家族での旅行ならば、子供が小さい時にはたくさん行く機会に恵まれますね。けれど、ふと気が付くと、夫婦二人での旅行はなんとなく遠退いていませんか?
夫婦も大切な家族です。時にはゆっくりと時間を作って、二人きりを楽しんでみましょう。
同じ趣味や興味を持つものが無くても、旅行ならば楽しむことができるのです。その為には、旅行の目的を決めてみましょう。
どこへ行く?何をする?何が見たい?何かしたい?夫婦で話し合ってみましょう。だらだらと旅先を練り歩くだけが旅行ではありません。目的を持って旅行に行くことで、旅先でもいつも通りだった、という悲劇を防げます。
二人で何をやってみたいか、それを考えてみましょう。
夫婦旅行の目的は?
夫婦旅行の目的を考えたことはありますか?
行きたい土地へ行き、食べたいものを食べてゆっくり過ごす。いつもとは違う一日、違う空間、旅行という開放された雰囲気に、夫婦の仲もぐっと近付く。それらも旅行の醍醐味ですが、そこへひとつの目的を持ってみませんか?
旅行の目的を持つとより刺激的に、より活動的になります。
いつもとは違う旅行を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。
ここからは、目的別のオススメ旅行先を厳選してご紹介します。
今まで興味がなかったものから、前から興味があったけれど行ったことは無い土地など、夫婦で行ってみたい所へ旅行計画を立ててみましょう。
新しい刺激、新しい感性、夫婦で共有できる時間を一緒に楽しむ旅です。
芸術に触れる旅
文学作品や美術作品は、大人になるほど遠退きます。興味がなければまず足を運ぶことはないその空間へ、旅行だからと理由を付けて訪れてみませんか?
彼らの作品を見ることも、彼らの作品が作られた街を見ることも、全てが刺激的な時間です。
どれだけ時間が過ぎても変わらない街の空気を、胸いっぱいに吸い込んでみてください。アーティストと同じ視線で見る街は、きっとあなたに新しい発見を与えてくれます。
複数の施設を回るも良し。ひとつの施設にゆっくりと時間をかけて鑑賞するも良し。旅行の楽しみ方にルールなんてありません。
鎌倉(神奈川県)
鎌倉は東京への交通の便も良かったことから、夏目漱石や川端康成など多くの文学者が暮らしていました。古い歴史と共に残る文学者たちの足跡を辿ってみてはいかがでしょうか。今まで見てきた鎌倉とは、違う一面を見る旅になるかもしれません。
鎌倉文学館など、文学者たちの手紙や愛用品などが展示されている施設を訪れてみても楽しい時間を過ごせますね。
直島(香川県)
瀬戸内海に浮かぶ周囲16kmの小さな島は、島中がアート作品や美術館に溢れています。レンタサイクルや車、お好きな方法で島中を巡り、アーティスト気分を満喫してみましょう。
パリ(フランス)
芸術の都と謳われるフランスはパリ。そこに堂々と存在するルーブル美術館は有名ですね。けれど、この美術館。一日だけでは見て回ることができない程の展示物の数を誇ります。
有名な作品から、今まで見たことの無い作品まで様々な芸術に触れるだけではなく、美術館という空間そのものも魅力のある芸術作品です。
ウィーン(オーストラリア)
名立たる音楽家を輩出したオーストラリア。世界遺産にも登録される宮殿などを見ながら、様々な音楽に触れてみませんか?
