編集部おすすめ:おすすめの本格推理小説21選
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめの本格推理小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶおすすめの本格推理小説21選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
ABC殺人事件
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | アガサ・クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2003年11月11日 |
価格 | 1,034円 |
読者の先入観を利用した伏線がすごい!
おすすめの本格的な推理小説は「ABC殺人事件」です。ポワロに挑戦状が届き、ABCの順番で殺人が起こるお話です。
殺人事件の被害者の親族と一緒にポワロが謎解きをしていきますが、最後の最後まで犯人がわかりません。
しかし、最後の結末を知ると、読んできた中にしっかりと伏線があります。先入観をもち読んでいると絶対に解決できない事件です。
昔ながらの小説ですが、ミステリーが好きな人には堪らない小説です。
ms0228maさん/20代/女性
獄門島
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 横溝 正史 |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 1971年3月30日 |
価格 | 616円 |
少しおどろおどろしくて、納得できる真相に舌を巻く
閉鎖的な島で起こる殺人事件に、探偵の金田一耕助が挑むという、横溝正史の「獄門島」がおすすめです。
少しおどろおどろしい作品ですが、好きな人はとても癖になります。
また、「見立て殺人」という一見意味のないような特殊な殺人が行われるのですが、解答編を読んでみると、納得できる真相となっていて思わず舌を巻いてしまう素晴らしい作品です。
いぬねことりさん/30代/女性
アンカー
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 今野 敏 |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2017年5月26日 |
価格 | 1,760円 |
報道の裏側が描かれているので、ニュースを見る目が変わる
おすすめの推理小説は、今野敏さん作の「アンカー」です!
ニュース番組のスタッフで遊軍記者の布施さんが遊んでいるように見えますが、意外なところから未解決事件の解決に近付いていきます。
普段見ているニュース番組でも同じように取材しているのかな、と想像して見てみると、とても面白いです!
もちろん事件の構成もしっかりしています!
mayuk1ch1さん/30代/女性
複数の事件が折り重なり絡めとられた真実を紐解く、妖怪好きには堪らない憑き物落しミステリー!
四角い箱の中に少女の腕がみっしりと詰められているという、バラバラ箱詰め殺人事件から物語が始まります。
同時に複数の事件が起きてしまうのですが、それぞれの事件を薔薇十字探偵社の探偵・榎木津礼二郎とその助手、カストリ雑誌の編集記者、小説家、警視庁捜査一課の刑事、そして事件を解決に導く古本屋「京極堂」の店主であり神主・拝み屋でもある中禅寺秋彦が、同時進行で解決の糸口を模索し、紐解いてゆきます。
全ての事件が繋がり、それぞれの真実が明かされた時、それまで不思議だった数々の事件は不思議ではなくなるのです。
分厚いので、初めて手にするには少しハードルが高そうに見えますが、読むのは全く苦になりません。個性豊かで癖の強い登場人物たちと、見開きやページの終わりで必ず文章が終わるように編集されているおかげで、読んでみるとあっという間に読み終わってしまう作品です。
kwskさん/20代/女性
月光ゲーム
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 有栖川 有栖 |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 1994年7月10日 |
価格 | 814円 |
一瞬も気を抜けないパズルのような謎解きが楽しめる
登山に訪れた大学のサークルメンバー内で殺人事件が起きるという話です。
ひとつひとつの手がかりが意味を持っているので、気を抜かずに読まないと謎解きができない頭脳を試されるような作品となっております。
時間差トリックや暗号など、様々な謎が浮上してくるので読んでいて飽きないし、後半は怒涛の展開なので一気に読めてしまう素晴らしい本格推理小説です。
いぬねことりさん/30代/女性
扉は閉ざされたまま
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 石持 浅海 |
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出版社 | 祥伝社 |
発売日 | 2008年2月8日 |
価格 | 660円 |
論理的な心理攻防戦が楽しめる
石持浅海先生の作品は非常に論理的なので、綿密にロジックが積み重ねられた作品が好きな人にはハマります。
作品は倒叙形式で、犯人は遺体の発見を遅らせようと自然な流れを作っていきます。
しかしちょっとした違和感から不審に思った探偵役の碓井優佳との心理攻防戦が楽しめます。
シリーズ化されているので、面白かったら続編が読めます。
itohi98さん/50代/男性
シャーロック・ホームズシリーズ
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | コナン ドイル |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1953年6月1日 |
価格 | 506円 |
すべての推理小説の原点にして最高の作品
天才探偵のシャーロック・ホームズと、助手のワトソンが難題を解決する推理小説です。
私は推理小説の登竜門だと勝手に思っています(笑)
推理をすると言う事は、人の心理やちょっとした動作の違和感を見極める観察力と洞察力が要求されます。これは、どの推理小説にとっても大事な要素です。
シャーロック・ホームズはそれらの力を駆使し、鮮やかに事件を解決していきます。
すべての推理小説の原点にして最高の作品なので、是非読んで欲しいです。
sky25_9a0bさん/50代/男性
アクロイド殺し
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | アガサ クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2003年12月1日 |
価格 | 1,056円 |
犯人が明かされた時の意外感と快感は出色!
