編集部おすすめ:おすすめの海外ミステリー小説17選
ここまでは、読書家500人が選ぶおすすめの海外ミステリー小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶおすすめの海外ミステリー小説17選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
緋色の研究
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | コナン ドイル |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1953年6月1日 |
価格 | 506円 |
ホームズとワトソンが初めて出会った際の、ホームズの観察力に圧倒される
コナン・ドイルによるシャーロック・ホームズシリーズは、産業革命以降のイギリスという時代を感じさせつつも、ホームズの鋭い観察力は常に新鮮で、感嘆させられてしまいます。
ミステリーではお馴染みとなった、探偵と助手の2人が事件を解決していくという構造の中で、読者はワトソンと同じ立場になりながら、ホームズの凄さを感じることが出来るのではないでしょうか。
ミステリーの醍醐味である「事件をどうやって解決するのか」だけでなく、どのように証拠となるもの、言わば「推理の根拠」を探すのかといった視点で読んでみると、これまでとは違った作品の読み方が出来ると思います。
この作品にはホームズの名言も多くあり、自分好みの名言を探しながら読み進めても面白いと思います。
holmes221lucyさん/30代/男性
ヴァイオリン職人の探求と推理
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | ポール・アダム |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2014年5月30日 |
価格 | 1,188円 |
魅力的な推理役によって、ゆっくりと謎が解明されていく感覚が面白い
私の好きなコナン・ドイルのホームズシリーズは、じっくりだんだんと伏線が結ばれていくといった印象があります。こちらの「ヴァイオリン職人の探求と推理」も雰囲気が似ています。
名ヴァイオリン職人である主人公の友人(同業者)が殺されます。彼は亡くなる前に幻の超高級ヴァイオリン・ストラディヴァリを探しに行っていました。
主人公は知り合いの刑事とともに、殺人事件を解明していくのですが、ヴァイオリン職人なので、とても専門用語が多いです。それでも、なんとなく読めて楽しめた一冊です。
読んでるだけでイタリアにいる気分になるし、推理役がホームズを彷彿とさせるステキな紳士なところもポイントが高いです(笑)ゆっくり時が進んでいるようで、ちゃんと解明されていく感覚が面白いです。
heartofgold09さん/30代/女性
ゲームの達人
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | シドニィ シェルダン |
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出版社 | アカデミー出版 |
発売日 | 2010年9月10日 |
価格 | 1,100円 |
登場人物と一緒になって興奮してしまうため、読み進める手が止まらなくなくなる
ギネスブックにも載るほどのベストセラーを多数出している人気作家の一人シドニィ・シェルダン著で、定番中の定番ともいえる作品の一つだと思います。
読み進めていくと、そのストーリーに入り込んでしまい、登場人物と一緒になって興奮してしまうため、読み進める手が止まらなくなること請け合いです。
話の流れが上がったり下がったりの連続で、読み終わった後には興奮がさめず、すぐに彼の別作品を読んでみたい感情が生まれるほどです。
fantajimaさん/40代/男性
フロスト日和
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | R・D・ウィングフィールド |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 1997年10月18日 |
価格 | 1,540円 |
一見だらしなく下品な刑事が、何だかんだで事件を解決するのが面白い
下ネタジョーク連発でだらしない中年のフロスト刑事が、不眠不休で事件を解決するドタバタミステリーです。
服装も生活もだらしなく、いつも嫌味やくだらないジョークを言ってやる気のないように見えるのに、何だかんだ切れ者で事件を解決するスタイルが面白いです。
時折見せる哀愁漂う姿に心を掴まれたり、魅力いっぱいのフロスト刑事です。
分厚い本ですが一気に読めます!
sanaedodonさん/40代/女性
黄昏に眠る秋
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | ヨハン テオリン |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2013年3月8日 |
価格 | 1,100円 |
北国の憂愁が心にしみる名作
スウェーデンの小島で発生した幼児失踪事件。長年経って、幼児の祖父に送りつけられてきた子供の靴が、悲嘆に沈む母親ユリアと祖父エーロフの絆を甦らせます。
いったい【あのとき】何が起こったのか?高齢で体も不自由な祖父の地道な調査・警察の捜査・犯人の視点が交差しながら、真相を暴き出す重厚な北欧ミステリです。
北国の憂愁が心にしみる名作です。
shiba3283963さん/50代/男性
シャーロック・ホームズの思い出
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | コナン・ドイル |
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出版社 | 新潮社; 改版 |
発売日 | 1953年3月12日 |
価格 | 781円 |
ホームズの推理やワトソン医師との友情が最も充実した巻
ミステリー小説の王道中の王道です。中でも本短編集は、ドイルが当初想定していたホームズ作品最終巻にあたり、ホームズの推理やワトソン医師との友情がシリーズ内で最も充実した巻だと思います。
物語はワトソン目線で進むので、彼と一緒にホームズの天才的・論理的推理能力に驚かされること間違いなし。
さらには最終章の「最後の事件」で、ホームズが宿敵・モリアーティ教授とライヘンバッハの滝に向かう、その前にワトソン医師に宛てた手紙は涙なしには読めません。
BBCでドラマ化もされているので、併せてどうぞ。
ucosmoさん/30代/女性
パリのアパルトマン
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | ギヨーム・ミュッソ |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2019年11月20日 |
価格 | 1,265円 |
スケールが大きく、真実に迫る姿は圧巻
最近読んだ海外のミステリー小説だと「パリのアパルトマン」がおすすめです!
