編集部おすすめ:おすすめの推理小説の名作21選
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめの推理小説の名作の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶおすすめの推理小説の名作21選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
点と線
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 松本 清張 |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1971年5月25日 |
価格 | 605円 |
終始空気が張り詰める、最高の推理小説!
「点と線」は昭和の中期頃の話ですが、推理小説の走りと言ってもいいものです。この本を抜きにして、日本の推理小説は語れないのではないでしょうか。
そして松本清張は、この本で推理小説作家として名を成したと思います。
映画にもなりましたが、終始空気が張り詰めるような感じがあって、時間軸のちょっとしたミスと犯人を追い込む刑事の精神的な追い込みもあり、緊張して読んでいました。
puresuryさん/50代/男性
リバース
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 湊 かなえ |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2017年3月15日 |
価格 | 704円 |
続きが気になりすぎて止まらない
ドラマ化もされた湊かなえさん作のリバースをオススメします。
大学時代の同級生グループが、あるメンバーの別荘へ旅行に行くのですが、友達が1人亡くなってしまいます。その事がきっかけで、そのグループ1人1人に奇妙な事が起こる話です。
とにかく続きが気になって、一気に読んでしまいます。
湊かなえさんの作品は結末がしっくりこないものもありますが、個人的には好きです。
ayamyoさん/40代/女性
オリエント急行の殺人
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | アガサ クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2011年4月5日 |
価格 | 1,034円 |
難解な事件と、その人間味あふれる解決方法に引き込まれる!
おすすめの推理小説はアガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」です。
ポアロの事件簿の中でも、世界的に有名な作品なので、あらすじや大体の流れを知っている人も多いと思いますが、一度原作をしっかりと読むと、その名作と言われる所以がよくわかります。
想像を超える犯行と犯人、そしてさらにその解決方法に、ポアロの人間味がしっかりと出ています。
ミステリーであり、人間ドラマである往年の名作です。
つだ443さん/20代/女性
砂の器
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 松本 清張 |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1973年3月29日 |
価格 | 825円 |
加害者の壮絶な生い立ちと結末がすごすぎて、余韻が残る
松本清張の「砂の器」は、近年特別ドラマで放送されるほどの名作です。そして、壮絶な加害者の生い立ちとその結末がすごすぎるのが特徴です!
ネタバレになりますが、犯人は戦時下の大空襲で戸籍すべてが灰となったのを機に、本人の届け出により戸籍が作成されるシステムを利用し新しい身分を手に入れます。
何としてでも生き抜こうとする、犯人のエネルギーはすごいものがあります。
ラストシーンに加害者が何を思ったのか、清張はそのあとの思いを読者に委ねているのでしょうが、とにかくとっても余韻が残る強烈な作品です。
cw11_4b93さん/40代/女性
単なる事件で終わらず、その奥の真相まで目が離せない
東野圭吾と言えば、有名なミステリー/推理小説作家ですが、中でも「白銀ジャック」はお薦めの一冊です。
スキー場に届いた脅迫状を皮切りに、事件は加速していきます。度重なる犯人の要求と、一件落着と思った矢先の思わぬ展開。
様々な思惑が錯綜した、単純な事件解決ものではない、さすが東野圭吾の名作だと思います。
定期的に読み返したくなる、非常に読み応えのある作品なのでぜひお薦めです!
lion3_marさん/20代/男性
七回死んだ男
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 西澤 保彦 |
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出版社 | 講談社; 新装版 |
発売日 | 2017年9月13日 |
価格 | 792円 |
悪戦苦闘する主人公の姿がとても面白い、奇想天外SFミステリー
死んだら七回繰り返し生き返ってしまう人の話です。何のこっちゃという感じですが、設定にSF要素があって、それをベースにトラブルを解決しようと苦心する主人公の話です。
いろいろ手を尽くしても結果が変わらず、悪戦苦闘する主人公の姿がとても面白いです。
最後の種明かしはキチンと伏線を張って、しっかり論理的整合性を持っているので、推理小説要素もあります。
itohi98さん/50代/男性
ずっしり重いのに一気に読み切ってしまい、読後の気持ちよさも格別!
