリエラは、娘を誘拐されてしまい、誘拐犯から「オクトーバー・リスト」を要求されます。彼女は協力者達とともに、正体不明のそれを入手し、娘を救出するべく奔走していくのですが…。
時間を遡りながら明かされる謎が凄く面白いです。ストーリーが進むに連れて、起こった出来事に関する「何?」や「何故?」が順次明かされ、最後に「そういうことなの?!」ということになっていき、ひどく引き込まれてしまいました。
本作は非常に独特な構成なのですが、各章は各々「3人称多視点」というような普通な感じで、ニューヨークを舞台に展開する物語です。
読み始めは些か戸惑いますが、数章進んで来ると慣れてしまうので、ぜひチャレンジしてほしいです。
Charlie097さん/50代/男性
苦悩する男
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | ヘニング・マンケル |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2020/8/31 |
価格 | 1,320円 |
主人公が自らの衰えを自覚する人間臭い描写に惹かれる
スウェーデンの刑事モノ「クルト・ヴァランダーシリーズ」の一作で、本作はその“最終章”に相当する作品です。
退職の時期も近付いた中、娘のパートナーの両親を巡る一件の調査に乗り出したヴァランダー刑事が見出だす意外な真相は…という物語です。
ヴァランダー刑事は、年齢相応の衰えを自身で「認めたくなくとも自覚せざるを得ない…」という状況に在ります。
長くシリーズを愉しんだ者としては少し複雑ですが、そういう衰勢の描写に惹かれます。
Charlie097さん/50代/男性
殺人方程式 〈切断された死体の問題〉
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 綾辻 行人 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2005/2/10 |
価格 | 880円 |
話のテンポが良くてどんどん引き込まれる
綾辻行人さんの本格密室殺人です。
話のテンポが良くてどんどん進みます。
登場人物の夫婦の掛け合いも面白く、危ないことに首を突っ込みたがる奥さんと、それを止めようとしながらも結局は丸め込まれてしまう旦那さんの話も、また楽しめると思います。
怖いというよりは、切ない感じになってしまうお話だったと思います。
hamuji_862さん/40代/女性
真夜中は別の顔
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | シドニィ シェルダン |
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出版社 | アカデミー出版; 新装判版 |
発売日 | 2007/3/1 |
価格 | – |
予想外のストーリー展開がテンポよく繰り広げられ、引き込まれる
海外ミステリ作品です。男女の感情面の描写や、銃が当然のように出てきたりと、日本の小説ではありえないような内容ばかりですが、その点も非日常としておもしろく感じます。
上下巻に分かれているため、読むまでは気合が必要ですが、読み始めるとストーリー展開のテンポが良く引き込まれます!
シドニィ・シェルダンの作品は一つ読むと他のものも必ず読みたくなると思います。
george_nsさん/20代/女性
鳴風荘事件 殺人方程式II
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 綾辻 行人 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2006/3/15 |
価格 | 968円 |
お約束の館殺人事件で、伏線もきっちり回収され、後書きも面白い
作者は綾辻行人さん。
TVドラマにもなった作品ですが、なかなか練り込まれていて楽しめると思います。
作者が「エラリー・クイーン」に傾倒しているとあって、「読者への挑戦」が付されています。
密室もの、館ものが好きな方にはうってつけかと思います。
私は一気読みする人間なので、「これはこう、あれはあれ」と伏線などあまり考えなしに読んでしまったりしますが、伏線もきっちり回収されていますし、後書きも面白いです。
hamuji_862さん/40代/女性
オリエント急行の殺人
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | アガサ クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2011/4/5 |
価格 | 1,034円 |
犯人の意外性と探偵の珍しい行動が衝撃的
名探偵ポアロが犯人を知りながら、警察にそのことを言うことは不可能と判断した珍しい作品です。
この作品は映画になり、テレビでもドラマ化しました。
私は先にドラマを見たのですが、その後、小説ではどのような書き方をされるのか気になり、読みました。
イギリスのミステリーの女王と呼ばれた小説家アガサ・クリスティの筆力が光る名作だと感じました。
healthtakaradukaさん/30代/女性
人狼城の恐怖
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 二階堂 黎人 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2001/6/15 |
価格 | – |
世界最長のミステリー小説だが、かなり読みやすいのでチャレンジして欲しい
世界最長のミステリー小説として、なんとギネス認定されている二階堂黎人の最高傑作です。
物語の舞台はある古城、そこで連続殺人事件が起きてしまいます。
一冊のボリュームが分厚めで、しかもそれが4冊待ち受けています。登場人物が多く、しかもカタカナの名前…(笑)あまりの長さに少し躊躇しそうになりますが、文章はかなり読みやすいです。
グロテスクな描写等に慣れて流れに乗ってしまえば、思いの外スルスル読めてしまいますよ。
Japis703さん/30代/女性
祈りの幕が下りる時
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2016/9/15 |
価格 | 858円 |
絡み合う人間関係と徐々に明らかになる真実に引き込まれる
おすすめの長編ミステリー小説は「祈りの幕が下りる時」です!
