子供にバイオリンを習わせたい!というご両親は意外と多いですよね。
「子供の頃、バイオリンが弾けた子が羨ましかった」「大人になってもバイオリンが弾けるのは素敵」という理由のように、自分が幼いころ習っていたかったという気持ちがあると、尚更子供にはバイオリンを習わせたくなるものです。
しかし、子供時代にバイオリンを習っていた当の本人はどんな心境だったのでしょうか?
今回は子供の頃に実際にバイオリンを習っていた方々による、子供時代にバイオリンを習って良かったと思う10のことをご紹介していきたいと思います。
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左手の指を動かすためピアノを習わなくても独学で小学生の頃から弾けた
バイオリンは左手の指を動かすため、ピアノを弾く時に難なく両手で弾けました。指の筋力が備わったことと感覚的に左の手指を動かすことに慣れていることが良かったのだと思います。
小学生の時、他の人がピアノを弾いている音や指の動きを見て独学で覚えて楽譜なしで一曲弾けるようになりました。
女性/30代前半・5歳の時に習い始め
今でも、好きな曲を弾くことができる
バイオリンの構え方や、弓の持ち方、左右の手の動かし方、楽譜の読み方等の基本的なことは、小さい時に習っていたおかげで身体が覚えていて、今でも自然に無理なくできます。
テレビ等で気に入った曲を見つけると、楽譜を購入して自分なりに弾いてみて、時々はピアノが弾ける友人と合わせたりもしています。こんなふうに楽しめるのも、子供の頃に習ったからだと思います。
女性/50代前半・5歳の時に習い始め
大人になってもからも趣味として再度楽しめるようになれた
私自身は趣味程度にしか考えていなかったのですが、師事していた先生が音楽大学の講師をされていたのでわりと本格的に教えていただきました。
おかげで大学生のころにはすでに楽器を手放していましたが、大学でオーケストラをしている人などとも話があい交友関係が広がった。
女性/50代前半・9歳の時に習い始め
楽器やクラシック音楽という一見お高い世界に対して免疫ができた
楽器やクラシック音楽という一見お高い世界に対して免疫ができたと思います。
そのせいか、当時バイオリンを持ち歩いていると、何だか誇らしい気分になれました。大人になってからは、お高い世界全般に対して物怖じしなくなったと思います。
男性/50代前半・7歳の時に習い始め
ピアノと違い、押せばその正しい音程が出せるものでもないので、音感が養われました
同じ位置の弦を押さえても指の微妙な角度で音程違ってくるので音感がかなり養われ、曲を聴いただけで全て音程が分かるようになりました。
また、楽譜の読み方は体にすりこまれているので、今でもスラスラと読めるので子供に簡単なピアノを教えてあげることが出来ます。
中学と大学時代はオーケストラにも所属していましたが、大人になってからの話のネタや、自己紹介で特技として話すと、物珍しいので話題にもなるので良かったです。
女性/30代後半・10歳の時に習い始め
音に関する感覚が鋭くなった
バイオリンの演奏は楽譜を読んで音を出す、の繰り返しですから圧倒的に音の鋭くなります。
音楽であれば歌を聴くだけで何の音かわかるようになりますし、少しの違いに関してもとても敏感になります。おかげで歌もうまくなりますし、音楽のテストはいつも良い点数でした。
男性/30代前半・4歳の時に習い始め
細かい作業等の集中力をコントロールする術を身に着けた
まずは、初対面の人とのコミュニケーションツールとなります。自己紹介時にバイオリンが弾けると付け加えることで、話題をひとつ提供でき、円滑な人間関係の構築に役立ちました。
次に、物事を達成する悦びと、達成するための計画を思考・試行する癖が身に付きました。「次のレッスンまでに、ある曲のこのページまでをさらってくる」等の明確な目標が宿題として課せられ、それを学校の宿題などの合間を計画的にこなし、レッスン時に先生の前で披露するという流れが基本となりますが、うまく弾けた際の達成感は素晴らしいものでした。
その達成感のために、どうしたら弾けないところが弾けるようになるのか?なぜうまく弾けないのか?といった内容や、CD音源のプロ奏者がどのように弾いているのか?と推測するようになりました。その過程で集中して練習することが最も重要と感じ始め、〈大人になってからですが〉意図的に物事に集中する術を手に入れました。
男性/30代後半・7歳の時に習い始め
音楽を知ることで、たくさんの方の方と知り合うきっかけとなった
バイオリンの練習ももちろんなのですが、礼儀作法や感謝する心をたくさん学びました。
音楽の点でも、様々な年代の音楽に触れクラシックのコンサートに予備知識なく行っても楽しめるようになったことがとてもうれしいです。また、クラシック音楽だけでなく、自分が好きな音楽をバイオリンアレンジにしてもらい弾ける喜びを知りました。
女性/30代前半・5歳の時に習い始め
知らない世界があることを知れた
今でも同じだと思いますが、子供でバイオリンを習っていたという方にはあまり会いません。当時も学年では私だけでしたのである種の物珍しさがありました。
当の本人は特に特別なこととも思っていなかったのですが、年を重ねるにつれ割と少数派に居たことが分かってきました。
そのおかげか常に自分にはまだまだ知らない世界があると感じることが出来ています。
食でも趣味でもなんでもそうですが、自分は何も知らない、まだまだ知らない世界がある、と未知の分野に好奇心を持つことが出来ます。大人になると知らないことにはあまりチャレンジしなくなりますが、私はとにかくやってみたいと思えることが多く、この性格の元となるのは間違いなくバイオリンだなぁと思います。
女性/30代後半・5歳の時に習い始め
世代が上の方と円滑に話すことが出来る
バイオリンの教室では、ある程度上の世代の方と交流があるところが多いと思います。
ピアノやスイミングであれば同世代ばかりとなるかと思いますが、バイオリンは習っている人口自体も少ないため必然的に世代が混ざってきます。
私が小学生の時に習っていた教室ではよく高校生と話したり一緒になって練習をする機会も多く、有難い経験をさせてもらえました。小学生の時から高校生と話すという経験はあまり出来ませんし、当時の自分からすると高校生の大人っぽさに憧れを頂くこともありました。
年齢で言うと10個近く離れるわけですが、同じ空間で練習をすることで世代が上の方に対する接し方や社交性を多く学びました。
その後、大学生から社会人となってもその時の経験が生かされていて、気兼ねなく先輩や取引先の方と仲良くなることが出来ています。
男性/30代後半・8歳の時に習い始め
まとめ
今回は子供の頃に実際にバイオリンを習っていた方々による、子供時代にバイオリンを習って良かったと思う10のことをご紹介してきました。
お子様にバイオリンを習わせようか検討中の方は、是非以下の記事もあわせてご覧ください!