編集部おすすめ:どんでん返しのミステリー小説15選
ここまでは、読書家500人が選ぶどんでん返しのミステリー小説の人気ランキングをご紹介してきました。
次に、Bookey編集部が選ぶどんでん返しのミステリー小説15選をご紹介していきます。中には有名ではない本もありますが、どの本も魅力的な内容でおすすめですよ!
新世界より
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 貴志 祐介 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2008年1月24日 |
価格 | – |
導入部の明るい雰囲気からは想像し得ない衝撃のラスト
「新世界より」は一見、学園や魔法と言ったありがちな設定から始まるのですが、第一章の終わりにて、不思議なことが起こります。
それをきっかけにだんだんと広がっていく世界の謎と、生き物たちの生態。そして主人公たちにもどこかおかしく感じる点が出てきたり。
初めの比較的明るい雰囲気から、気づくとしっかりダークでミステリアスな世界にどっぷりと浸かってしまうことでしょう。
映像化不可能とまで言われた作品ですが、過去にアニメ化されたこともあり、最後に向けて回収されていく伏線は衝撃の結末にたどり着きます。
chamame_cwさん/20代/男性
さよならドビュッシー
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 中山 七里 |
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出版社 | 宝島社 |
発売日 | 2011年1月12日 |
価格 | 618円 |
音楽もミステリーもどちらも本格的
映画化・ドラマ化もされた作品ですので、ご存知の方も多いかもしれません。音楽とミステリーを融合させたシリーズのうちの一作で、ピアニストの岬洋介が事件を解決していきます。
今作の主人公は、ハンディキャップを背負いながらピアニストを目指す16歳の少女です。
この作品の注目ポイントは、音楽もミステリーもどちらも本格的であるところです。特に音楽に関しては、経験者であってもそうでなくても、様々な描写に共感でき、没入することができます。
そして最後に明かされる「あたし」の正体にとても驚かされます。最後まで一度読んで初めから読み直すと、こんなにも伏線が散りばめられていたのかと感心しました。
一冊のミステリー作品で、二度三度楽しめる小説だと思います。
Ri.onさん/20代/女性
愚行録
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 貫井 徳郎 |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2009年4月5日 |
価格 | 770円 |
すべてが分かった時の霧が晴れたような衝撃と喪失感に鳥肌が立つ
幸せを絵に描いたようなエリート一家が殺害されてから1年、雑誌記者のインタビューといった形式で、被害者夫婦を知る知り合いがエピソードを語っていき、物語が進んでいきます。
それぞれが口にするエピソードによって、夫婦がどんな人間だったか輪郭を成していきますが、それと同時に相手をどう見ていたかという主観が入り、印象がだいぶ変わっていくのがリアルでした。
また各章の間に入ってくる女性が兄に語っているようなモノローグ。最後、一気に霧が晴れ、すべてがつながった時の衝撃と喪失感は鳥肌がたつほどでした。
いつのまにか自分の周りに魔法陣を描かれていたような、そんなラストでした。
aago2000さん/30代/女性
隻眼の少女
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 麻耶 雄嵩 |
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出版社 | 文藝春秋 |
発売日 | 2013年3月8日 |
価格 | 902円 |
独特の文体と面白いストーリー展開が魅力
次々に起きる殺人事件、それを解決する水干姿の少女という、引き付けられる設定と独特の展開が面白いです。
主人公の御陵みかげは、名探偵だった亡母と元刑事の父を持つ身の上で、各地を巡りながらの探偵修行中。そこに助手見習いの静馬という青年が絡んできて、ラブロマンス、ミステリー、エンタテイメントなどの要素も織り込まれています。
ちょっと現実離れした設定と複雑な展開ながら、中盤から後半にかけて次々と人が殺され、最後の大どんでん返しでびっくり・・・。
本を楽しむ!という考え方の人にオススメです。
gems76さん/50代/女性
最後に彼らが話した告白にぞっとする
東野圭吾作品によく出てくる加賀刑事が、まだ「隣の若い刑事」だった頃の話。
高柳バレエ団で殺人事件が起こり、女性団員が被疑者となります。団員側は正当防衛だと言い張りますが、捜査が進むうちに徐々に怪しい点が浮かび上がり、やがて第二の殺人が起こります。
人を庇う人もいれば、人に認められるために最大限の努力をする人もいる。そして、最後に彼らが話した告白にぞっとします…。
tyamiさん/20代/女性
何の関係もなさそうな事件が起こり、最後まで読まないと分からない結末にハラハラする
野球部の連続殺人事件か…?と思われる事件が起きます。それと同時に、ある会社に爆弾が仕掛けられます。
一見、何の繋がりもない事件が、ある人物の過去と今を繋いでいることにびっくり。
青春、命を賭けて、何かを守ろうとした人のことを、忘れることができなくなるお話です。
東野圭吾の本だけれど、ちょっぴり若さがにじみ出ています。そして、最後まで読まないと分からない結末にハラハラするのも良いです!
