人間の怖さを感じるサイコ要素があり、尚且つホラーの要素も兼ね備えたサイコホラー小説を読みたい時もありますよね!
誰もが知る名作から隠れた名作など、読書家が実際に読んでおすすめできるサイコホラー小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、読書家500人が選ぶおすすめサイコホラー小説22選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
好きなところから読めます
おすすめサイコホラー小説人気ランキング
まずは、おすすめサイコホラー小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『読書家500人が選ぶおすすめサイコホラー小説』によると、1位は『告白(122票)』、2位は『ぼぎわんが、来る(112票)』、3位は『悪の教典(103票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、おすすめサイコホラー小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】告白
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | 湊 かなえ |
---|---|
出版社 | 双葉社 |
発売日 | 2008年8月5日 |
価格 | – |
「現代の狂気感」がリアルで最高
娘を殺されたのに、事故として処理されてしまった先生の復讐劇が、登場人物それぞれの視点で描かれています。
人がどんどん狂っていく様子が丁寧に描かれているのでお勧めです。
現代社会の認められない寂しさや自己顕示欲、偽善など、どこにでもあるものが悪い方に噛み合っていく様子がとてもリアリティーがあって引き込まれる作品です。
tomoki0415さん/20代/男性
【2位】ぼぎわんが、来る
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | 澤村伊智 |
---|---|
出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2018年2月24日 |
価格 | 748円 |
怖いのに続きが知りたくて読むのを止められない
怖いのに続きが知りたくて読むのを止められなくなります!
「ぼぎわん」という得体の知れないものに憑かれてしまった一家と、その一家を助けようとする霊媒師。
なぜ、この一家がターゲットになってしまったのか、段々と明らかになっていくぼぎわんの正体、一家の秘密、ぼぎわんと霊媒師の戦いにひきこまれていきます。
acu9751cwさん/30代/女性
【3位】悪の教典
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | 貴志 祐介 |
---|---|
出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2012年8月3日 |
価格 | 825円 |
教師がさくさく人を殺していく様が不気味且つ爽快!
悪の教典は、さくさく読めて割とライトなサイコホラー小説といえると思います。
主人公は最初は優しい教師に見えますが、徐々にボロを出し、狂った内面が表に出てきます。その様子はとても不気味で面白いです。
主要な登場人物が割とどれもクズであり、人間の闇的な要素が前面に出ていると思います。
パーフェクトまるさん/20代/女性
【4位】ダイイング・アイ
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | 東野 圭吾 |
---|---|
出版社 | 光文社 |
発売日 | 2011年1月12日 |
価格 | 734円 |
新たな視点から見せたダイイングメッセージが衝撃的
主人公は自分が交通事故で死なせた女性の夫から襲われ、記憶を失います。
記憶を取り戻すためにいろいろ調べていくうちに、周りの人々が不可解な動きを見せ始め、謎の女性まで現れるのですが・・・。
ホラーサスペンス風な雰囲気と、事故の被害者・加害者側のそれぞれの立場から見える生々しく切ない人間ドラマも入っていて、とても楽しめる小説でした。
kobukuro3013さん/30代/男性
【5位】リカ
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | 五十嵐 貴久 |
---|---|
出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2003年10月10日 |
価格 | 781円 |
残酷描写はエグイが、物語の構成がしっかりしているので引き込まれる
狂気にとりつかれたリカに纏わる物語。リカと出会った男性はもれなく不幸な結末に辿り着くのですが、そこに至るまでの描写が良くも悪くも丁寧で上手く、読ませるものがあります。
想像すると吐き気を催すようなシーンもあります。しかしグロテスクで残酷というだけでなく、物語の構成がしっかりしているので、次の展開が気になって一度読みだすと止められません。
ただ、精神的に余裕がある時でないと読めない作品です。
melro0202さん/20代/女性
【6位】煙か土か食い物
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | 舞城 王太郎 |
---|---|
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2004年12月14日 |
価格 | 607円 |
痛快でいて残酷