ひょんなことから知り合った男女が、同じ画家に感銘を受けて、それぞれ画家の生涯についてそれぞれ調べる中で、様々な謎に出会います。
謎を解き明かすためにパリだけでなく、アメリカにも舞台を移します。
そして真実に迫る姿は圧巻です!ぜひ読んでみてください!
mayuk1ch1さん/30代/女性
八百万の死にざま
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | ローレンス ブロック |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 1988年10月1日 |
価格 | 1,144円 |
今も続くアル中探偵マット・スカダーシリーズの金字塔
酒に溺れながら、それでも依頼された事件を調査する元警官のマット・スカダーは、あることがきっかけで関わった娼婦が殺されたことから、連続娼婦殺人事件を追うことに。
80年代のマンハッタンを舞台に、街の様子、当時のボクシングシーン、そしてアルコール中毒のスカダーの内面が静かに描かれていきます。
AA(アルコホリック・アノニマス)に通いながら、飲酒して病院に搬送されたスカダーは娼婦たちを殺人鬼から守れるのでしょうか?
決して腕力タイプではないけれど、人には感傷を見せないはずのスカダーが最後に見せた姿にハードボイルドの真骨頂を見ました。
shiba3283963さん/50代/男性
皇帝のかぎ煙草入れ
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | ジョン・ディクスン・カー |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2012年5月20日 |
価格 | 814円 |
巧みな心理トリックで読ませる
ディクスン・カーはいろんな密室のトリックを書いてますが、この作品は心理トリックが使われていると思います。
あまり書くとネタバレになって難しいのですが、最後まで読んでなるほど〜と納得できると思います。注意深く読んでいると矛盾に気づき、犯人がわかります。
沢山のミステリー作家が絶賛している作品です。ぜひ読んで、題名の「皇帝の嗅ぎたばこ入れ」の意味を知ってください。
sunmoon228さん/50代/女性
Yの悲劇
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | エラリー・クイーン |
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出版社 | 角川書店 |
発売日 | 2010年9月25日 |
価格 | 792円 |
最後の謎の「そうだったのか感」が爽快!
80年以上前の古典的な作品で、XYZの三部作ですが、単品でも読めます。
事件は、変わり者ばかりの富豪一族の当主の死から始まります。ある人物が描いたシナリオに沿って、一族の面々が続々と殺されていきます。しかし一部に矛盾もあり、犯人は一体誰で、目的は何なのか…。
読みやすく、最後に作者から謎解きの挑戦文が提示されます。
自分で推理して謎解きしたい人も、普通に読むだけの人も楽しめる作品です。
bca********さん/30代/女性
第三の女
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | アガサ・クリスティー |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2004年8月18日 |
価格 | 946円 |
最後に思いもよらないどんでん返しが待ち受けている
アガサ・クリスティの作品なので、読んだことのある方も多いかもしれません。
自分の捜査能力に絶対の自信を抱いているポアロの元に、ある日、若い女性がやってきて、「自分は誰かを殺したかもしれないので捜査してもらおうと思ったが、ポアロがあまりに年寄りなのでやめた」と言って帰ってしまいます。
自負心を大いに傷つけられたポアロは、独自に捜査を始めます。
真相が思いもよらないもので驚かされます。
tomochansさん/50代/女性
Girl On A Motorcycle
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | John Escott |
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出版社 | Oxford Univ Pr; Pck Pap/Co版 |
発売日 | 2007年11月29日 |
価格 | 869円 |
簡単に読めるのに面白い、英語学習の初心者向けミステリー
英語のリーディング学習用、超初心者向けの英語で書かれた短いお話です。
現金を奪って、バイクに乗り逃走する強盗。そのニュースは全米に放送されました。アメリカ横断旅行中の主人公Kennyは、それらしい人物に遭遇します。確信はもてないけれど気になる…どうする!?という内容で、1300語程度でありながら、スリルと満足感のあるミステリー本です。
英語が苦手だけど、幼児向けの英語の本はちょっと…という人に最適です。
noaa_fbbfさん/40代/女性
若きアルセーヌ・ルパンが相次ぐ謎に立ち向かう、カリオストロの城のヒントになった一作!
