みなさんは結婚式の贈り物に家系図を選ばれる方がいることをご存知でしょうか?
家系図を贈るという事自体を初めて聞いた方は、とても新鮮に感じられるかもしれませんね。
そこで今回は、贈り物としての家系図の意味と家系図を結婚式に贈る方法について行政書士がご紹介したいと思います。
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家系図とは
家系図とは、文字通り「家系の図」のことですね。
自分のルーツを辿ることができるたった一つのモノであり、同じ家系図は世の中に存在していません。
家系図で分かること、分からないこと
では、家系図を見ると何がわかるのでしょうか?
これは作成された年代や作成者によって大きく異なりますが、主に以下の内容となります。
家系図で分かること
- 先祖の名前
- 先祖の出生日
- 先祖の死亡日
- 先祖の出生地
- 先祖の死亡地
- 先祖の婚姻歴
このように、家系図からは主に先祖の成り立ちに関連する個人情報は見て取ることができます。
家系図で分からないこと
- 先祖の性格
- 先祖の顔写真
- 先祖の犯罪歴
- 先祖の血液型
- 先祖の学歴
- 先祖の職歴
- 傍系先祖の構成(いとこなど)
逆に、家系図からは先祖の生活全般に関する個人情報は確認することができません。
贈り物としての家系図の意味
それでは、贈り物としての家系図の意味とはどのようなものでしょうか。
これは贈り方と贈る相手によって、二つの意味に分かれることになります。
1.子供から両親への贈り物
1つ目が子供から両親への贈り物ですね。
こちらは「ここまで育ててくれたことへの感謝」の意味合いが大きくなります。
結婚式に贈る家系図には自分と結婚した相手の名前が記載されることになりますので、2つの家系が1つになったことを実感できるようになっています。
父と母が家族になったように、自分と結婚相手も家族となる。そんな家族の歴史と未来を家系図というカタチにして両親へ贈ることで、感謝の気持ちを伝えるということですね。
2.両親から子供への贈り物
2つ目が先ほどとは逆の両親から子供への贈り物です。
こちらは「旅立つことへのギフト」の意味合いが大きくなります。
結婚をして新しい家族を築く子供に、ご先祖様にどんな人がいて自分がどこから来たのかを伝えるための贈り物という事です。
自分のルーツを知ってもらう事で家族の繋がりをより意識することが出来ますね。
また、大切な家系の記録として残していく形見のような贈り物にもなります。
家系図を結婚式に贈る方法
実際に結婚式で家系図を贈る方法ですが、基本的な家系図の作り方は家系図の作り方を徹底解説で解説をしていますので省略させていただきます。
ここでは結婚式で家系図を贈る際の注意点をいくつかご紹介したいと思います。
2~4か月程度の期間を用意しておく
家系図は市役所などですぐに手に入るものではありません。
家系を調べて実際に家系図に書き起こさなくてはならず、費用はもちろんですが期間もそれなりにかかってきます。
最低でも家系の調査に1ヶ月、家系図の作成に1ヶ月と合計2ヶ月は見込んでおく必要があります。
そのため、結婚式にあわせて準備を行うのであれば余裕をもって6ヶ月程度前から家系図を作り始めると良いでしょう。
不安が残る場合は、家系図の作成サービスに依頼すると安心です。
夫(妻)の家系を調査するには委任が必要
結婚式の贈り物として家系図を作成する場合は、新しい夫婦2人の家系図にすることが一般的です。
ここで注意しなくてはいけないことは、夫(妻)の家系を勝手に調査することは出来ないという事です。
自分の家系であれば通常の戸籍取得と同様にして調査を行えばよいのですが、夫(妻)の家系を同じように調査するためには委任状が必要になってきます。
ここはよく勘違いをされるポイントなのですが、結婚をしているからといって配偶者の戸籍までは簡単に取得することは出来ないのです。
自分の戸籍を調査していれば配偶者の戸籍も勝手に分かると思われる方が多いですが、それは全くの間違いですので注意しましょう。
まとめ
今回は、贈り物としての家系図の意味と家系図を結婚式に送る方法について解説をしてきました。
家系図を作る際の大事なポイントは「期間をしっかり設けておくこと」です。
結婚式で家系図を贈れば、きっと家族の絆が深くなりますよ。