今では「やってはいけない」とされる、とあるトリックが仕込まれています。
しかし、最後に探偵が犯人を指摘するときの意外感と快感は、読み終えて暫く経った今でも鮮やかに思い出せるのです。
なにを書いてもネタバレになってしまうか、ヒントを与えてしまうので、もうこれ以上は書けません(笑)
ただ、禁断のトリックではありますが、今でも、これに近いタイプの仕掛けは、日本の人気作に見られます。当時としては画期的だったと思います。
pengxuelaoさん/50代/男性
D坂の殺人事件
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 江戸川乱歩 |
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出版社 | クリーク・アンド・リバー社 |
発売日 | 2016年12月3日 |
価格 | 572円 |
怪しい雰囲気と本格的な推理が楽しめる
推理小説の大御所である江戸川乱歩の代表作です。
作者特有の怪しい雰囲気を楽しむのもドキドキして良いですが、本格的な推理も楽しめる作品です。「なるほど〜」と思わずうなってしまいました。
あまり本を読まない方でも読みやすく、そのあとも他のシリーズの作品がいっぱいありますので、最初の一冊としておすすめです。
mmm_fowarderさん/30代/男性
仮面病棟
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 知念 実希人 |
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出版社 | 実業之日本社 |
発売日 | 2014年12月5日 |
価格 | 652円 |
自分もその現場にいるようなハラハラドキドキ感
王道な病院のミステリー、サスペンスだと思っていたんですが、犯人とだれかが繋がってるけど、誰なのかわからない状況がスリリングです。
自分もその現場にいるようなハラハラドキドキ感で、普段本をあまり読まない私でも休まずにガンガン読めました!
映画化もされましたが、映画より本を先に読んだほうがさらに楽しめます。
最後まで読んだら、もう一度読み返したくなる一冊です!
aaadaさん/20代/女性
本格的なミステリの中に静謐な儚さを感じる
猛吹雪で道に迷い、遭難しかけた劇団『暗色天幕』の8人の目の前に現れた霧越邸。そこで起きる見立て殺人と、不思議な現象。
いかにも本格的な少し古めかしいとも思えるミステリですが、どこか幻想的で印象に残ります。
ものすごいトリックやどんでん返しがあるというわけではないのですが、この本の雰囲気がとても静かでそこが好きです。
karimpani77さん/40代/女性
Yの悲劇
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | エラリー・クイーン |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 1959年8月30日 |
価格 | 792円 |
本格推理小説の王道をいく作品で、意外な犯人ものの傑作
聾者の元俳優、ドルリー・レーンが探偵役を務めるミステリーです。
連続して起こる事件の犯人を追及していくと、意外な犯人が浮かび上がる、という本格推理小説の王道をいく作品です。
「悲劇」四部作の第二作で、おそらくは(個人的なひいき目かもしれませんが)そのなかでも一番の評価を得ていると思います。
ネタバレは当然書けませんが、ある英単語の訳語は少し苦しいと感じる人がいるかもしれません。
pengxuelaoさん/50代/男性
注意深く考えて真実を導き出すという、本格的な謎解きが楽しめる
館で連続殺人事件が起こり、探偵のファイロ・ヴァンスが捜査に乗り出すというシンプルな推理小説です。
細かい所にきっちりと伏線がはられており、ひとつひとつの手がかりが意味を持っているので、注意深く考えて真実を導き出すという、本格的な謎解きが楽しめます。
犯人も意外な人物なので、少しの驚き要素もあって良いです。
いぬねことりさん/30代/女性
機械じかけのトリックの使い方が素晴らしく、読んでいて飽きない
少し変わった本格推理小説を読みたい人には、泡坂妻夫の「乱れからくり」がおすすめです。
からくり屋敷で殺人事件が起こるというシンプルな話なのですが、機械じかけのトリックの使い方が素晴らしい作品です。
後半の冒険チックな展開が面白くて、読んでいて飽きない作品となっています。
少し古いですが、現代でも充分楽しめます。
いぬねことりさん/30代/女性
僧正殺人事件
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | S・S・ヴァン・ダイン |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2010年4月5日 |
価格 | 990円 |
動機の恐ろしさはもちろん、結末がとても意外で面白い
マザー・グースの詩になぞらえて起こる連続殺人に、探偵であるファイロ・ヴァンスが挑むという話です。
伏線や手がかりがとても緻密で、本格推理小説としてここまで完成されているものはないと言えるほどの素晴らしい作品です。
真実が明らかになった時の犯人の動機の恐ろしさはもちろん、結末がとても意外なのでおすすめです。
いぬねことりさん/30代/女性
ドッペルゲンガー宮
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 霧舎 巧 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 1999年7月6日 |
価格 | – |
伏線あり冒険あり、どんでん返しありと、読みどころ満載
霧舎巧先生のデビュー作です。サークル《あかずの扉》研究会に入会した「ぼく」が、奇人変人揃いのメンバーたちとともに、洋館“流氷館”で事件に巻き込まれます。
一筋縄ではいかないあかずの扉・・・研究会が密室殺人トリックに挑みます。
伏線あり冒険あり、どんでん返しありと、読みどころ満載の作品になっています。
本格推理小説のスーパー戦隊(笑)と称された本作を、是非ご堪能ください!