tyamiさん/20代/女性
99%の誘拐
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 岡嶋 二人 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2004年6月15日 |
価格 | 825円 |
最初から疾走感が感じられ、一気に読みたくなる復讐もの
この物語は、子供の頃に誘拐された経験のある主人公である犯人側の視点で事件が進んでいくのですが、この犯人憎めないのです。犯人なのに応援してしまいます。
復讐ものといっても良いかもしれません。誘拐された理由に注目です。
よく考えられ計算された犯行や、身代金受け渡し時のトリックの鮮やかさ、まさに読みどころ満載です。
最初から疾走感が感じられ、一気に読みたくなる一冊です。
libra161さん/40代/女性
鳥人計画
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2003年8月22日 |
価格 | 616円 |
人間の存在意義を最後に考えてしまう
杉江夕子の目の前で、恋人の楡井が死んだことから事件は始まります。死因は毒殺。彼はスキージャンプの日本のエースであり、世界中が注目していました。
そんな中、警察に犯人を示す密告状が届いたことで事態は急転!警察に逮捕された犯人は、完璧だった計画を潰した「密告者」が誰なのか推理していきます。
やがて、警察の捜査と犯人側の推理を通して、ある事実が浮き彫りになるのですが・・・。
犯人が分かっても、人間ってなんだろう?と最後まで問題提起し、考えさせられるお話です。
tyamiさん/20代/女性
この闇と光
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 服部 まゆみ |
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出版社 | KADOKAWA/角川書店; 改版 |
発売日 | 2014年11月21日 |
価格 | 616円 |
耽美的な別世界の雰囲気が素敵で、いきなりくるどんでん返しに驚く
今までにないどんでん返しのパターンで、興奮しながら読みました。いきなりどんでん返しがくるので、驚きます。
どこがどんでん返しになるか考えながら読んでも、想定外の展開にやられました。
読了後、タイトルの意味がよくわかりました。ミステリーの枠にはまらず、ファンタジーで耽美的な別世界の雰囲気もとても素敵でハマります。
読む前後で、作品に対するイメージも変わりました。決して読んでて明るい気持ちにはなりませんが、この世界観はなかなかないので、沢山の人におすすめしたい作品です。
k7241さん/30代/女性
ラバー・ソウル
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 井上 夢人 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 2012年6月2日 |
価格 | – |
切なく衝撃の純愛にどんどん引き込まれる
ビートルズの評論を書き、それを生業とする主人公の物語です。私がビートルズ好きという理由だけで手に取った本ですが、物語としてとても楽しめました。
女性とは無縁だった男・鈴木が、美人モデル・美縞と出会い、心奪われていく物語にどんどん引き込まれます。
偶然の積み重ねからなるストーリー展開。ビートルズの名曲とともに描かれる、切なく衝撃の物語です。
libra161さん/40代/女性
舞台自体が伏線となっていて面白い
今では作風が全く違いますが、デビュー当時はバリバリの本格派推理小説作家だった東野圭吾さん。その初期の作品です。
これは異色といってもいいミステリーで、屋敷の真ん中に置いてある人形のピエロの視点で書かれます。
十字型の家という一風変わったデザインとピエロの視点という舞台自体が伏線となっており、最後にどんでん返しを生んで非常に面白いです。
itohi98さん/50代/男性
最後まで読んだ後もう一回読み返したくなる
殺人をテーマにした短編が7つ入っています。最も秀逸なのは、本のタイトルにもなっている「犯人のいない殺人の夜」です。
岸田家で家庭教師をしていた安藤由紀子が、息子に殺されます。同じく家庭教師の拓也は、偶然その場に遭遇していまい、岸田家の家族と共に殺人を隠蔽しようとします。
