編集部おすすめ:おすすめの歴史ミステリー小説15選
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめの歴史ミステリー小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶおすすめの歴史ミステリー小説15選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
タイムスリップ森鴎外
- 読み応え度 :
- 歴史要素 :
- ミステリー要素:
著者 | 鯨 統一郎 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2005年7月15日 |
価格 | – |
SF要素があり、誰でも楽しめる
今回、私がおすすめする歴史ミステリー小説は、「タイムスリップ森鴎外」です。
題名の通り、文豪である森鴎外が現代にタイムスリップし、自分を殺そうとした犯人を現代の力で解明していくという内容で、かなりテンポが良くて読みやすいです。
森鴎外の言動も、昔の文豪らしくて好きです。
タイムスリップシリーズは他にもあるので、おすすめです。
papillon.kobeさん/20代/男性
女信長
- 読み応え度 :
- 歴史要素 :
- ミステリー要素:
著者 | 佐藤 賢一 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2012年9月28日 |
価格 | – |
ありえない設定だが、なぜか当時のリアルを感じる
いわゆる男性的な象徴でもある信長が女性であったとしたら、という奇抜な設定の歴史ミステリー作品です。そう考えれば辻褄が合うことが多いので、驚かされます。
軽い読み物では?という当初の期待は、良い意味で裏切られます。男性女性というよりも、当時の人間を理解できる不思議な感覚を得ることができました。
内容的に大人でないと理解できない部分もありましたが、良く知っている信長なので、ある程度歴史好きな方であれば、一読の価値がありそうです。
mizuraさん/40代/男性
成吉思汗(ジンギスカン)の秘密
- 読み応え度 :
- 歴史要素 :
- ミステリー要素:
著者 | 高木 彬光 |
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出版社 | 角川春樹事務所 |
発売日 | 2000年7月1日 |
価格 | – |
探偵の歴史的検証に説得力があり、面白い!
名探偵・神津恭介(作家・高木彬光が作り出した、法医学教室に勤務する探偵で、数々の猟奇的事件を解決している)が、歴史的検証を加えながら、奥州に去っていった源頼朝が、モンゴルにわたりジンギスカンになったことを証明しています。
身長や時代的なラグの問題もクリアしており、確かに義経=ジンギスカンなのだと、当時は読んで本気で納得してしまいました。
platanus_43afさん/50代/女性
歴史小説が苦手でも楽しめる平安バディもの
妖怪や悪霊など、魑魅魍魎が跋扈した時代とされる「平安時代」を舞台にした作品。ばけものが大好きな中将と、それに振り回され彼のばけもの探しにつきあわされる羽目になる主人公のコンビものとなっており、ばけもの探しの先々で起こる様々な事件、謎を解き明かしていくミステリーとなっています。
起こる謎もさながら、それを解決する為に出てくる主人公達の発想力も愉快で痛快なものが多く、こんな発想のさせ方があるのか!と驚かされれてばかり。
また「平安時代」と言えば「恋」の時代。多くの貴族が恋に身をやつし、様々な喜劇悲劇を生み出してきた時代でもあります。「ばけもの好む中将」の世界も例に漏れず、事件や謎の究明をするばかりではなく、様々な主要人物達の恋愛模様も詰め込まれており、複雑にからみあう彼らの恋愛は、時には大事件を起こし、時には穏やかな時間を連れてきたりなど、物語をさらに賑やかにするスパイスと言っても過言ではありません。
平安時代特有の雅さや情緒感を残しつつ、どこか現代チックでライトなテイストで書かれた作品となっている為、歴史ものが苦手という方でも楽しめる作品です。まだこのジャンルに手を出したことがないという方にもおすすめの一作です!
