家系図の見方を分かりやすく解説【行政書士監修】

家系図,見方

みなさんは家系図をご覧になったことはありますか?

実際に家系図を作りたい!と思っても、家系図ってどうやって書くんだろう・・そもそも家系図の見方が分からない・・という方も多いかと思います。

そこで今回は、「家系図の見方」について行政書士が分かりやすく解説していきたいと思います。

基本的な家系図の見方

家系図の目的

家系図にはその存在意義でもある目的がはっきりしています。

それは「家系の人物とその続柄を視覚化する」ということです。

つまり、ご先祖様にどんな方がいて、その方は自分とどのような繋がり(続柄)なのかを正しく知るための図ということですね。

ですので、ご先祖様の名前がずらりと一覧で表示されているだけのものは続柄が分かりませんので家系図とは呼べないことになります。

家系図の構成

次に、基本的な家系図の構成について解説を。

家系図には様々な形がありますが、どの家系図にも書いてある事項が二つあります。

それが以下の二つです。

  1. 「名前」
  2. 「続柄を表す線」

「名前」は文字通りで、自分やご先祖様の名前のことですね。

「続柄を表す線」については少し詳しく解説を。

「続柄を表す線」とは

家系図の目的でもお話ししたように、家系図の目的はご先祖様との続柄を知るためにあります。

続柄を表す線とは、まさにその「ご先祖様との続柄」を表すための線という事ですね。

家系図ではあるルールに沿って線が引かれており、その線には特定の意味が存在しています。

その一つ一つの線を辿っていくことで、ご先祖様や家系の中にいる人物との続柄を知ることが出来るようになるという事です。

基本的な線の種類

それでは、実際に家系図に書かれる線の種類について解説を。

家系図上では、基本的な線として以下の2種類が存在しています。

  1. 横二本線
  2. 縦一本線

それぞれを解説していきたいと思います。

横二本線

横二本線は夫婦を表す線となります。

原則として夫を右側に妻を左側に配置します。

縦一本線

縦一本線は子供を表す線となります。

父と母の横二重線の間から縦の一本線で子供を結びます。

その他の線

以下は横二重線と縦二本線の応用となりますが、いくつか確認。

縦一本線から枝分かれする横一本線

上図のように、縦一本線から横一本線で枝分かれしている書き方が兄弟姉妹の書き方になります。

バツ印

前妻と後妻がいる場合は、夫を右にして前妻と後妻を二本線で結びます。

この際、前妻と夫には「×(バツ)」を付けることが一般的です。

3人以上妻がいた場合は、続けて妻同士を二本線で結んでいくとよいでしょう。

縦二本線

養子の場合は、養子と父母を縦二本線で結ぶようにします。

同列の人物について

家系図では、人物の名称が同列に配置されている場合が多いです。

これは世代を揃えることによって客観的に見やすい家系図とするために行われています。

例えば上図のように「自分と従兄(いとこ)」は同世代にあたりますので、横の列を揃えて書いているという事ですね。

まとめ

この記事では、家系図の見方について行政書士が解説を行ってきました。

家系図にはある程度のルールは存在していますが、そのルールに沿っていないからと言って家系図ではないということにはなりません。

家系図を作成される場合は、ご先祖様や家族の気持ちを大切にして作ることで素敵な家系図に仕上げることが出来ますよ。