事件のことを忘れ、元の生活に戻ろうとしていた頃、安藤由紀子の兄が岸田家を疑いはじめ、警察も動き出しますが…というストーリーの裏に、誰にも気付かれないもう一つの隠された話があり、驚かされます。
tyamiさん/20代/女性
不連続の世界
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 恩田 陸 |
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出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2011年10月12日 |
価格 | 628円 |
天地がひっくり返ったような衝撃を覚える、ミステリ短編集
怖い話が苦手な私ですが、恩田陸さんのファンなので、つい手にとってしまいました。
ミステリ短編集ですが、途中で少し怪談チックな雰囲気になってきたりして、ドキドキしながら読みました。
特に「悪魔を憐れむ歌」と「幻影キネマ」は夜に1人で読み始めたことを後悔してしまったのですが、結末で怪談の類ではないことが明かされます。それでも驚いたりゾッとしたりはします。
1番どんでん返しに「やられた!」と思うのは、最後の「夜明けのガスパール」です。話の中に入り込んでいた私自身も目眩がするような、天地がひっくり返ったような気がしました。
Purple Hazeさん/30代/女性
小説 金田一少年の事件簿(3) 電脳山荘殺人事件
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 天樹征丸 |
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出版社 | – |
発売日 | 1899年12月30日 |
価格 | – |
金田一少年の事件簿の小説版・最高傑作
金田一少年の事件簿の小説版・最高傑作と言われ、ファンの中で人気が高い作品です。
携帯が無い時代、パソコン通信で知り合った男女が、オフ会が行われた山荘で連続殺人に見舞われます。外は吹雪。完璧な密室、完璧なアリバイ。「トロイの木馬」とは一体何か。謎は深まるばかり。
恥ずかしながら、私は誰が犯人か全く分からず、正体を知って思わず唸ってしまいました。
犯人の動機もなかなか切なく、読み応えがあります。
aoaomonさん/30代/女性
愚者のスプーンは曲がる
- 読み応え度 :
- どんでん返し要素:
- ミステリー要素 :
著者 | 桐山 徹也 |
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出版社 | 宝島社 |
発売日 | 2017年4月6日 |
価格 | 704円 |
超能力とミステリーが絶妙なバランスで組み込まれている
2017年に「このミス」大賞を受賞した作品なのですが、出足から面白いです。
超能力とミステリー、絶対相容れないだろうと思っていたけれど、こんなに悩まされる作品はありません。
果たして本当に超能力は存在するのか?そこが一番の見どころ。しょうもない超能力からすごい超能力の持ち主まで出てくるのに、その証明は一向にされず、もしかして私たちの身の回りにも本当に超能力者は存在するのかもしれないと思ってしまいます。
大人から子どもまで楽しめるミステリーです。
やまわさん/30代/女性
まとめ
読書家500人が選ぶどんでん返しのミステリー小説では、1位は『十角館の殺人』、2位は『ハサミ男』、3位は『葉桜の季節に君を想うということ』となっておりましたので、是非参考にしてみてくださいね。
今回は、読書家500人が選ぶどんでん返しのミステリー小説25選&人気ランキングを口コミと共にご紹介してきました。
どんでん返しのミステリー小説アンケートの詳細
第1位(133票) | 十角館の殺人 |
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第2位(56票) | ハサミ男 |
第3位(52票) | 葉桜の季節に君を想うということ |
第4位(47票) | 告白 |
第5位(40票) | かがみの孤城 |
第6位(35票) | アクロイド殺し |
第7位(20票) | medium 霊媒探偵城塚翡翠 |
第8位(18票) | 夏と花火と私の死体 |
第9位(16票) | 殺戮にいたる病 |
第10位(15票) | 夜明けの街で |
その他(70票) | 上記以外の回答 |
【アンケート調査概要】調査方法:インターネット調査調査期間:2024年06月27日~07月12日回答者数:500人