小学生の高学年でも気軽に読める物語で、かつ男子だからこそより一層楽しめる小説を探すこともありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んで小学生の高学年男子におすすめできる小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶ小学生の高学年男子におすすめの小説28選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
好きなところから読めます
小学生の高学年男子におすすめの小説人気ランキング
まずは、小学生の高学年男子におすすめの小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶ小学生の高学年男子におすすめの小説』によると、1位は『とんび(49票)』、2位は『夏の騎士(38票)』、3位は『夜のピクニック(35票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、小学生の高学年男子におすすめの小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】とんび
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | 重松 清 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2011年10月25日 |
価格 | 704円 |
登場人物に感情移入して、考える力をつけてほしい
小学生の高学年男子におすすめの小説だと、重松清の「とんび」が一押しです!この物語は、不器用な父親とその息子の感動ストーリーです。
主人公だけでなく、登場人物がどれも魅力的です。初めに読んだときは、息子の気持ちに1番共感しましたが、その後は父親に感情移入し、その不器用さに涙が止まらなくなりました。読むごとに色々な立場で小説を見てしまいます。
その時の環境や感情によるものだと思いますが、「子ども」ではなくなってきている五年生に、是非読んでもらいたいです。そしてその10年後、20年後また読み直してほしいです。
どの登場人物に感情移入するか、考える力をつけてほしいですね。
Emmy(エミー)さん/30代/女性
【2位】夏の騎士
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | 百田 尚樹 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2019年7月18日 |
価格 | 1,540円 |
今も昔も大切なことは変わっていないと気づかされる
勉強も運動も苦手な主人公が、仲間たちと過ごしたひと夏の冒険が描かれています。
この小説の時代背景は昭和の最後の夏なので、今の小学生と主人公の環境は大きく異なっていますが、今も昔も大切なことは変わっていないと気づかされます。
これから大人になってゆく子供たちが、仲間たちと経験し、悩み、気が付くことが瑞々しい文章で心にすっと入ってきます。
主人公と同じ年齢の子供たちにぜひ読んで欲しいです。
rie2310さん/40代/女性
【3位】夜のピクニック
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | 恩田 陸 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2006年9月7日 |
価格 | 825円 |
夜の雰囲気や青春の気配が読み手に伝わってくる
小学生の高学年男子にオススメなのは、恩田陸の「夜のピクニック」です。
高校生活最後のイベント、「歩行祭」。ここで主人公の貴子は、過去の出来事を精算しようとします。
夜になると浮かび上がる思い。夜の濃い気配が立ち込めて、ページを超えてこちらにも伝わってくるような1冊です。
高校生活、文化祭、恋愛。青春の眩しいほどのひとときが、ギュッと詰め込まれたような1冊。
これから大人の階段を登り始める多感な小学生の男の子に、是非読んで欲しい1冊です!
aeta86さん/20代/女性
【4位】ぼくらの七日間戦争
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | 宗田 理 |
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出版社 | KADOKAWA/角川書店; 改版 |
発売日 | 2014年6月20日 |
価格 | 704円 |
仲間との友情、先生や大人への反抗、誰もが一度は通る大人への階段が描かれている
実写以外にも、アニメ映画化もされた「ぼくらの七日間戦争」がおすすめです。
今は先生も生徒に何も言えない、言わない時代ですので、もしかしたら今の時代には少し合わないかもしれません。
でも、同級生との友情や葛藤、親への反抗や先生への反抗は、いつの時代、誰でも通る大人へのステップだと思います。
ドキドキ感のある小説で、分かりやすい言葉で書かれているため、最初の中編小説には一番のおすすめです。
IT.worksさん/40代/男性
【5位】十五少年漂流記
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | ジュール・ヴェルヌ |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1951年11月20日 |
価格 | 440円 |
子どものころにしか味わえないワクワクのストーリーで、大人になっても大事な一冊になるはず!
子供に戻ってすべて忘れて読み直したいと思う、思い出の一冊です。
子どもたちだけの無人島生活なんて、大人になってから読んでもきっと響きません!子供の時だけの最高の一冊だと思います。
読書感想文の定番になってますが、いろんな先入観をとっぱらって、頭を空っぽにして読んでもらいたい本です!
