家系図を作成するときに戸籍調査は何よりも重要な調査となってきます。
どのような場合でも戸籍調査を省くことは出来ず、家系図づくりの基本と言っても過言ではありません。
そんな戸籍調査ですが、どのような請求理由で戸籍を取り寄せればよいのでしょうか。
今回は、家系図作成のために戸籍を請求する場合の請求理由について解説をしていきたいと思います。
戸籍の請求方法について
まずは戸籍の請求方法を確認しておきましょう。
戸籍の請求方法には以下の2つがあります。
- 窓口での請求
- 郵送での請求
戸籍は居住地の役場で請求することは出来ませんので、直接本籍地の役場窓口へ行くか、本籍地の役場へ郵送で請求する必要があります。
戸籍の請求方法について詳しく知りたい方はこちら
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戸籍の請求理由について
さて、ここからが本題となります。
実は戸籍の請求には「請求理由」の記載が必要になる場合が多いです。
戸籍という証明書の性質上、個人情報保護を厳重にしなければいけないためです。
窓口では直接聞かれる場合もありますし、郵送だと備考欄に記入が必要な場合があります。
では、家系図の作成の場合はどのような請求理由にしたらよいのでしょうか。
これは素直に「家系図の作成」とすることが一番無難です。
なぜなら、家系図を作成する際は役場の担当者とのやり取りがほぼ必須となります。
これはどういうことかというと、家系図の作成というのはあくまで個人的な趣味嗜好ですので、当然役場には家系図を作成する場合のマニュアルはありません。
ですので、役場担当者からすると少し困った相談でもあるのです。
家系図を作りたいので戸籍を請求したい!と言われても、どんな家系図を作りたくてどんな戸籍が必要なのかは役場の担当者にはさっぱりわかりません。
もちろん、請求時に「〇〇の直系で〇〇と〇〇の戸籍証明をください」など丁寧に事前説明があった場合はスムーズに進行しますが、そこまで知識があるほうが稀です。
通常は「自分の苗字の家系図を作りたい!」程度の伝達が一般的ですので、役場の担当者も必要な戸籍証明がどれであるかは探してみないとわからないのです。
そして、実際に役場の担当者は戸籍を探してみて「これは必要ですか?」「この証明書は不要そうですが必要ですか?」といった連絡をくれることになります。
そうなったときに請求理由を適当にしていると、「あれ?この人の請求理由だとこの書類は必要ないはずなんだけど…」と無駄に不信感を抱かせてしまうわけです。
そうならないためにも最初から素直に「家系図の作成のため」と請求理由を明記しておいたほうが良いのです。
また、自分の考えている家系図を言葉では伝えきれないこともあります。
戸籍には「除籍」や「原戸籍」といった専門的な用語が多く発生しますので、自分が必要としている戸籍証明書を上手に伝えることが難しいです。
そんな場合も素直に「〇〇の家系図を作りたいのですが、どんな戸籍が必要なのかわからないので教えていただけませんか。」と事前に役場へ確認をしておきましょう。
まとめ
今回は家系図を作るための戸籍の請求理由について解説をしてきました。
戸籍調査は一見簡単なようで、それなりの知識と時間が必要な手続きになります。
自分で戸籍から家系図を作成する際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。