みなさんは「高祖母」という続柄についてどこまで深く知っていますか？
あまり目にしない続柄ですので、漢字のままだと意味が分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「高祖母」の意味や続柄について行政書士が解説をしていきたいと思います。
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高祖母の読み方
高祖母は「こうそぼ」と読みます。
他にも一般的な呼び方として「ひいひいおばあちゃん」もありますね。
こちらの呼び方であれば、みなさんも一度は聞いたことがあるかと思います。
家族の中で話すときや、実際に高祖母を呼ぶときは「ひいひいおばあちゃん」と呼ぶことが多いかもしれません。
高祖母の意味
高祖母とは「自分の曾祖父母の親（女性）」という意味ですね。
性別が女性という意味から、「母」という言葉が入っています。
女性の場合
高祖母は「自分の曾祖父母の親（女性）」となりますが、「自分の曾祖父母の親（男性）」の場合はどのような呼び方になるでしょうか。
この場合は「高祖父（こうそふ）」となりますね。
高祖母の続柄
高祖母とはどのような続柄でしょうか。
「自分の曾祖父母の親（女性）」以外にも、以下の内容があります。
- 曾祖父母の養親（女性）
- 養親の曾祖父母（女性）
- 曾祖父の再婚相手
- 妻の曾祖父母の親（女性）
- 夫の曾祖父母の親（女性）
続柄には実子か養子かを問いませんので、養親の場合でも高祖母となります。
家系図で続柄を確認
続柄を家系図で確認してみることにしましょう。
上記の青色の続柄が「高祖母」となります。
4親等の直系血族
家系図上で自分から「高祖母」を辿ってみると、「自分→父母→祖父母→曾祖父母→高祖母」と4親等離れていることがわかりますね。
そのため、高祖母は法律用語では4親等の直系血族とも呼ばれています。
直系について詳しく知りたい方はこちら
高祖母から見た自分
自分から見て「高祖母」になるということは、「高祖母」からみると自分の続柄はどのようになるでしょうか。
この場合の自分の続柄は「玄孫(げんそん・やしゃご)」となります。
自分の性別が男性であっても女性であっても、高祖母から見た自分の続柄は「玄孫」で変わりません。
どれくらい年齢が離れるのか
実際に高祖母と自分ではどれくらい年齢が離れるのでしょうか。
高祖父母が30歳で子供を産み、その子供である曾祖父母も30歳で子供を産んだとします。
さらに曾祖父母の子供の祖父母も30歳で子供を産み、祖父母の子供である父母も30歳で子供を産んだとしましょう。
そうすると、父母の子供である自分が0歳の時に高祖母は120歳です。
高祖母がいる家庭が珍しいのは、これだけ年齢が離れるからなんですね。
高祖母以降の続柄
自分から見た高祖母以降の続柄には、決まった名称が存在していません。
例えば高祖母の父は「高祖母の父」、または「5代前」と言うふうに呼ぶことになります。
高祖母以前の続柄
高祖母までの直系の続柄は以下のようになっています。
- 自分の親は「父母」
- 父母の親は「祖父母」
- 祖父母の親は「曾祖父母」
- 曾祖父母の親は「高祖父母」
高祖母は親族？
法律上、高祖母は親族にあたるのでしょうか。
民法では親族の定義を以下のように定めています。
【民法】
第４編「親族」
第１章「総則」
（親族の範囲）
第725条 次に掲げる者は、親族とする。
一 ６親等内の血族
二 配偶者
三 ３親等内の姻族
上記を確認すると、親族の定義に「6親等内の血族」という文言があります。
先ほど解説をしたように、高祖母は4親等の直系血族となりますので親族に該当していることが分かりますね。
高祖母と結婚することは出来る？
「高祖母と結婚することは出来るか」という問題ですが、高祖母と結婚することは出来ません。
民法では、近親者の婚姻の禁止として以下を定めています。
【民法】
（近親者間の婚姻の禁止）
第734条 直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。
この条文によると、「直系血族」と「3親等内の傍系血族」の間では結婚をすることが出来ないことがわかります。
高祖母は4親等の直系血族となりますので、結婚することが出来ないという事ですね。
その他の続柄
家系の中には、この他にも様々な続柄が存在しています。
続柄を知るとご先祖様との繋がりや遠い親戚との繋がりが鮮明に分かって楽しいですよ。
以下のリンクから存在している続柄を全て確認することが出来ます。
是非、ほかの続柄も確認してみてくださいね。
まとめ
今回は高祖母の意味について解説をしてきました。
漢字では見慣れませんが、ひいひいおばあちゃんと聞くとピンとくる方も多かったのではないでしょうか。
高祖母までのご先祖様であれば、戸籍を使った家系図の作成によって明らかにすることが可能です。
自分のルーツに興味がある方は、ぜひ家系図を作ってみてくださいね。