開催されるコンサートは実に多種多様です。クラッシック楽器のみのコンサートや、オペラやバレエを取り入れたコンサート、ディナーと共に演奏を楽しむものもあります。
響き渡る歴史の音色は、重みを持って心に浸透するでしょう。
絶景旅行
息を飲むような絶景を見る旅行は、一生の思い出に残ります。大自然や人が作り出した幻想的な風景など、世界中に見どころは散らばっています。
絶景を見る為には長時間の移動は付き物です。それも、ツアーが組まれることで世界中どこへでも気軽に見に行くことができるのが、最近の旅行の良い所ですよね。
屋久島(鹿児島県)
世界遺産に登録された神秘的な島であることは有名ですね。
樹齢7,200年もの縄文杉や太古から育まれる原生林の中を静かに歩いてみると、自然の息遣いが聞こえてきそうです。
島の中央にある宮之浦岳は標高1,936mの登山を楽しむことのできる山です。標高の割には緩やかな行程で、日帰りで楽しめる登山コースもあります。
国営ひたち海浜公園(茨城県)
夏になると青い花が一面に咲いたネモフィラ畑。可憐な花が丘を埋め尽くす様は、思わず溜息が漏れるほど美しい景色を見せてくれます。
秋には赤く色づいたコキアが並び、夏とは違う美しさで出迎えてくれる公園です。
ホワイトサンズ(アメリカ ニューメキシコ州)
雪と見間違うほどの真っ白なアラバスター(雪花石膏)砂丘です。どこまでも広がる真っ白な砂が、自分がどこにいるのかを忘れさせます。
夕暮れ時の空のグラデーションとホワイトサンズは一見の価値ありです。
ナポリ(イタリア)
歴史地区と呼ばれる一体は、古くからある王宮(パラッツォ・レアーレ・ディ・ナポーリ)やサンテルモ城、カテドラル大聖堂、サン・マルティーノ修道院などの数多くの歴史的建造物があります。
古くからある建造物と今を生きる人々の暮らしの両方を知ることのできる旅になりそうですね。
こだわりの空間に宿泊
家族がいることで夫婦二人という空間が作りづらくなりますが、旅行ならば邪魔ものは存在しません。散歩に出たり、食事したり、一緒にお風呂に入ってもまだまだ語らう時間は尽きません。
憧れのホテルに泊まってみたり、こだわり抜いた居室空間で二人の時間を楽しんでみたり。その楽しみ方は様々です。
富士屋ホテル(神奈川県)
和と洋が混在する富士屋ホテル。古いもので1891年(明治24年)に建造された本館をはじめ、いくつもの魅力的な別館を建造しています。
2019年2月現在は耐震・改修工事の為に休館していますが、2020年夏に再開予定です。あのレトロ感溢れる建物がどのような姿に生まれ変わるのか、期待が高まりますね。
赤倉観光ホテル(新潟県)
標高1,000mに位置する赤倉観光ホテルは、ホテルにいながら雲海を見ることができます。
早朝に発生することの多い雲海を、食事のできるアクアテラスや露天風呂などからゆっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。
雲海は自然のもの。発生する時刻や消えるまでの時間も不安定です。けれど、日の出に照らされた雲海を見ることができたら、あなたは幸運です。
レスカパ・イロ・メイト(ニューカレドニア)
サンゴ礁に囲まれた小さなメルト島がまるごとリゾート施設。天国に一番近い島と言われる空間が待っています。
海の上に浮かぶコテージに泊まる体験なんて、なかなかありません。オープンテラスからはそのまま海に出ることができます。
マリンアクティビティが充実しているので、アウトドア好きな夫婦にも楽しめます。
クルーズ旅(国内・国外)
飛行機であっという間に移動するのもいいですが、移動時間さえも楽しむならば船が一番です。
船は、ただの宿泊と移動だけの空間ではありません。舞台や映画などエンターテイメントが満載で、それはまるで移動する街のようです。
閉じられた空間ではありますが、飛行機の無い時代は船で移動していたと考えると、その時代の旅行を楽しめる良い機会ではありませんか?
何か月にも渡る長期旅行のみならず、5日ほどで回れるプランもあります。
まとめ
旅行の目的を持ってみると、旅先のホテルから一歩も外に出なかったなんて事にならず、旅行を楽しめそうですね。
ただし、スケジュールを詰め込み過ぎると旅を楽しみことよりも、スケジュール通りに過ごすことに重点を置いてしまいやすくなります。
スケジュールはあくまでも予定。予約していなければ、必ず行かなくてはならないわけではありません。自分たちなりの時間で、ゆっくりと旅を楽しみましょう。
著者:リリ
性別:女性
年齢:36歳
フリーライターをやっている兼業主婦です。只今妊活中。