みなさんは「系譜」という言葉の意味を知っていますか?
あまり知られていない言葉ですので、初めて耳にした方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな「系譜」の解説とともに、「系図」との違いについても解説をしていきたいと思います。
系譜とは
系譜には師承関係を示した図表という意味もありますが、今回はその意味については省きたいと思います。
系譜とは「血縁関係や系統とその情報を書き表した図表」のことです。
いわゆる家族史を図表に表したものが系譜と言えるでしょう。
系譜の内容
系譜には主に以下の内容が記載されています。
- ご先祖様の名前
- 続柄
- 出生年月日
- 死亡年月日
- 婚姻歴
- 本籍地
上記のように「ご先祖様がどんな人生を送ったか」をざっくりと知ることが出来きます。
もちろん、上記以外の情報を記載する場合も多く「顔写真」や「身長や体重などの身体的特徴」、「職業」といった内容が記載されていることもあります。
系図(家系図)との違い
みなさんのなかには「それって系図(家系図)のことでは?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、系図と系譜に厳密な違いはありません。
ほとんど同じものだと思っていただいても良いのかもしれません。
ただ、家系図を作成している業者では系図と系譜を分けて考えていることが多いです。
どのように分けているかというと「ご先祖様の名前と続柄のみがわかる図表を家系図」とし「ご先祖様の分かる限りの情報を盛り込んだ図表を系譜」としています。
なぜこのように分けているかというと、系譜は情報が多くなればなるほど見づらくなってしまうからです。
パッと見ても誰と誰がどんな続柄だったのかを知ることが出来なくなってしまうのです。
その点、家系図であれば必要最低限の情報しか記載されていませんので、すぐに視覚的に続柄を理解することが出来ます。
そのため系譜と系図を分けて考えています。
系譜の作り方
系譜を自分で作りたい場合にはどのようにするとよいでしょうか。
先ほど説明したように、系譜を作るためには「ご先祖様の情報」がなくてはいけません。
まずは系譜に記載するための情報を探すことから始まります。
戸籍から系譜を作る方法
ご先祖様の情報を集める最も手軽な方法が「戸籍調査」です。
役所で取得することのできる戸籍には、系譜を作るために必要なご先祖様の情報がくまなく記載されています。
続柄や名前はもちろんのこと、婚姻歴や本籍地も記載されているので系譜を作成するうえで困ることはないでしょう。
戸籍の調査について詳しく知りたい方はこちら
過去帳から系譜を作る方法
もうひとつ、過去帳という帳簿から作る方法も存在します。
過去帳は戸籍よりもさらに詳細なご先祖様の情報が記載されている場合が多いです。
また、戸籍調査では辿れなかったご先祖様を知ることのできる貴重な代物です。
過去帳には戸籍から読み取れる「名前」や「続柄」以外に、「死因」や「職業」「性格」といった情報も記載されていることがあります。
過去帳について詳しく知りたい方はこちら
系譜の書き方
系譜には定められた書き方は存在していません。
どんな形であってもよいですが、見やすく仕上げることが大切です。
少人数の系譜の場合であれば、系図のご先祖様の名前の横に情報を記載するくらいで完成させることが出来ます。
ただ、何百人といった規模になると系図が非常に見づらくなってしまいますので、本のような形態にして仕上げた方がよいでしょう。
まとめ
今回は「系譜」について解説をしてきました。
系譜にはご先祖様の情報がたくさん記載されていることが多いです。
実家に系譜がある場合は、一度ゆっくり目を通してみてもよいかもしれませんね。