みなさんには「三男」はいらっしゃいますか？
三男の意味に関しては皆さんもよくご存知だと思いますが、この記事ではあらためて「三男」の意味や続柄について行政書士が解説をしていきたいと思います。
三男の読み方
三男は「さんなん」と読みます。
三男の意味
三男とは「兄弟のうち3番目に生まれた男子」という意味ですね。
三男から見た自分
自分から見て「三男」になるということは、「三男」からみると自分の続柄はどのようになるでしょうか。
この場合は、自分の性別と年齢によって次のように分かれます。
- 自分が男性の親であれば「父」
- 自分が女性の親であれば「母」
- 自分が男性で三男より年上の場合は「兄」
- 自分が男性で三男より年下の場合は「弟」
- 自分が女性で三男より年下の場合は「妹」
- 自分が女性で三男より年上の場合は「姉」
三男の続柄
三男とはどのような続柄でしょうか。
よく説明がされるのは「兄弟のうち3番目に生まれた男子」ですが、それ以外にも以下の内容があります。
- 自分の親の養子（自分と養子が男性であり、養子が3番目に生まれている場合）
- 自分の親の再婚相手の子供（自分と再婚相手の子供が男性であり、再婚相手の子供が3番目に生まれている場合）
続柄には実子か養子かを問いませんので、養子の場合でも三男となります。
家系図で続柄を確認
続柄を家系図で確認してみましょう。
兄弟姉妹のうち3番目に生まれている場合
兄弟姉妹のうち4番目以降に生まれている場合
上記の青色の続柄が「三男」となります。
2親等の傍系血族
家系図上で自分から「三男」を辿ってみると、「自分→父母→三男」と2親等離れていることがわかりますね。
そのため、三男は法律用語では2親等の傍系血族とも呼ばれています。
また、世代は「自分」と同じになりますので、家系図上では「自分」と同じ高さの続柄となります。
傍系について詳しく知りたい方はこちら
三男以外の呼び名
兄弟姉妹の中から、三男以外の呼び名もあわせて確認してみましょう。
- 兄弟のうち1番目に生まれた男子は「長男」
- 兄弟のうち2番目に生まれた男子は「次男」
- 兄弟のうち4番目に生まれた男子は「四男」
- 兄弟のうち最後に生まれた男子は「末男」
- 姉妹のうち1番目に生まれた女子は「長女」
- 姉妹のうち2番目に生まれた女子は「次女」
- 姉妹のうち3番目に生まれた女子は「三女」
- 姉妹のうち4番目に生まれた女子は「四女」
- 姉妹のうち最後に生まれた女子は「末女」
三男は親族？
法律上、三男は親族にあたるのでしょうか。
民法では親族の定義を以下のように定めています。
【民法】
第４編「親族」
第１章「総則」
（親族の範囲）
第725条 次に掲げる者は、親族とする。
一 ６親等内の血族
二 配偶者
三 ３親等内の姻族
上記を確認すると、親族の定義に「6親等内の血族」という文言があります。
先ほど解説をしたように、三男は2親等の傍系血族となりますので親族に該当していることが分かりますね。
三男と結婚することは出来る？
「三男と結婚することは出来るか」という問題ですが、三男と結婚することは出来ません。
民法では、近親者の婚姻の禁止として以下を定めています。
【民法】
（近親者間の婚姻の禁止）
第734条 直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。
この条文によると、「直系血族」と「3親等内の傍系血族」の間では結婚をすることが出来ないことがわかります。
三男は2親等の傍系血族となりますので、結婚することが出来ないという事ですね。
その他の続柄
家系の中には、この他にも様々な続柄が存在しています。
続柄を知るとご先祖様との繋がりや遠い親戚との繋がりが鮮明に分かって楽しいですよ。
以下のリンクから存在している続柄を全て確認することが出来ます。
是非、ほかの続柄も確認してみてくださいね。
家系図の続柄(呼び名)を一覧で徹底解説！
まとめ
今回は三男の意味について解説をしてきました。
親族と呼ばれる正確な理由や結婚することが出来ない理由など、まだ知らないことも少しはあったのではないでしょうか。
「三男」以外にも続柄の数は無数にありますので、是非この機会にたくさんの続柄を覚えてみてくださいね。