ミステリー小説をたくさん書かれている東野圭吾さんの作品で、ある殺人事件をきっかけに、一見全く関係が無さそうに見える登場人物の現在、または過去での関係が徐々に明らかになっていくという内容です。
人の「人を想う感情」が手に取るように書かれていて、どの登場人物にも感情移入してしまい、展開がどうなっていくのか気になってページをめくる手が止まりません。
aqua1129さん/30代/女性
名探偵2人の共演、謎解きにアクション要素もあって、非常に胸が熱くなる
オススメの長編ミステリー小説は、エラリー・クイーン氏の『恐怖の研究』です。
ストーリーはクイーンのもとにワトソン博士の未公開のホームズの事件簿が届くところから始まります。だれがなんの目的で届けたのかということが、ホームズが取り組む切り裂きジャック事件そのものだけではない謎となり、クイーンが読み進むホームズのストーリーと同時進行で語られます。
過去パートでは、“切り裂きジャック”の事件が起こり、ホームズとワトソンは正義の心を持ってその正体探しに取り組みます。
現代と過去、クイーンとホームズが時代を超えて恐怖の世界最大ミステリー、“切り裂きジャック”事件の真相を解明するというストーリーです。
世界中でもビッグネームな名探偵2人の共演、謎解きにアクション要素もあって、非常に胸が熱くなる作品です!
南秋良さん/20代/女性
華やかな演劇の世界と、その陰のドロドロとした人間模様の描写が素晴らしい
開幕直前の東劇の貴賓室に「現金で2億円用意しろ。出来なければ大詰めで主役を殺す」という電話が掛かってきました。
この劇の作家、小野寺ハルと演出家の渡紳一郎はかつて夫婦だったのですが、離婚してハルは劇作家になり、紳一郎はミステリー作家に転身していました。
演劇界の大女優と歌舞伎役者で人間国宝の二人が圧倒的な名演を披露し、舞台は大盛況になりますが、そんな中、観客席の中年女性が包丁で刺殺されてしまいます。
華やかな演劇の世界とその陰のドロドロとした人間模様を描ききった、有吉文学の最高傑作だと思います。
chodaijajuさん/50代/男性
八つ墓村
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 横溝 正史 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 1971/4/26 |
価格 | 836円 |
横溝正史のミステリーの中で屈指の「可憐なヒロイン」を拝める
横溝正史の中では少し異色作と言っていいかも知れません。もちろん金田一耕助が探偵なんだけど、この話の語り部が「寺田辰弥」で、彼に見えないことは見えないので、彼の感じるイメージがミスディレクションになっています。
この語り部が、犯人の思ったように行動し考えてしまうからタチが悪いです。なんでも、クリスティの「ABC殺人事件」の要素を模倣しているらしいですよ。こっちも併せて読んでみると面白いです。
また、登場する女性の一人が、途中から物凄い「ヒロインとしての才能」を開花していくので、そこがすごく見事です。
仲澤マサユキさん/50代/男性
骨を追え ラストライン4
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 堂場 瞬一 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021/3/9 |
価格 | 869円 |
現在の事件と10年前の事件を併せて解き明かしていくと言う構成が、独特な空気感を醸し出している
本作は<ラストライン>というシリーズの第4作と位置付けられています。
失踪当時、高校3年生だった女性と見受けられる白骨死体が発見されたことから事件が動き、思い掛けない事の真相が明らかになって行きます。
シリーズ通しての主人公・岩倉刑事は捜査員の立場で、村野は被害者支援担当の立場で各々事件に携わり、事件関係者が秘めていた事柄の扉を一つずつ開けることになっていき、少し意外な真実を解き明かします。現在進行形の事件と10年前に起こった事件を解き明かしていくと言う構成が、独特な空気感を醸し出しています。
愉しい“シリーズ”というのは、新しい作品が登場する都度、「遠くの友人・知人の近況に触れる」というような面白さが在ると思っているのですが、今般もそれを満喫しました!