なにが罪になるか、どう償うかは、個人の価値観や正義感によるものだと深く考えさせられる作品です。
正解など無く、誰しもが答えを探し求め、正当化したい気持ちや、自分の大切な人を守りたい気持ちに心が動かされました。
かなり重量感のある作品ですが、情景が目に浮かぶ展開で、手を止めることができず2日で一気に読み切りました。
読後の気持ちよさも格別です。誰かとこの作品について語り合いたいし、実写化が待てないような作品です。
ゆうき_2104さん/20代/女性
華やかな世界の裏側に気づかされるような作品
石原さとみさんが主人公のバレリーナ役で実写化された作品です。
踊り続けるバレリーナに隠された、涙を流さずにはいられない悲しい秘密がラストで明かされます。
実写版を見たことがない方でも、登場人物たちの表情や感情が手に取るように伝わってきます。
バレエに詳しくない方でも、華やかな世界の裏側に気づかされるような作品です。
ゆうき_2104さん/20代/女性
本格ファンでジョークを理解できる人なら抱腹絶倒、間違いなし
名探偵・天下一大五郎が活躍する連作短編ものですが、これが他に類を見ない異色なものになっています。
数え歌連続殺人、密室殺人、アリバイ工作、トラベルミステリー、二時間サスペンスものなど、一話ごとが推理小説によく出てくる設定となっていて、終始茶化しまくりです。
ジョークを理解できる人は抱腹絶倒ですので、是非ご一読下さい。
itohi98さん/50代/男性
掟上今日子の備忘録
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 西尾 維新 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2014年10月15日 |
価格 | 1,200円 |
軽快でテンポよくストーリーが進み、悲壮感もなく、気軽に読める
1日で記憶がリセットされる探偵・掟上今日子。しかも白髪、メガネ美人という今までにない名探偵の設定に興味深々で読みました。
どんな謎も1日で解いてしまうという設定もあり、軽快でテンポよくストーリーが進み、推理小説なのに、読み疲れがありません。
言葉遊びが得意な作者・西尾維新らしい小説で、なかなか厳しい状況設定の主人公ですが、彼女は強くしたたかで、ときには辛辣な言葉を交えた名推理で謎を解いていきます。
登場人物達は喜劇のような名前で、非常に濃いキャラクターたちです。そのため悲壮感はなく、気軽に読める推理小説となっています。
oshigoto2021さん/40代/男性
登場人物の心の動きが丁寧に描かれていて、物語の世界に一気に引き込まれる
超能力者とともに事件の真相を追求するSFミステリーです。
雑誌記者の高坂昭吾が稲村慎司という少年と知り合うことで、ある事件に巻き込まれ、そこから物語がどんどん展開されていきます。
特殊な能力を持つ人間の苦悩や、それに対峙する能力を持たない高坂の心情、そういった登場人物の心の動きが丁寧に描かれていて、物語の世界に一気に引き込まれます。
登場人物の成長も胸に響き、何度も繰り返し読んでしまう作品です。
beru128さん/30代/女性
ZOO
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 乙一 |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2006年5月19日 |
価格 | 638円 |
短編集だから読みやすく、様々な視点で楽しめる!
普段読書をしない人からすると、本格的な推理小説は難しかったり読むのが面倒だったりしますが、この小説は短編集なので通勤時間の間にサクッと気軽に読めておすすめです!
特に「SEVEN ROOMS」がおすすめで、推理小説なのに最後は姉弟愛に泣けます。
いろいろな作品が入っているのですが、どれも読み応え抜群です!
maron33さん/30代/女性
斜め屋敷の犯罪
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 島田 荘司 |
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出版社 | 講談社; 改訂完全版 |
発売日 | 2016年1月15日 |
価格 | 880円 |
見取り図を見ながら謎を解くという面白さと、トリックの発想に脱帽する
「斜め屋敷」という斜めになった館に招待された登場人物たちが、一人また一人と殺害されていき、探偵の御手洗潔が捜査に乗り出すという王道の推理小説ですが、見取り図を見ながら謎を解くという面白い作品です。
隠されていたトリックが明らかになったとき、大抵の人がそのトリックの発想に驚き、舌を巻くと思います。
それほど発想に脱帽する小説でおすすめです。
いぬねことりさん/30代/女性
カーテン
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | アガサ・クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2011年10月7日 |
価格 | 946円 |
結末が衝撃的すぎて、読み終わったあと脱力する
アガサ・クリスティのポアロものの最終巻に当たる「カーテン」。
この作品は、ポアロがはじめて謎解きを披露した「スタイルズ荘」で起こる事件に、ポアロの友人ヘイスティングズが挑むというものなのですが、この物語は推理小説、特にポアロものが好きな方には特別なものになること請け合いです。
謎解き要素はもちろんの事、なにより結末が衝撃的すぎて、読み終わったあと脱力するレベルです。
ポアロものを締めくくるのにふさわしい作品です。
いぬねことりさん/30代/女性
謎解きがパズルのように楽しめる
トランクの中から死体が発見され、どうやってトランクを移動させたのか?犯人の目的は?と、様々な謎に鬼貫警部が挑む本格推理小説です。
推理小説のなかでも、時刻表トリックが用いられており、謎解きが難しい部類に入りますが、全ての真相が明らかになったときにすっきりします。
一見、バラバラの手がかりが全て線になる様が見事と言える、素晴らしい作品です。
いぬねことりさん/30代/女性
ユダの窓
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | カーター・ディクスン |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2015年7月29日 |
価格 | 1,078円 |
少し変わり種の推理小説だが、謎が解けた時のスッキリ感は格別!