勝哉エイミカさん/20代/女性
失われた究極のレシピ本の謎に迫る一味違った展開が魅力
現代と第2次世界大戦の時代を行き来しながら、絆を追っていく物語です。
戦中に中国ー日本間で失われたと言われる、「大日本帝国食菜全席」という究極のレシピ本を再現するという無茶振りを受けた主人公が、レシピを作成した人物の家族の絆を追っていきます。
主人公は料理人としてのプライドが高く、食材や調理法に関する知見の幅も広いので、ただ謎を追うだけではなく、和食・洋食・中華料理についても知ることができます。
結末が衝撃。ただのミステリに飽きた人や料理好きは、一味違った形で楽しめると思います。
ぺすかとおれさん/20代/女性
遺譜 浅見光彦最後の事件
- 読み応え度 :
- 歴史要素 :
- ミステリー要素:
著者 | 内田 康夫 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2017年9月23日 |
価格 | 748円 |
日独交流の歴史と現代にからめた国際的知的ミステリー小説
『遺譜 浅見光彦最後の事件』は、オーストリア、ドイツ、日本でどんどんシーンが展開していく国際的なミステリー作品です。
ザルツカンマーグート、ハルシュタット、エアランゲン、ニュルンベルク、軽井沢、丹波篠山、神戸の地名にビビッとくる方には特にお勧めです。
「遺譜」は馴染みのない言葉ですが、読み進めていくうちにしっくりしてきます。
第二次世界大戦直前にヒトラーユーゲントが来日した際の出来事がベースになっていて、その当時のドイツの政策に対するある人が取った行動、守ろうとする気持ち、信頼とは何か、といったことが、数十年後の現代に起こった様々な事件と関連していきます。
上下巻とボリュームはありますが、一気に読めるお勧めの小説です。
dct_yyさん/40代/女性
壮大な歴史推理で、謎多き古代日本の深淵を覗ける
神津恭介の歴史推理の三作目。
今度は成吉思汗の正体や邪馬台国の場所といったピンポイントな謎ではなく、神武天皇といった天皇たちや欠史八代と言われ、創作されたとされる天皇の謎に迫る、壮大な歴史推理となっております。
謎多き古代日本の歴史に触れられます。
hironobu428_e97dさん/50代/男性
歴史ミステリーにSFまで、様々な要素が楽しめる!
オカルト、考古学、古代文明の謎、オーパーツ、SF&歴史といった色々な要素が組み込まれており、全6巻と非常に読み応えがある著書です。
古代の地球を舞台として、「龍」という存在はなぜ神として崇められているのか、現在の神社の存在意義は何なのか?といった、日本の歴史を舞台にした壮大なストーリー展開に感嘆してしまいます。
fantajimaさん/40代/男性
こういう視点もあるなと考えながら読むと楽しめる
現代の殺人事件と並行して、源義経の足跡を追いながら、有名な伝説にも迫っていきます。
「義経=成吉思汗派」の私としては不本意的なラストで釈然としませんでしたが、まあ、そんなことで目くじらを立てることもありませんよね(笑)こういう視点もあるなと考えながら読むと楽しめると思います。
平泉の金色堂にまつわる解釈もあり、読み応え十分です。
hironobu428_e97dさん/50代/女性
邪馬台国の秘密
- 読み応え度 :
- 歴史要素 :
- ミステリー要素:
著者 | 高木 彬光 |
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出版社 | 光文社; 新装版 |
発売日 | 2006年10月12日 |
価格 | 880円 |
謎解きが面白く、読んでいて痛快そのもの
名探偵・神津恭介シリーズで、「成吉思汗の秘密」に続く第二弾。今回は、神津恭介が邪馬台国の謎に挑みます。
従来の九州説と畿内説をそれぞれ検討し、魏史倭人伝に関してこれまでとは違うアプローチで解き明かしていく様は、読んでいて痛快そのもので、邪馬台国は此処以外には考えられないと思える結末でした。
hironobu428_e97dさん/50代/女性
大うつけ者の一世一代の大勝負が見物
「うつけの采配」がとてもお勧めです。戦国時代の毛利の両川と言われた吉川家、元々跡継ぎではなかった吉川広家の生涯が描かれています。
うつけと言われた広家ですが、関ヶ原の戦いでは己を貫く為にも動かず耐え抜き、勝敗に大きな影響を及ぼした名将です。歴史上の様々な思惑が重なる中、時に怒り、時に酔って誤魔化すなど、人間らしい魅力を備えた人物です。
なかなかスポットがあたらない人物を描いたこの作品は、とても読み応えがあるおすすめの一冊です。
橋弘嗣さん/40代/男性
ミス・マープルと13の謎
- 読み応え度 :
- 歴史要素 :
- ミステリー要素:
著者 | アガサ・クリスティ |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2019年1月12日 |
価格 | 990円 |
老婦人探偵の謎解きが痛快
昔ながらの美しいイギリスの田舎に住む、ミス・マープル。過去の恋から、独身を貫く老婦人で、たっぷりある時間の大部分は小さなバラが咲き乱れる庭いじりに充てられます。
庭を眺めながらスコーンを食べ、近所の人達と噂話をするのが好きな彼女の大好きなものは、詮索と推理。ひとたび「殺人事件」が起これば、彼女は警察に煙たがられるほどの好奇心と行動力を発揮して、事件に首を突っ込みます。
婦人に優しくすることがマナーの紳士の国で、ミス・マープルは様々な人の秘密を暴いていきます。彼女の穏やかな口調に誘われて余計な事を話し、次々とボロを出す犯人や関係者たちの狼狽ぶりは滑稽で痛快です。
ミス・マープルは、同じくアガサ・クリスティーが生み出した名探偵ポアロに比べて非情で、決して犯人を逃がしません。
iko********さん/40代/女性
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを下敷きにしており、時代を感じさせ、読み応え抜群!