本を読むのが苦手な男の子も、きっと夢中になって読めると思います。
zaya_oolongさん/40代/女性
【6位】カラフル
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | 森 絵都 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2007年9月10日 |
価格 | 682円 |
生きるってなんだろう、ということを教えてくれる青春の物語
「カラフル」は、森絵都さんのコミカルで優しい文章と、あれよという間に展開していく予想もつかないストーリーで、子どもも大人も楽しめます。
主人公の「ぼく」が死んでしまうところからストーリーは始まるのですが、突然現れた天使によると「ぼく」は大きな過ちを犯したため、死んでしまったと言います。そして自分の犯した過ちを思い出したら蘇ることができると言われ、生前の記憶のない「ぼく」は、別人の人生を途中から乗っ取り、自分が蘇るための「記憶さがし」を始めます。
突拍子もない始まり方ですが、最後は「なるほど、こういうことか!」と納得できてスッキリします。主人公が乗っ取った人格で結構好き勝手やるのですが、そこも面白いです。
そしてなぜぼくたちは生きるのか、ということを奇想天外なストーリーと、個性あふれるキャラクターと一緒に考えることのできるお話です。
宮原 さくらさん/30代/女性
【7位】ハリー・ポッターシリーズ
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | J.K.ローリング |
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出版社 | 静山社 |
発売日 | 1999年12月1日 |
価格 | 2,770円 |
定番のファンタジー小説の中でも、バトルが光る一作!
世界的に超有名なハリー・ポッターシリーズの第5作目です!復活した闇の帝王の力が世界を覆い始め、それと戦うハリー達が学校内外でさまざまな出来事に巻き込まれていくというものです。
本作では、ハリー・ポッターシリーズではそれまでにほとんどなかった、魔法でのバトルが多く描かれています。ボリュームこそ多いですが、小学生の方でも読める文章に、誰もが引き込まれるバトルシーンが乗せられています。他の小説ではほぼ味わえない、魔法が飛び交うシーンを文字で味わえる一作です!
本を読むのは嫌いではないけれど、何を読めばいいのかわからないとか、ハズレを引きたくないなど、本に迷っている方にもおすすめの一作です!
bryant24hamblemoさん/20代/男性
【8位】バッテリー
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | あさの あつこ |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2010年6月12日 |
価格 | 770円 |
思春期の友情や成長を通して、青春が感じられる
著者のあさのあつこさんは、人物の感情表現や人間関係の描写がすごく上手な方です。
1人の野球少年が、部活のチームメイト間でのトラブルや、思春期ならではの家族とのぶつかり合いを経験します。
そんな彼が、バッテリーを組んだ友人をきっかけに徐々に素直になり、心を閉ざしがちだった性格が直っていきます。
不器用な主人公が人間的に成長していくのを感じられる作品になっています。
ひじりさわさん/20代/男性
【9位】手ぶくろを買いに
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | 新美 南吉 |
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出版社 | 偕成社 |
発売日 | 1988年3月1日 |
価格 | 1,540円 |
心温まるキツネと人間の交流を通して、大切な物を思い出させてくれる
「手ぶくろを買いに」は、新美南吉氏による心温まるキツネと人間のやりとりを描いた物語です。幻想的で、新鮮な発想で描かれているシーンが光ります。
子ぎつねは手が寒いので、町に手袋を買いに行きます。母親ぎつねに銅貨をもらい、片方の手を人間の子供の手にしてもらって、店を訪れます。店内の明かりに目がくらみ間違えてキツネの手を出してしまうのですが・・・。
子ぎつねが母ぎつねの教えを妄信せず、自分なりの答えを見つけたように、この話からは様々な事を学ぶ事ができますし、これから成長していく多感な子供にこそ読んでもらいたい、良い話なのではないか、と思いました。
rock1219jpさん/30代/男性
【10位】キノの旅シリーズ
- 読みやすさ :
- 物語の満足度 :
- 男子におすすめ度:
著者 | 時雨沢 恵一 |
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出版社 | KADOKAWA; 改定版 |
発売日 | 2000年7月7日 |
価格 | 671円 |
こんなにもたくさんの価値観があるのかと考えさせられる
キノという女の子が、喋るバイクのエルメスと一緒にひたすら旅をするという物語です。キノの旅する世界には、国によって色々なルールがあり、キノは訪れた国の人達と関わりながら、その国を選んで暮らす人々の考え方や生活を知っていきます。
国の人は「自分たちの国が1番良いから、旅はやめてここに住みなさい」と誘ってきたりしますが、キノは一つの国に滞在する時間を決めているので、丁寧に断り、また次の国へと旅立ちます。
短編ですから読みやすく、これだけたくさんの国が出てきたにも関わらず、すべてに共感できる国は一つも無いので、「こんなにもたくさんの価値観があるのか」と考えさせられました。
そして「自分の価値観はこうだな」と気づかされた本でもあります。
nontanmamaさん/30代/女性
自分の家族にも想いを巡らせ、優しい気持ちになれる
重松清の「とんび」をおすすめしたいです。
舞台は高度経済成長期の瀬戸内海に面した町。運送会社で働くヤスは美佐子と出会い、そして息子のアキラが誕生日します。あたたかく幸福に包まれた日々の絶頂で、美佐子の死という耐えがたい現実が家族に訪れます。
父と子はどう向き合い、そして生きるのか。不器用な男とその息子、二人三脚の生涯が穏やかに描かれていきます。
自分の家族にも想いを巡らせることができる、優しい気持ちになれるお話です。
Meinaiさん/30代/女性