アルセーヌ・ルパンシリーズがミステリーなのはご存知でしょうか。シリーズの中で一番おすすめなのが、この「緑の目の令嬢」です。
翻訳によっては「2つの微笑を持つ女」というタイトルの出版社もあります。
ジブリの「カリオストロの城」のヒントになったと言われる作品で、若きアルセーヌ・ルパンがローマ水道などを舞台に、相次ぐ謎に立ち向かっていきます。
ロマンス要素やアクション要素もあって、ミステリー初心者にもオススメの作品です!
なだちさん/30代/女性
ローズ・ティーは昔の恋人に
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | ローラ チャイルズ |
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出版社 | 原書房 |
発売日 | 2014年9月10日 |
価格 | 1,023円 |
謎解きも楽しみつつ、美味しいお茶やお菓子の話が楽しめる
ローラ・チャイルズの作品です。 コージーブックスのお茶と探偵シリーズになります。
1作ずつ読み切れるので、1巻めの「ダージリンは死を招く」だけ先に読んでおけば、あとはどの巻でも単発で読めると思います。
私がおすすめする本作では、水族館で主人公・セオドシアの元・恋人が死にます。彼の傷から他殺を確信したセオドシアは調査をはじめ、その犯人に迫っていきます。
謎解きも楽しみつつ、主人公が営むティーショップ関連で、美味しいお茶の葉紹介やお茶にあうお菓子や食べ物の話が楽しめます。レシピもあるので、実際に作れると2倍楽しめると思います。
vax02さん/50代/女性
レーン最後の事件
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | エラリー・クイーン |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2011年9月23日 |
価格 | 836円 |
最後、まさかの悲劇が起こり、胸に迫る
「Xの悲劇」から活躍してきたドルリー・レーンの最後の物語がおすすめです。
今まで、耳の聞こえない元シェイクスピア俳優の老齢ドルリー・レーンの活躍が見事だったので、今作ではどんな活躍が見られるのだろうと読む前からワクワクします。
読んでいる最中もいつもの鋭い視点で物事をとらえていくところがかっこいい。しかし途中から雲行きが怪しくなり、最後はまさかの悲劇が起こるので、読んでいてとても悲しい気分になりました。
ドルリー・レーン四部作で一番のおすすめは、こちらの「レーン最後の事件」ですが、ぜひ「Xの悲劇」から順番に読んでほしいです。
chuzさん/30代/女性
東方の黄金
- 読み応え度 :
- 物語の満足度 :
- ミステリー要素:
著者 | ロバート・ファン・ヒューリック |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2007年9月14日 |
価格 | – |
黄金の唐時代、荻判事と副官たちが悪を暴く痛快中華ミステリ
江戸川乱歩も認めたヒューリックの名作シリーズです。黄金の唐時代、荻(ディー)判事と副官たちが悪を暴く痛快中華ミステリです。
皇帝の命を受けて任地へ出向く狄判事の前に現れた二人の盗賊は、狄判事と剣を交えて一転、臣従の誓いを立て、シリーズを通しての忠実な副官となる喬泰(チャオタイ)、馬栄(マーロン)でした。
初の任地で出会ったオカルティックな前判事毒殺事件、首なし死体事件を次々と解決する明快な推理力にも脱帽です。
このシリーズ第1作は、シリーズ最終長編「南海の金鈴」につながる喬泰の一言が印象的です。
shiba3283963さん/50代/男性
復讐の鬼と化した女性の心理が興味深く、引き込まれていく
出産間近の女性・クレアが産婦人科医にセクハラを受けます。同じような目に遭っている女性たちがいると聞き、クレアは勇気を出して彼を訴えることにしたのですが、裁判前に彼は自殺します。
一方、産婦人科医には妊娠中の妻・ペイトンがいたのですが、彼の自殺にショックを受け子供を流産したばかりか、子宮も摘出しなければならなくなってしまいました。
子供と夫を失い、二度と妊娠できなくなったペイトンは、恨みを晴らすべく発端になったクレアに取り入り、ベビーシッターになります。そしてペイトンの用意周到な復讐の計画が進んでいきます。
始まりからサスペンスに満ちたストーリー展開で、ペイトンの心理や復讐シーンの描写に引き込まれ、ゆりかごの世界に魅了される作品です。
toshiyakato1048さん/50代/男性
まとめ
読書家500人が選ぶおすすめの海外ミステリー小説では、1位は『ダ・ヴィンチ・コード』、2位は『その女アレックス』、3位は『そして誰もいなくなった』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、ミステリー好き500人が選ぶ海外のおすすめミステリー小説27選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
おすすめの海外ミステリー小説アンケートの詳細
第1位(120票) | ダ・ヴィンチ・コード |
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第2位(111票) | その女アレックス |
第3位(55票) | そして誰もいなくなった |
第4位(49票) | オリエント急行の殺人 |
第5位(48票) | カササギ殺人事件 |
第6位(28票) | アクロイド殺し |
第7位(15票) | モルグ街の殺人事件 |
第8位(10票) | 長いお別れ |
第9位(10票) | ミレニアム |
第10位(9票) | 終りなき夜に生れつく |
その他(46票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人