ディクスン・カーの作品の中でも変わった趣向の作品である、「ユダの窓」。
この小説は密室殺人ものとなっているのですが、探偵であるヘンリー・メルヴェール卿が裁判所で謎解きを披露するという、少し変わり種の推理小説です。
謎解き要素は充分楽しめるし、トリックが明らかになったときのすっきり感は、筆舌に尽くしがたいです。
推理小説初心者の方にもおすすめです。
いぬねことりさん/30代/女性
エジプト十字架の謎
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | エラリー・クイーン |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2016年7月21日 |
価格 | 1,100円 |
難易度が丁度よく、犯人を当てたときの爽快感がたまらない
エラリー・クイーンの「エジプト十字架の謎」は数ある推理小説の中でもずば抜けて謎解きを楽しめる作品だと思います。
頭のない遺体が発見され、探偵のエラリーが調査に乗り出すという話ですが、謎の難易度もちょうどいいし、用意された手がかりを組み合わせて解いていくのが面白いです。
犯人を当てたときの爽快感がたまらない小説なのでおすすめです。
いぬねことりさん/30代/女性
天河伝説殺人事件
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 内田 康夫 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2018年4月25日 |
価格 | 968円 |
絶大な力を持つ身内に助けられながら事件を解決する主人公が面白い
天河伝説殺人事件は、浅見光彦シリーズの中でも映画、ドラマとなって有名な作品です。一気に読めてとてもおススメです。
家元の跡継ぎが絡んだ殺人事件を、名探偵の浅見光彦が解決する物語です。地元警察の力を借りますが、いつも通り兄の陰の力が大きくて笑ってしまいます。
浅見光彦シリーズはどれも面白いです。この本からシリーズを読むきっかけになればと思い、お薦めしました。
K.azarashiさん/50代/男性
三毛猫ホームズの暗闇
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | 赤川 次郎 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2010年6月25日 |
価格 | 704円 |
舞台設定が息詰まる
赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズの一作ですが、短編集なのでさくさく読めます。
本作は地震の影響で出入り口が塞がれたトンネルの中で、立ち往生してしまったバスの車内が舞台です。
ホームズたちと同乗していたのは、裁判中の殺人事件の加害者家族と被害者家族。暗闇の中で行われる殺人ミステリー作品です。
当初、予想していたことも、徐々に考え方が変わる作品です。
baseball19yoneさん/30代/男性
おばちゃまはヨルダン・スパイ
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | ドロシー・ギルマン |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 1998年6月19日 |
価格 | – |
自分も一緒に行動している気分になる
ドロシー・ギルマンの「おばちゃまはスパイ」シリーズの一作です。
スパイシリーズはどれも好きで、ワクワクしながら一気に読んでしまいます。
この作品では、イラクの反体制作家の遺稿を探す、という目的でヨルダンに向かっています。
おばちゃまの「えっ!」と思う行動に驚くこともしばしばですが、最後はスッキリです。
是非、一度この作品を読んで、他のシリーズにも興味を持って欲しいです。
yumi_phooさん/50代/女性
ベイカー少年探偵団
- 物語の満足度:
- 読みやすさ :
- 推理要素 :
著者 | アンソニー リード |
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出版社 | 評論社 |
発売日 | 2007年12月1日 |
価格 | 880円 |
ホームズを手助けした子ども達が、自分たちだけで事件解明するのが面白い
シャーロック・ホームズではなく、その手助けをしていた少年たちを主人公にしており、ホームズでは名前がなかった子供にも名前がつけられています。
その少年たちが、自分たちだけで事件の真相を紐解いていくところが面白いです。
私が中学生の頃に読んだ本なので、子ども向けなのかもしれませんが、とてもおすすめです。
桃タローさん/20代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶおすすめの推理小説の名作では、1位は『容疑者Xの献身』、2位は『流星の絆』、3位は『謎解きはディナーのあとで』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶ推理小説の名作31選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
おすすめの推理小説の名作アンケートの詳細
第1位(165票) | 容疑者Xの献身 |
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第2位(52票) | 流星の絆 |
第3位(29票) | 謎解きはディナーのあとで |
第4位(29票) | そして誰もいなくなった |
第5位(27票) | 火車 |
第6位(25票) | マスカレード・ホテル |
第7位(19票) | さまよう刃 |
第8位(19票) | 護られなかった者たちへ |
第9位(18票) | 夜明けの街で |
第10位(17票) | 夢幻花 |
その他(100票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人