夫婦で一日にどれくらいの時間、会話をしていますか?10分、30分、1時間など会話する時間は夫婦によって様々です。
けれど、一日の会話時間が30分に届かない夫婦は離婚の可能性が高まるという事実を知っていますか?
なぜ会話が少ない夫婦は離婚しやすいのでしょうか。その原因を探ってみました。そしてその原因からわかる「会話をしたがらない理由」を夫側、妻側双方の面で見てみましょう。
なぜ会話が少ないのか、当てはまる項目があったら直さないと離婚の危機が迫ってくるかもしれません。
会話の無い夫婦の離婚率
日本の離婚率は約35%と言われています。総務省の調べでは、男女ともに離婚理由第一位が「性格の不一致」でした。
性格の不一致とはどういうものでしょうか?
性格が合わないなら、最初から付き合っていませんよね。つまり結婚してからパートナーの思考・行動パターンが、自分と合わなくなってきたということです。
どうして自分と合わなくなってしまうのか、それには様々な要因があります。ライフスタイルの変化や住環境の変化など、自分たちではどうしようもない要因もあるでしょう。
けれど、それでも離婚するほどの要因になるでしょうか?
パートナーの事がわからない=会話が無いと仮定すると、答えが見えてきます。
最近はスマホでニュースを見たり、ゲームをしたりする機会が増えたと思いませんか?依存症に陥りやすいスマホを手にすると、パートナーと一緒にいるはずの時間に全く会話が無いということもありえます。
また、ハードワークから疲労が蓄積し、パートナーと会話する気力も無い人もいるのではないでしょうか。
なぜ会話が無いのか、その理由を夫婦別に洗い出してみました。
なぜ話したがらない?夫の理由、妻の理由
今現在、夫婦間で会話が無いという人は、その理由を理解していますか?
自分が思っている事だけが理由ではないかもしれません。夫側、妻側双方の会話したがらない理由を見てみましょう。
夫の理由
- 帰宅直後でまだ仕事モード
- 風呂に入って疲れを取ってから話したい
- 話の腰を折られるから嫌
- 返事が否定的
夫側の理由の多くは、話しかけられるタイミングの悪さにあるようです。
男性は脳の造りからひとつの事に集中するタイプが多いのは知っていますか?つまり、何か作業している時に話しかけられても、話に集中できないのです。
妻の理由
- 疲れすぎて会話する気力がない
- 生返事しか返ってこない
- つまらない、オチが無いと言われる
- 返事が否定的
日本女性に多いワンオペ家事育児が原因の疲労の蓄積が大きな理由のようです。共働きで帰宅しても、家事はこれからという家庭は多いですよね。夫婦で協力し合う体制を整える為にも会話は必要になりますね。
そして、夫からの返事によくある生返事が続きます。これは夫側の理由にあった会話するタイミングが違うことで起きてしまっているのかもしれません。
双方の理由から分かること
夫側、妻側双方の理由を見て、感じたことはありませんか?
実は、3と4の理由は共通した理由なのです。
夫は話の腰を折られることを嫌がります。そして妻側はつまらない、オチが無いと言われることを嫌がります。どちらも話の最中に意見を差し込まれていることに気が付きましたか?
会話というものは報告の意味合いもありますが、感情の発散という意味も含んでいます。良い事も悪い事も声にして外に吐き出すことは、とても大きな快感です。その快感を得ようとしている最中に止められたら、イライラしますよね。
話し切れずに終わってしまうと、心の中にモヤモヤした感情が溜まったままです。パートナーと会話しようとしても、その時のモヤモヤを思い出して徐々に会話の回数が減っていくでしょう。
それと同じく、否定的な返事しか返ってこない事もモヤモヤを生み出します。
例えば、今日食べたプリンが美味しかったという話をした時に、パートナーから「その商品は美味しくないよ」と言われたらどう感じますか?
話したがらないには理由があります。タイミングならば、話しかける瞬間を見極めることで会話を楽しむことができるでしょう。
けれど、パートナーの話を中断したり、否定的な返事ばかりを返していたりするなら、これから気を付けて会話をしましょう。話を聴いた分だけ、あなたもパートナーに聴いてもらえるのですから。
一日何時間話せばいいの?
夫婦といっても仕事や家事育児でゆっくり話している時間はそう無いと感じていますか?それは誤りかもしれません。
円満だと感じている夫婦の一日の会話時間は約60~80分。
不仲だと感じている夫婦の一日の会話時間は約20~30分。
円満夫婦だけが時間に余裕があるということはありませんよね。つまり、会話する時間はたくさんあるはずなのです。
時間を決めて会話しようと意識しなくても構いません。パートナーと向かい合って、気持ちを向け合って会話することに意味があります。
隙間時間というものは、一日の中にいくつもあります。家にいる時にお互いの隙間時間を調節し合い、夫婦でいられるまとまった時間を作り出すことができれば、ゆっくりと会話を楽しむことができるのではないでしょうか。
夫婦間の会話のネタはどこから探す?
夫婦間の会話が大切ということは十分にわかっていただけたでしょうか。けれど、何を話していいのかわからないという人の為に、ネタの探し方をご紹介します。
あなたが過ごす日常の中には、たくさんの情報が転がっています。今日はどこへ買い物に行ったとか、そこでこんな素敵な商品が売っていたとか。子供が初めて一輪車に乗れたとか、友達が応援してくれていたとか。日常の些細な出来事をネタにしていいのです。
「会話とは?」と考えて話そうとすると何も思い浮かばなくなりますよね。けれど自然と会話する習慣が身についていれば、パートナーを前にすると口から零れるようにたくさんの事を話せます。
まずは、王道の定番ネタから始めてみましょう。
- 週末の予定
- 食べてみたいグルメ情報
- 趣味の話
- 子供の成長
- 仕事の話
プライベートの家庭に仕事の話はタブーという夫婦もいるかもしれません。けれど昇進の話や、面白い出来事などは話してもいいのではないでしょうか?
子供の一日の成長なんてたかが知れると思っていると、気が付いたら成人を迎えたなんてこともあります。いつもの何気ない日常の中にも、憶えておきたい出来事はたくさんあります。
まとめ
生まれてからずっと、性格や感覚が変わらない人はいません。日々触れる出来事に影響を受け、性格や感覚は変化していきます。どんな些細な事でも、パートナーが感じた出来事をあなたも知ることができる時間は必要です。
長い年月をかけて一緒にいたのに、性格の不一致だったなんて終わりは悲しすぎます。パートナーが日々受けた変化を、あなたも感じて共に変化していきませんか?
体験していなくても同じ気持ちを共有できる「会話」とは、素敵なコミュニケーションですよね。