今作では岩倉刑事、村野という「共演または競演の2人の主人公」も好かったですが、岩倉刑事が在勤する立川中央署の人達も一寸面白かったです。
Charlie097さん/50代/男性
レベル7
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 宮部 みゆき |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1993/9/29 |
価格 | 1,155円 |
王道だけど、とても読みやすい構成で、温かい気持ちになれる
最初に読んだのは10代の時でした。『レベル7まで行ったら戻れない』という言葉がゲーム要素が強そうで面白そうと思いました。
しかし読んでみたら、けっこうハードな展開で驚かされます。
主人公が二手に分かれて話が進んでいくこと、最後に話が交差して内容がわかってくるという、王道だけど、とても読みやすい構成になっています!
後味の悪いミステリーとは違い、宮部みゆきらしい、温かい気持ちになれるのでオススメです!
ryu11_cwさん/30代/男性
社会性が強いのでハッとさせられる
宮部みゆきの作品でトップクラスの人気を誇る作品です。 文庫本で全5巻、合計2500ページくらいあります。
1巻では女性失踪事件と殺人事件をメインに物語が展開していきます。
被害者と加害者の両方の視点で描かれ、登場人物一人一人の設定や心情が細かく描写されているので、よくあるミステリー推理小説とは少し違っていて魅力的です。
Japis703さん/30代/女性
冷たい校舎の時は止まる
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 辻村 深月 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2007年8月11日 |
価格 | – |
爽快感が残るSF青春ミステリー!
辻村深月さんの長編ミステリーです。雪の降る学校から出られなくなった高校生8人。
なぜ学校から出られないのか原因を考察すると、文化祭の最中に死んだメンバーが関係しているらしいことに気づきます。しかしその人物が誰だったのか、みんな思い出せません。
8人それぞれの記憶の回想で進んでいく物語です。
SF要素もホラーの要素も兼ね備えている本作ですが、読み終えると爽快感もある青春ミステリーです。
su113さん/20代/女性
ある閉ざされた雪の山荘で
- 物語の満足度 :
- 読み応え度 :
- ミステリー要素:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 1996/1/11 |
価格 | 693円 |
他にはなかったシチュエーションが面白い
東野圭吾作品です。いわゆるクローズドサークル物ですが、他にはなかったシチュエーションが面白いです。
果たして人がいなくなるのは、本当に演出なのかというサスペンス調で進みます。
真相はなかなかの伏線が効いており、驚きます。
ラストの展開も良く、読みごたえがある小説です。
itohi98さん/50代/男性
まとめ
読書家500人が選ぶおすすめの長編ミステリー小説では、1位は『秘密』、2位は『そして誰もいなくなった』、3位は『姑獲鳥の夏』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶ長編ミステリー小説のおすすめ30選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
おすすめの長編ミステリー小説アンケートの詳細
第1位(43票) | 秘密 |
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第2位(38票) | そして誰もいなくなった |
第3位(31票) | 姑獲鳥の夏 |
第4位(30票) | マスカレード・ホテル |
第5位(25票) | ドグラ・マグラ |
第6位(23票) | 幻夜 |
第7位(23票) | 告白 |
第8位(23票) | 白夜行 |
第9位(21票) | 新世界より |
第10位(20票) | さよならドビュッシー |
その他(220票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人