itohi98さん/50代/男性
姑獲鳥の夏
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 京極 夏彦 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 1998年9月14日 |
価格 | 1,012円 |
じめじめした雰囲気と、ものすごい量の蘊蓄が癖になる
京極夏彦さんの処女作で驚きの一冊でした。途中までの何だかじめじめした雰囲気と、ものすごい量の蘊蓄が段々と癖になっていく不思議な感じでした。
ただ、その蘊蓄が単なる脱線話ではなく、最後の謎解きに関係していくので気が抜けません。
百鬼夜行シリーズは他も良作揃いですが、本作は魅力的な登場人物の最初の登場作なので、やはりまずは最初の一冊にオススメです。
mmm_fowarderさん/30代/男性
聖女か悪女
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 真梨 幸子 |
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出版社 | 小学館 |
発売日 | 2020年11月20日 |
価格 | 1,760円 |
女性同士のドロドロしたバトルが怖い
真梨幸子さんが書いたこの本は、4人の視点から複数の事件について考えられており、場面ごとに主人公が変わるのが特徴です。
読み進めるうちに主人公同士の関係もわかってきて、それぞれの事件の犯人は誰なのか、「聖女」とは誰のことなのか、誰がこの複数の事件の黒幕なのか推理するのが面白いです。
女性同士の黒いドロドロしたバトルがあるため、すごく怖くて気味悪いところもあるので、夜中に読むのは怖いですが、読み終わった後はすっきりします。
犯人を知ったうえで、もう一度読み返すような作品です。
u.0508さん/20代/女性
犯罪に手を染める人々の様子が狂気的でとても怖い
「白い雨」は、赤川次郎さんの本格的に怖い推理小説です。
一ページ目からすぐに小説に入り込み、現実離れしているのが特徴です。
話が進むに従い、奥底にある人間の汚い心が現れていきます。
犯罪に手を染める人々の様子が狂気的でとても怖いですが、それが癖になる本です!
辻志紀さん/20代/女性
本格的な推理小説なのにコミカルに書かれていて読みやすい
赤川次郎さんの独特な世界観で、おもしろおかしく書き上げられています。
表現や言い回しがコミカルなので、思わずクスッと笑ってしまう部分がたくさんあって、スラスラと読み進められます。
一方で、内容はとてもシリアスな殺人ものであり、ゾクっとするような本格的な推理小説です。
読んでいくうちに思わずハマってしまいます。
lovepbpdさん/20代/女性
ぬるくゆるやかに流れる黒い川
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 櫛木 理宇 |
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出版社 | 双葉社 |
発売日 | 2019年6月19日 |
価格 | 1,650円 |
重い題材だが、理不尽と戦う勇気を貰える
櫛木理宇さんの作品です。特徴としては「さすがホラー作家」と言わざるを得ないトリハダものの残酷描写、エグい心理描写が特徴のミステリ作品です。
主人公の女子大生2人は、1人の男によって家族の命を奪われます。彼女達は犯人による理不尽で残酷な犯行のルーツを辿ろうと調査を始めるわけですが、そこで浮き彫りになっていくのは、自分で選べるはずもない性別による差別や中傷、偏見に塗れたおぞましい人間たちの業でした。
いわゆる犯人を捜査するミステリというよりは、起きた事件の理由を明かしていくスタイルの作品で、現代に蔓延る不愉快な事実を浮き彫りにするような作品でもあります。
重い題材ではありますが、理不尽と戦う勇気を貰える作品なので、ぜひ一気読みをオススメします。
あさり子さん/20代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶおすすめの本格推理小説では、1位は『謎解きはディナーのあとで』、2位は『十角館の殺人』、3位は『屍人荘の殺人』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶおすすめの本格的な推理小説31選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
おすすめの本格推理小説アンケートの詳細
第1位(50票) | 謎解きはディナーのあとで |
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第2位(36票) | 十角館の殺人 |
第3位(28票) | 屍人荘の殺人 |
第4位(26票) | 重力ピエロ |
第5位(24票) | 火車 |
第6位(18票) | ジェノサイド |
第7位(17票) | すべてがFになる |
第8位(17票) | 迷路館の殺人 |
第9位(16票) | ロートレック荘事件 |
第10位(16票) | 卒業 |
その他(254票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人
目からうろこの話も多く、読み応え抜群
京極夏彦さんの第二作目で、さらに磨きがかかっていく作風にのめりこみました。
途中で現れる謎の作中作というか、小説の不気味さがたまらなく、全編読みたい気持ちになりました。
また、蘊蓄もパワーアップしており、目からうろこの話も多く、読み応え抜群です。
京極作品の中でも一、二を争う人気作ですので、是非おススメしたい一冊です。
mmm_fowarderさん/30代/男性