みなさんは自分の名字の由来についてどこまでご存知でしょうか?
人生で一度や二度は自分の名字に興味を持つことはありますよね。
既に名字の由来を調べている方もいれば、知りたいけど調べていない方もいると思います。
そこで今回は、名字の由来を調べる正確な方法を行政書士が解説していきたいと思います。
名字の由来
まずは名字の由来について解説を。
名字の由来は、その多くが地名から来ていると言われています。
明治時代以前の日本では、公家貴族や武士、庶民によって名乗る名字自体の価値には差がありましたが、名字の由来は地名から来ていることで共通しています。
つまり、名字の由来を調べることというのは自分のルーツの場所を知ることと同じ意味を持つことになります。
そして自分のルーツの場所を知ることで、その場所の出来事や歴史を紐解き名字自体の意味も明らかにすることが出来ます。
由来の正確な調べ方
名字の由来を正確に調べるためには、
- STEP.1 可能な限りご先祖様を遡る
- STEP.2 ご先祖様にゆかりのある地を知る
- STEP.3 郷土史、文献でその土地と名字を調べる
と、手順を踏んでいく必要があります。
STEP.1 可能な限りご先祖様を遡る
これが最初に行わなければいけない作業となります。
可能な限りご先祖様を遡らなくては自分のルーツがどこから来ているのかわかりません。
戸籍調査と文献調査によって、現存するご先祖様の記録をすべて追っていきましょう。
戸籍調査について詳しく知りたい方はこちら
文献調査について詳しく知りたい方はこちら
STEP.2 ご先祖様にゆかりのある地を知る
最も古いご先祖様が判明した後は、そのご先祖様にゆかりのある土地を調べます。
戸籍調査の場合では、出生地や転居地としてゆかりの地を知ることが出来ます。
また文献調査でも同様で出生地などからゆかりの地を調べます。
過ご先祖様の記録には、ほとんどの場合で土地の名前が出てきますので、念入りに調べることが重要です。
STEP.3 郷土史、文献でその土地と名字を調べる
ゆかりの地が判明した場合は、その土地について歴史や出来事を調査していきます。
なぜその土地にその名前がついたのか、いつからその土地にその名前がついたのかを調べてみましょう。
このような情報に関しては、インターネットなどで公になっていることはあまりありません。
というのも、特定の土地の歴史というのは日本中に広まるものではないからです。
文献や資料自体も少なく、そのほとんどが地元の図書館であったり歴史資料館に保存されています。
ですので、遅かれ早かれその土地へ実際に足を運び資料を探していかなければなりません。
そしてその土地の歴史を知ると、〇〇という武士が居たという事実や〇〇という公家がその土地を所有していたと特定の名字が出てくることが多いです。
もし自分の名字がその武士や公家と同じであったり似ているのであれば、自分の名字のルーツはそこから来ていると考えてよいでしょう。
確実に自分の名字の由来が判明するとは言えませんが、記録を丁寧に追っていくことで限りなく正確な由来を知ることは可能になります。
まとめ
生活をしていても名字は滅多に変わることがありません。
それは、それだけ名字というものが大切だからと言えるでしょう。
まだ自分の名字の由来を知らない方は、長い人生の中で一度は調べてみても良いかもしれませんね。