いつまでも一緒に居たい。その想いの末に夫婦という関係になったはずが、気が付けば会話らしい会話もなく、声をかけたら嫌味の言い合いになってしまう夫婦の数は年齢に関係なく存在します。
不仲となるには必ず原因があります。実はその原因は誰にでもあり、そしてとても単純な事だということを知っていますか?
そして、パートナーと仲直りするも離婚を選択するもあなたの心ひとつです。あなたが何を思い、どうしたいのかそれを見つける為の知識をまとめました。
まずは原因を知り、そして行動してみませんか?
不仲の原因は単純なところにある
両想いになって結婚したのに、いつの間にか不仲になっている夫婦はいつの時代にもいます。その原因は何だと思いますか?
まずはパートナーに対して不満に思うことをあげてみましょう。
- 配慮がない
- 家事育児を手伝わない
- 嫌味を言う
- 親族との間に立ってくれない
- 一人で出かけてばかりいる
- 家庭の事を一緒に考えてくれない
パートナーに思う不満を並べてみて、共通するものが見えてきませんか?
それは「思いやりに欠ける」という点です。
家事育児の分担を手伝わないことや親族との仲を取り持たないこと、趣味にばかり没頭してしまうことなど全て、パートナーを思いやっていたらできる行動でしょうか?そんなことはありませんよね。
パートナーを恋人として大切にしていた時は、パートナーこそが最優先だったはず。結婚して家族となったからと言って、その気持ちを失ってしまったわけではありません。
けれど、いつまでも最優先ではいられない状況に変化してきたという事です。
夫婦が不仲になってしまう原因は、喧嘩して言い合っている時には見えてきません。もっと奥底にある単純なことが原因であることが多いのです。その原因が上記の行動へと導いてしまっただけなのです。
では、なぜそうなってしまったのでしょうか?
それは、飾らない自分一人の「無」になれる空間まで共有されてしまったからです。
恋人であった時、デートが終わればお互いの家に帰りました。今日のデートが楽しかったことや明日の仕事のことなど自由に考えることができ、そして一日緊張で疲れてしまった脳と体を十分に休めることができました。
けれど結婚して生活を共にしてからは、その一人の空間が失われてしまいます。
仕事で疲れて帰ってきて、パートナーが出迎えてくれる幸福に浸りながらも、何も考えない時間が欲しい時はあるのです。
そんな時、人はイライラして心にもない嫌味を言ってしまったり、普段なら行える家事育児が行えなくなってしまいます。
その行動だけが目について、パートナーが非協力的と感じてしまうのです。
不仲夫婦の特徴は?
では、どんな特徴を持つ夫婦は不仲になってしまうのでしょうか。
- 家庭の事に非協力的
- 問題解決の行動を取ろうとしない・行動する姿勢を見せない
- 感情的な言動をぶつけてくる
- 運命共同体という意識が無い
主にこの4つの特徴を持っているパートナーがいる、もしくはお互いがこの特徴を持ち合わせていると不仲となりやすい環境が揃っています。
この特徴の共通点は「話し合いが成立しない」という所にあります。
会話は、人が用いる最大のコミュニケーションスキルです。パートナーに自分の気持ちや意見を言うこと、パートナーの話している事を真摯に聴くことができない夫婦は、仮面夫婦や離婚の選択をする可能性が高くなります。
けれど、少し考えてみてください。
不仲の原因でも取り上げたように、自分に余裕が無ければ人は行動することが非常に難しくなります。不仲の特徴は、余裕の無さからくる結果の行動と言えるのではないでしょうか。
起きた行動だけに目を光らせて、パートナーを叱責するのは間違っていると思いませんか?