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズをもとに、著者・辻真先さんがオリジナルストーリーとして書かれた作品です。
終戦直後の東京で、明智小五郎の復員を待ち続けている小林芳雄君が、偶然にも事件に遭遇し解決へと導くストーリーで、作中ではルパンや峰不二子の名も登場します。
事件を捜索している小林少年は、気付かぬうちに怪人二十面相とともに事件を解決してしまいます。
ラストでは明智小五郎も復員し、無事に再会するところに時代を感じさせ、読み応え抜群の作品です。
tomoe_kさん/40代/女性
飛鳥時代を舞台とした捕り物帳で、その時代の村の様子がよくわかる
廏戸皇太子(聖徳太子)の舎人だった調首子麻呂(実在の人物)が、刑事として廏戸皇太子の領地内の刑事事件の犯人を捕まえ、廏戸皇太子が刑罰を決める、という展開のオムニバス形式の小説です。
しかし、裁きはいつも厳正ではなく、神々にゆだねてしまうこともあるなど、一辺倒ではない点も魅力です。
事件が起きるのが村の中なので、古代史の作品としては珍しく、村々の暮らしが描かれています。廏戸皇太子の「和を以て貴しとなす」の意味は何かと問うてくる作品でもあります。
のぎく06さん/50代/女性
様々な論証から解き明かされる忠臣蔵の真実に目から鱗
歌舞伎や人形浄瑠璃の忠臣蔵が、実は吉良上野介殺しでなく、将軍・綱吉殺しの芝居であることを様々な論証から解き明かします。
さらに、史実の忠臣蔵で、松の廊下の刃傷の原因の真実から、大石内蔵助の真意、討ち入りの真の目的など、意外な真実が次から次へと解き明かされていく様は、読んでいて痛快そのもので、とても読みごたえがありました。
hironobu428_e97dさん/50代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶおすすめの歴史ミステリー小説では、1位は『ダ・ヴィンチ・コード』、2位は『プリンセス・トヨトミ』、3位は『しゃばけ』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶおすすめ歴史ミステリー小説25選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
おすすめの歴史ミステリー小説アンケートの詳細
第1位(137票) | ダ・ヴィンチ・コード |
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第2位(52票) | プリンセス・トヨトミ |
第3位(50票) | しゃばけ |
第4位(41票) | 時の娘 |
第5位(37票) | のぼうの城 |
第6位(34票) | 逆説の日本史 |
第7位(28票) | 天使と悪魔 |
第8位(23票) | 影武者徳川家康 |
第9位(17票) | 君の名残を |
第10位(11票) | 伏 贋作・里見八犬伝 |
その他(70票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人
ストーリーのテンポがよくて読みやすい
鯨統一郎さんの最初のタイムスリップシリーズで、サスペンス仕立てになっているのが魅力の作品だと思います。
ストーリーは、大正時代から現代にタイムスリップしてきた文豪・森鴎外が、自分を殺そうとした犯人を探す話です。
軽快なテンポで読みやすく、のめり込みます。
文句なしに面白いというレビューが多いのも納得できる、人気のミステリー小説だと思います。
kazu198さん/50代/男性