すごく読みやすく、面白く、痛快でいて残酷な一面があります。スピーディな展開に気を逸らされがちだったりしますが、内容はすごくスタイリッシュなバイオレンス映画を彷彿とさせます。
残酷な部分の描写をサラっと描写しているので、後から振り返ってみて、「あれ?結構なことしていないかい?」と気づかされるのです(笑)
私が鈍感で気づきにくいだけかもしれませんが、そのドライな視点で淡々とした描写でなければ、逆に受け付けられなかったかもしれません。
ライトなサイコホラーの部類に入るでしょうから、初心者向きと言えるかもしれませんね。
nalco2501さん/40代/女性
【7位】ミザリー
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | スティーヴン キング |
---|---|
出版社 | 文藝春秋; 新装版 |
発売日 | 2008年8月5日 |
価格 | – |
異常でリアルな設定が最大の魅力
有名作家が雪山で自動車事故を起こし、瀕死の状態に陥ります。それを救ったのは彼の大ファンであるという謎の女性だった、という導入部から一気に読ませます。
さすがホラーの帝王スティーブン・キングと唸りたくなるほど、主人公を監禁させる為の方法はどれも恐ろしいです。
優しく温かな人物と思われた女性が徐々に変貌していく様子や、主人公が脱出を企てるシーンは呼吸するのを忘れてしまう程、緊張感があります。
また異常な設定であるにもかかわらず、リアリティを感じさせるので「こういう事って実際に起こり得るのでは」と、手に汗握り読み進めました。
極上のサイコホラー小説を探している方には、まずこの作品をお勧めしたいです。
hiroyuki0722さん/30代/男性
【8位】マリオネットの罠
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | 赤川 次郎 |
---|---|
出版社 | 文藝春秋; 新装版 |
発売日 | 2006年11月10日 |
価格 | 759円 |
日常に潜む驚きと恐怖が入り混じり、最終的に判明する真相が本当に怖い
主人公が関わる家族やバイト先の不気味さから入り、気持ち悪さのような恐怖がどんどん深くなっていきます。
展開が変わるたび、狂っているのは誰なのか、どの人物も怪しく見えてきます。
事件の真相は途中まで予想していたものの、見事に最後、裏切られます。
日常に潜む驚きと恐怖が入り混じり、読みやすい作品なのですが、最終的に判明する真相が本当に怖いので、スリリングな体験をしたい方には是非読んでいただきたいです!
nikomochida6さん/30代/女性
【9位】親指さがし
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | 山田 悠介 |
---|---|
出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2005年10月1日 |
価格 | 545円 |
じわじわと追いつめられるような恐怖を感じる
題名から不気味ですが、じわじわと追いつめられるような恐怖を感じる作品です。
小学生のころ一緒に”親指探し”という肝試しを行い、突然行方不明になった一人の同級生。その謎を解くために大人になって集まった主人公達が、”親指探し”の謎を解明していく…という物語です。
続きが気になりサクサク読んでしまいましたが・・・読み終わった後、なぜか自分の”背後”が気になり後ろを確認してしまいました。
つき*さん/20代/女性
【10位】終りなき夜に生れつく
- 読み応え度:
- サイコ要素:
- ホラー要素:
著者 | アガサ・クリスティー |
---|---|
出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2011年10月7日 |
価格 | 924円 |
恋愛小説風に穏やかに始まり、じわじわと恐怖の紐で首を絞められる
アガサ・クリスティーの作品ですが、ポアロもマープルも出てきません。金持ちのお嬢さんと貧しい青年の恋愛物語から始まります。
美しいイギリスの田舎の古民家に魅せられた青年のマイケル・ロジャース。この土地に真新しい家を建てたならば、どれだけ素敵だろうか?でも、仕事を転々としてお金のない彼には夢のまた夢。
ところが、その屋敷を見た帰りに、彼はある女性と出会います。彼女は大金持ちな上、とても素敵な女性で、あっという間に恋に落ちた彼は彼女の援助と友人の支援により望みの物を手に入れます。そして彼女まで手に入れて結婚を果たしたのです。全てがまるで夢。だけど…この夢は仕組まれていました。
恋愛小説風に穏やかに始まり、じわじわと恐怖の紐で首を絞められます。そして、作者に素直に騙されてぞわぞわとする恐怖に身を置きましょう。
iko********さん/40代/女性
前半と後半で襲いかかってくる恐怖の”形”が異なる
第22回日本ホラー小説大賞の受賞作です。現在はシリーズ化され、実写映画化もされました。
この作品の怖さの”ミソ”は、前半と後半で襲いかかってくる恐怖の”形”が異なる点だと思います。前半は、目に見えない「呪い」のようなドス黒い恐怖、後半は恐怖が”目に見える形”となって襲いかかってきます。
web書籍のレビューでは「後半失速」の文字が散見されますが、気にしないでください。
普通に読めば、なぜ後半、主人公側に頼もしい人物が現れるのか分かります。
本作の作者さんは読者に対してフェアなので、確かにホラーなのですが、伏線を丁寧に張っておられます。
一級のホラー小説であることは間違いありませんが、「リング」のようにミステリーとして読んでも楽しめる作品です。
victims12さん/40代/男性