相談してはいけない人、してもいい人
夫婦の仲について、困った事があれば誰しも他の意見を聞きたくなり、友達や親に相談しますよね。
けれど、パートナーとの今後を思うならば決して相談してはいけない相手がいることを覚えておきましょう。
相談してはいけない人
自分の親
人生の先輩でもあり、あなたの感覚に一番近しい人です。
相談しやすいですが、それは待ってください。あなたの感覚に近いということはパートナーと敵対する可能性が高いということです。
誰しも自分の子供が苦労することを望んではいません。苦労させる原因を憎むことさえあるのです。
迂闊に相談した結果、あなたの親はあなたへの想いからパートナーに苦言を呈することもありえます。余計な火種を投下することになりかねません。
共通する友人
共通する友人に相談する事例はよくあります。けれど、同じような環境に困っていれば、ついグチを言い合うだけに終わりませんか?その時は気持ちがすっきりするでしょうけれど、家に帰れば何ひとつ解決していない現状に気付かされるだけに終わります。
そして、人の口には戸は立てられません。いつどこから漏れ出してしまうかわからない危険を含んでいることお忘れなく。口の軽い友人に相談して、パートナーの評価を著しく落としてしまうと、パートナーと別の喧嘩が勃発してしまいます。
更に、異性の友人には相談しないことをオススメします。異性の友人と二人きりで相談している場面を誰かに見られでもしたら、それは浮気の疑いをかけられてしまう危険があるからです。
既に険悪な夫婦仲になってしまっているなら、余計な問題は増やさないように気を付けなければなりません。
相談してもいい人
では、相談していい人というのはどんな人でしょうか。
それは人伝にパートナーの耳に入る心配が無く、決して言いふらしたりしない人です。そんな人はいるの?と思われるでしょうけれど、います。そしてその環境を選ぶことができます。
パートナーと関わりの無い友人
あなたの交友関係の中でもパートナーと関わりが全くなければ、例え言いふらされてもパートナーの耳には届きにくいです。パートナーの評価が落とされずに済むというメリットもありますね。
その中でも口の堅い友人を選びましょう。あなたのことを大切に思ってくれる友人ならば、決して口外しないはずです。
プロのカウンセリング
守秘義務があるからこそ安心して相談することができます。そして何よりプロだからこそ不仲の原因を突き止め、解決への導きをしてくれます。
お金と時間がかかりますが、こじれることなく解決を優先するならばプロに頼ることをオススメします。
夫婦仲のカウンセリングはどうやって受けるの?
離婚相談や訴訟でもないカウンセリングはどこで、どうやって受けることができるのか知っている人はあまり多くありません。
けれどインターネットで検索すると、たくさんの情報があることに気が付きます。メンタルクリニックや夫婦仲専門のカウンセリングルームなど、実に様々な場所でカウンセリングを受けることが可能です。
料金は約5,000~15,000円が一回の平均的な料金です。初回無料としている所や、時間で区切り延長料金を設定する所と様々あります。
カウンセリングの内容は、初回はまず問診票のようなシートに相談内容などを記入します。それに沿ってあなたが思っていること、悩んでいることを全て吐き出します。
うまく時系列順に話せなくても問題ありません。カウンセラーはそうやって少しずつあなたの本心に近付いて、原因を探してくれます。
電話やインターネットで簡単に予約が取れるので、まずは気軽に相談予約をしてみましょう。
その際、パートナーにも理由を話し、協力をお願いします。いきなり予約を取って「ついて来て」といった騙し討ちでは、気持ち良く受け入れることはできません。事前に話し合い、夫婦でカウンセリングを受けることを納得しあいましょう。
万が一パートナーに拒否されても、一人でもカウンセリングを受けることも可能です。
パートナーに言いにくい場合は、まずは一人で相談に行ってみるのも悪くありません。気持ちを吐き出すことで、あなた自身が冷静に物事を見ることができるようになるからです。
カウンセリングのやり方はカウンセラーによって特徴があります。夫婦別に話を聞いたり一緒であったり。どのやり方だと自分が話しやすいか、出向きやすい立地にあるかを考えて選びます。
一番重要なポイントは、カウンセラーが自分たちに合うかどうかです。
インターネットの口コミや実際に体験した人に話を聞いて、カウンセラーのことを事前に調べましょう。
どんな風に質問され、どんな風に解決へと導いてくれたのか、事前にできる限りの情報を収集し、任せられそうなカウンセラーのいるところへ行きましょう。
まとめ
完璧ではないからこそ、寄り添って支え合いながら生きていくと決めたパートナーは、あなたに愛情を持って接してくれていますか?
もしそう思えないなら、まずはあなたが思いやりと愛情を示しましょう。
何事も与えられることだけを待っていては動き出しません。あなたが行動で示し、パートナーがそれを受け取って初めて、パートナーもあなたへの愛情を示してくれます。
お互いがその気持ちを持つことで、与えあえる夫婦になるのではないでしょうか。
片方にだけ頼り切る関係はいつか破綻します。パートナーを思いやる気持ちを決して忘れてはいけません。
著者:リリ
性別:女性
年齢:36歳
フリーライターをやっている兼業主婦です。只今妊活中。