「面白い日本人作家のSF小説はないかな?」と本を探すこともありますよね。
誰もが知る名作から隠れた名作など、SF好きが実際に読んでおすすめできる日本人作家のSF小説と口コミを知りたい方も多いはず!
この記事では、SF好き500人が選ぶおすすめの日本人作家SF小説24選&人気ランキングを口コミと共にご紹介しています。
好きなところから読めます
日本人作家のおすすめSF小説人気ランキング
まずは、日本人作家のおすすめSF小説人気ランキングからご紹介していきましょう。
Bookey編集部が行った『SF好き500人が選ぶ日本人作家のおすすめSF小説』によると、1位は『ナミヤ雑貨店の奇蹟(94票)』、2位は『ボッコちゃん(84票)』、3位は『夜は短し歩けよ乙女(55票)』という結果に!(アンケートの詳しい内容はこちら)
それでは、日本人作家のおすすめSF小説を口コミ&レビューと共にご紹介していきましょう。
【1位】ナミヤ雑貨店の奇蹟
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | KADOKAWA/角川書店 |
発売日 | 2014年11月22日 |
価格 | 748円 |
時空を越えてすべてが繋がっていく!
暗い過去をもつ青年が警察から逃れるために廃屋へと身を隠します。そこに突然手紙が届き恐る恐る見てみると何十年も昔からの手紙でした。
その内容は悩み相談。出来心でその相談の返事を書くと、時空を越えて繋がっていきます。
何話かあるのですが、最後にはそのどれもが繋がっていて驚きの結末を迎えることになります。人の暖かみを感じることができる作品です。
pom.pomさん/30代/女性
【2位】ボッコちゃん
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 新一, 星 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 1971年05月25日 |
価格 | 693円 |
初心者でも読めるショートショート
星新一の十八番であるショートショートの決定版である「ボッコちゃん」。
こちらの作品は短編集となっており、SFらしい宇宙人などの近未来的なストーリー展開はもちろんブラックジョークや皮肉が織り込まれており、表題作のボッコちゃんも意外などんでん返しが待ってて読み応えは抜群です。
SF初心者の方でもとっつきやすい作品となっており非常におすすめです。
poarodayanさん/30代/女性
【3位】夜は短し歩けよ乙女
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 森見 登美彦 |
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出版社 | 角川グループパブリッシング |
発売日 | 2008年12月25日 |
価格 | 616円 |
京都が舞台の恋愛ファンタジー
冴えない大学生が同じサークルの黒髪の乙女に恋焦がれる日々の出来事を、京都の魅力的な描写とともに楽しめます。
京都の入り組んだ路地から作者森見登美彦の世界観に引き込まれると最後、ハマってしまいます。どの年代が読んでも主人公と一緒に学生時代の青春を味わうことができます。
この作品は山本周五郎賞、本屋大賞第2位を受賞しており作者のブレイクのきっかけにもなっています。
cheesechihuahuaさん/20代/女性
【4位】星を継ぐもの
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | ジェイムズ・P・ホーガン |
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出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 1980年05月23日 |
価格 | 770円 |
見付かった死体は誰?
月から見付かった宇宙服の死体が誰なのか何故そこにいたのか!謎が謎を呼ぶ、時代も飛行船も理解出来ないものだらけ。
どんなに調べても記録も無く、なのに人間に近く、けど時代が違いすぎて誰だかわからない。死体発見場所が月と言う事もあって宇宙人説があったり、小説の見出しを読んだ瞬間に引き込まれて買ってしまいました。
死体が誰だったのか一緒に過程を見つつ結果が凄すぎて驚きでした。
sky25_9a0bさん/50代/男性
【5位】銀河英雄伝説
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 藤崎 竜 |
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出版社 | 集英社 |
発売日 | 2021年04月19日 |
価格 | 638円 |
広大な銀河を舞台にした英雄たちの物語
ラインハルトとヤン、2人の英雄を中心に、銀河帝国と自由惑星同盟がぶつかり合い、同時に様々な人々の運命が翻弄されるSFの名作です。
最愛の姉・アンネローゼを皇帝に奪われ、姉を取り戻すために親友のキルヒアイスと共に軍に入りのしあがっていく「常勝の天才」ラインハルト、歴史家志望でありながら天才的な軍事の才能ゆえに「不敗の魔術師」と喚ばれるヤン。
この2人を中心に紡がれる銀河の歴史を全10巻で楽しむことができます。
よしつぐさん/30代/女性
【6位】復活の日
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 小松 左京 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2018年08月24日 |
価格 | 836円 |
まさに今、コロナ禍の中で生きる我々に訴える
日本を代表する小松左京原作の近未来小説、
某国が開発した細菌兵器が世界中に蔓延し、人類は滅亡、生き残ったのは細菌が生きる事が出来ない南極のごくわずかな人達。
彼らが再び人類として復活するために生き抜こうとする物語は、まさに今のコロナに立ち向かう人類の姿とオーバーラップする考えされられる素晴らしい作品です。
mja********さん/50代/男性
【7位】ハーモニー
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 伊藤計劃 |
