みなさんはお正月などで親族が集まるとき、どれくらいの人数になりますか?
大家族の場合や親戚同士の距離が近い家系だと何十人も集まることもありますね。
そんな「親族」ですが、どこまでの範囲が親族と呼ばれるかご存知でしょうか。
今回はあまり知られていない親族の意味や範囲について解説をしていきたいと思います。
親族の意味とは
親族とは「血縁関係または婚姻関係でつながりを持つ者」を総称して指す言葉です。
平たく言うと家族となるわけですが、ここからが難しいポイントです。
親族とは総称であって、特定の誰かを指す言葉ではありません。
血縁関係と婚姻関係には、それぞれ詳細な分類が定められており呼び方も別で存在しています。
大きな分類は「血縁関係の血族」「婚姻関係の姻族」「血統関係の親系」で分かれており、そこからさらに分類がされています。
以下で確認。
血縁関係の血族
血縁関係とはいわゆる血のつながりですが、ここでの意味は法律上の血縁のつながりを意味しています。
自然血族
相互に自然の血縁関係のある場合のことを自然血族といいます。
これは生物学上の血縁関係にある場合を指しています。
法定血族
法律で血族関係とされる場合のことを法定血族といいます。
これは養子縁組の血縁関係にある場合を指しています。
婚姻関係の姻族
婚姻において、配偶者から見たもう一方の配偶者の血縁関係にある者を姻族と言います。
夫から見た妻の血縁関係にある者のことで、義父や義母のことを指しています。
血統関係の親系
血の広がりである血統の関係を親系といいます。
直系
血統が上下である関係を直系と言います。
孫、子、父母、祖父母のように上下につながっている関係のことですね。
傍系
血統が左右である関係を傍系と呼びます。
甥姪、叔父叔母、兄弟姉妹、従兄弟姉妹のように自分から見て横につながっている関係のことですね。
父系
父とその血族親を父系と呼びます。
父の父母、父の祖父母の関係のことを指します。
母系
母とその血族親を母系と呼びます。
母の父母、母の祖父母の関係のことを指します。
親族の範囲
先ほど親族とは総称であると説明をしてきましたが、上記で解説をした関係性にある者をすべて親族と呼べるわけではありません。
なぜなら親族の範囲は民法で明確に定められているからです。
民法において親族とは「6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族」と定められています。
具体的な範囲
具体的な範囲を「6親等内の血族」「配偶者」「3親等内の姻族」で確認してみましょう。
「6親等内の血族」
「配偶者」
「3親等内の姻族」
総合した範囲
親族の呼び方の一覧を知りたい方はこちら
親戚との違い
親族と似た意味を持つ言葉に「親戚」があります。
親戚は親族と異なり、民法でその範囲は定められていません。
親戚について詳しく知りたい方はこちら
まとめ
今回は「親族」に関して解説を行ってきました。
親族の範囲が民法で定められているのは少し意外に思われる方も多かったかもしれませんね。