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出版社 | 早川書房 |
発売日 | 2014年08月08日 |
価格 | 792円 |
戦争や人の闇の部分に目を背けた社会の在り方を考えさせられる
時は近未来、科学と技術が発展し病気というものが世界から駆逐された社会が舞台です。
過去に大きな世界大戦が起こり、疫病が蔓延し一度人類が滅びかけた事がありました。そこから人々は大きな教訓を得ます「人の野生と本能は危険」だと、滅びかけ生き残った人類は「幸福」と「健康」を大きな柱として社会を作り直します。
そこでは「社会への貢献度」と「他者への福祉」が数字化されていました。その社会に属する全ての人間が社会の貴重なオープンリソースであり、プライベートという言葉が隠語として使われるという極端な社会でした。
主人公トァンはそんな「健康で良い人」を強制される社会に嫌気が差して、その「健康圏」と呼ばれる社会の縁でその社会とは関わりのない原住民族の紛争地域の査察官として、嫌悪される酒やタバコを嗜んでいました。
トァンは10年前に親友であるミァハとキアンと共に自害を試みた事があります。理由は「成人しこの異常な社会に組み込まれる前に、貴重リソースである自分の身体を社会から奪ってやる。」という社会全体への反旗でした。
主導したミァハは亡くなり、キアンは生き残って理想的な社会人となり、トァンはミァハへの自責の念に駆られていました。
そんなある日トァンと食事をしていたキアンは、突然「うん、ごめんね。ミァハ」と言い残しその場でテーブルナイフを首に突き立てます。その瞬間世界中で同時に多くの人が自害をしていました。
あらすじはここまでにしておきます。
この作品の社会に登場する「健康」「みんなが幸せな社会」「社会への貢献」という言葉それそのものはとても良いものです。しかし、もしそれを強制されるとしたらそれは「幸せ」と呼べる代物なのでしょうか。
伊藤計劃の描く近未来SFは「あり得るかもしれない現実」という生々しさがあります。SF作品を楽しんでいる方も、初めて読む方にもオススメできる作品です。
hanamura1さん/30代/男性
【8位】家族八景
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 康隆, 筒井 |
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出版社 | 新潮社 |
発売日 | 1975年03月03日 |
価格 | 605円 |
人の心が読める主人公と、出会う家族の心の中のドロドロした内面に引き込まれる!
一見平和で幸せそうに見える家族も、心の中を覗けばその実は恨みや嫉み、黒く渦巻いた汚いものが心の奥底に溜まっていて、ほんの小さな一瞬の出来事でそれは爆発し、その家族は崩壊の道を進む。七瀬を介して起きるその崩壊へのプロセスはゾクゾクして次のページをめくる自分の手が遅く感じます。
続編で「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」があります。あとの2作はテレパスとしてのザ・SF感のあるお話ですが、私は第一作目の家族八景が一番好きで、特に「澱の呪縛」と「水蜜桃」がゾクゾクします。
mint310_b485さん/50代/女性
【9位】パラレルワールド・ラブストーリー
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 東野 圭吾 |
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出版社 | 講談社 |
発売日 | 1998年03月13日 |
価格 | 825円 |
主軸はラブストーリーと見せかけてモヤモヤ、ハラハラさせるSFサスペンス作品
主人公はある日友人に恋人を紹介されます。それはかつて片想いしていた相手で、ショックを受けます。
ところがあるひ目覚めると、友人の彼女が自分の彼女として存在していました。夢なのか妄想なのかと思いきや、どうやら紛れもない現実なんです!
混乱したまま、彼女との同棲生活を楽しんでいたら、今度はある日目覚めると、友人と彼女が付き合っている世界でした。
二つの並行世界で付き合っている相手が違うことに混乱して、その謎を探り始めると、とんでもない事実が明らかになります。
脳に刺激を与え、人の記憶を改ざんする研究がされていたのです。主人公は知らぬ間にそれに関与してしまっていたのでした。
最後は片想いだった彼女との別れが訪れます。SF要素でハラハラドキドキしつつも、切ないラブストーリーの側面も持った作品です。
3匹のコアラさん/30代/女性
【10位】きまぐれロボット
- 読み応え度 :
- 物語の満足度:
- わかりやすさ:
著者 | 星 新一 |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年03月15日 |
価格 | 726円 |
星新一さんの未来を予測したかのようなSFが凄すぎる!
星新一さんのSF小説は、未来の地球をまるで予言したかのような鋭い視点で描かれています。
ショートショートの世界なので、一つ一つの物語は独立しておりとても読み進めやすいので寝る前に読んでいます。一つ一つの作品に、オチがありはっとさせられます。
中学生の時からはまった位読みやすいので物語を読み進めたお子様にもお勧めのSFストーリーです。
iruka5656jpさん/30代/女性
空き時間にサクッと読める
1話ごとが短くさらっと読めるので、長編小説を読むのが苦手な人にもおすすめです!
全てのお話にしっかりとオチがあるので、読んでいてとても見応えがあります。長くても10ページそこそこ。
無機質でシンプルな言葉で綴られる簡潔で完璧な物語で10ページ程の物語でくすっと笑ったり驚いたりできる作品を書いた作者は素晴らしいと思いました。
kaho628balletさん/20代/女性
近い将来、リアルにこんなことがありそうと思ってしまう!
かなり前に書かれた小説であるにもかかわらず、本当に将来、こんなことがありそうとリアルに感じられる作品です。
最近はAIやロボットなどを相手にすることも多くなっていますし、かなり人間らしさまで感じるようなロボットも開発されています。
星さんらしい、読みやすくて簡潔な文章も魅力の一つです。他にも「マイ国家」や「ひとにぎりの未来」もおすすめです。
kyokoya2さん/30代/女性